米下院、従軍慰安婦謝罪決議案を可決

従軍慰安婦、対日謝罪要求決議案を可決――米下院外交委。（毎日新聞）

従軍慰安婦問題は本当は書きたくないんですね。
なぜなら真実が良く解らないから。
「無知なら勉強しろ！」と叱責されそうですが、この手の物は著者の思想がモロに反映される。右寄りの人間は右寄りに書いてるし、左寄りの人間は左寄りに書く。この問題に”通じている”と自認している方々も、多くは自分の思想に合致した史料を見つけてきて「真実はこうだった」と主張しているに過ぎない印象を受ける。討論番組などを見ても、軍が奴隷狩りのように朝鮮女性を引っ捕らえたと言う人もいれば、募集広告を出したら高給に喜んで女性の方から応募してきたと述べる人もいる。こういう場合は史料を精査しなければならないが、あまりにも近過ぎて難しい。これが戦国時代くらい時が経てば、なんとなく吟味もできる。例えば豊臣秀吉が千利休を切腹させた時に、石田三成が残された利休の妻子を惨殺したという史料がある。大量の蛇がうごめく部屋に妻子を閉じ込めて悶死させたと書かれている。しかし他の三成について書かれた史料と照らし合わせてみると、あまりにも行動が掛け離れている。恐らくこの史料は関ヶ原合戦後に徳川方の御用学者が三成のイメージダウンを目的として捏造した物ではないかと思う。これくらい時代が掛け離れていれば史料も精査できるが、第二次世界大戦は近過ぎて良く解らない。

先週の日曜日に『ＮＮＮドキュメント』を見た。ワーキングプアの問題を取り上げていた。日払いの派遣労働をするＡさん。夜はネットカフェで寝泊りする。仕事に在り付けずに所持金がなくなるとネットカフェにも行けなくなり、一杯100円のコーヒーでマクドナルドで一晩過ごす。
Ａさんは誰かから強制されてこのような暮らしをしているのか？　或いは自ら進んでこんな生活を送っているのか？
どちらかハッキリしろと言われても非常に難しい問題だと思う。今の事もハッキリ言えないのだから、従軍慰安婦についてハッキリしろと言われても、もっと難しい気がする。