西向きのバルコニーから

私立カームラ博物館付属芸能芸術家研究所の日誌

往来言葉の物語 26(T岡田とブラッズ姉さん)

2011年08月07日 05時03分00秒 | 往来言葉の物語
 26.京セラドーム大阪前にて。

 家族連れの小学生ぐらいの男子。
 歩道壁面に飾られたオリックス・バファローズ各選手のパネル写真を1枚1枚指差しながら歩いている。


 「T岡田……、知らん、知らん、知らん……」



 この日、京セラドーム大阪で行われた試合は、阪神対ヤクルトというカードであったし、その子供もタイガースグッズを身に纏っていたから、バファローズの選手をあまりよく知らないというのも、まあ無理もないとは思う。

 だがそれでも「T岡田」の名前が出てきたのは、子供にしてはなかなかの野球通なのではないかと思うし、一方、T岡田選手の認知度も、さすがに大したものだと、改めて思った。





 また試合の後、帰りの駅へと向かい歩く一団の中の、阪神ファンと思しきある大人ばかり数人のグループから、こんな声が聞こえてきた。


 「あれ? ブラッズ姉さんは?」



 「ブラッズ」とは、阪神タイガースのクレイグ・ブラゼル内野手の愛称。

 果たしてブラゼル選手と同じ背番号67番のナンバ―ジャージを着ている女性なのか、それともブラゼル選手みたいな大柄な体格の女性なのか……?

 人混みの中で、逸れてしまったらしい。


 残念ながら、群衆の中に「ブラッズ姉さん」のお姿を見付けることは、不可能であった。



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