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まだまだ謎だらけの坂出3人殺害事件

2007年11月29日 14時57分00秒 | 社会・経済
香川・坂出の3人殺害事件は川崎政則容疑者の供述通りに死体が発見され、動機も徐々に語られつつあるようだが、どうも腑に落ちない点が未だに多い。
被害者の三浦啓子さんは2つのパートを掛け持ちして1日に合計13時間も働いていたと聞く。短期間に何度も引越しをして、中には家賃未払いのケースもあったらしい。
そして川崎容疑者の殺害動機は、川崎容疑者の妻である啓子さんの妹に数百万円の借金をさせ、その金を借りていたいたためと容疑者が供述している(※山下清さんは否定)。

三浦さんが働き尽くめだったのも、借金返済のためだったのか? ならば、何のためにそんな金が必要だったのかという疑問が湧く。失礼ながら、ご自宅を見る限りでは贅沢な生活をしていたようには感じられない。また山下さん一家6人の生活の面倒を見ていたという噂が一時流れたが、これは山下清さんが否定している。この話が正しいとすれば、「何にそんなに金を使ったの?」と考える。
(1)ギャンブル
多額の借金を背負うケースとして、まず考えられるのはギャンブルだ。しかし三浦さんのプロフィールを聞くと、どうも競馬や競艇などのギャンブルのイメージは結び付かない。中年女性が一番ハマるギャンブルといえばパチンコだろう。しかし毎日13時間働いていればパチンコ屋へ行く時間など無いのではないか?唯一、考えられるとすれば「無尽講」のような地域固有のような物か。大都会では殆ど見かけられなくなったシステムだが、地方では未だに残る地域も見られる。
(2)悪徳商法・詐欺事件の被害者
三浦さんが何らかの悪徳商法や詐欺事件の被害に遭って、多額の借金を背負ったというケースは充分に考えられる。伝えられる三浦さんの性格を聞けば、警察等に解決を頼るのではなく、自力で解決しようとする事が考えられる。この場合、今回の犯行自体も川崎容疑者単独による怨恨での犯行という見方も変わってくるかもしれない。
(3)特異な宗教絡み
三浦さんが得意な宗教に入信していて、そのために大量の金が必要だったという可能性もある。川崎容疑者の妻であった妹は肺癌だった。こういう状況になると、医療だけでなく、藁にも縋る想いで宗教にハマってしまう人間は多い。こうした報道は一切報じられていない(宗教関係にはマスコミは慎重だ)が、可能性が全く考えられなくは無い。

ともかく、今回の事件で関わった人間たちと金の問題は非常に奇異だ。三浦さんだけでなく、山下さんご一家にしても、非常に質素な生活をしていたように見える。また、川崎容疑者もパン工場で勤勉に働いていたというし、亡くなった妹さんも働き者だったと報じられている。
簡素で勤勉に働く人々と多額な借金。果たして、その多額な金はどこに流れたのか?
この金の行き先が今回の事件の最大のキーポイントであろうと感じる。

それにしてもいっぽうではFX取り引きで3年間で4億円の利益なんて事件も聞く反面、数百万円の借金のために1日13時間も働き尽めの人もいる。格差社会というかワーキングプアというか、そうした現代の社会事情も背景には色濃く反映されている気がしてならない今回の哀しい事件である。

【追記】
現在、発売中の週刊文春によれば三浦さんは結婚運の恵まれず、男性関係でも苦労があったらしい。金の流れには、そういう線も有るのかもしれません。


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