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茨城県北でニホンカモシカと遭遇 … 至近距離20m

2020年12月22日 05時21分59秒 | 66.獣類

主役のクマタカは恋の季節も近づき、時々激しいディスプレイなどを見せてくれるのですが、相変わらず、遠くて逆光気味なのが不満です。

そこで久しぶりに、順光観察が期待できる南側斜面に登ってみました。

しかしここは数年前に樹木伐採・搬出用に設けた道で、その後は利用する人も殆んど無いらしく、道は雑草や茨の木が繁茂し、数か月前に比べ大分登り難くなっていました。傾斜のきついところは、後期高齢3年目の身には息切れが激しく、何回か停止・休憩が必要でした。

20分くらい登ったところで、前途に伐採木が積み重なり、前進を阻んでいます。主役登場予定の舞台は、さらに数百m東です。

信頼できる相棒でもいれば、励まし合って迂回路を探し、もう少しは前進できそうでしたが、諦めて周囲を観察していました。

見事な順光条件であること、前方の尾根道には登山ルートが有るはずで、そこまでの距離は250m程度であることなどを確認しました・・・

 

と突然、前方の小藪の辺りで、バリバリと、小枝を踏み拉く(しだく)ような派手な音がします。瞬時に連想して恐れたのは、狩猟が解禁されたばかりであること。警戒心も遠慮もない様子でその音は近づきますから、どこかのタイミングで「撃つな!」と怒鳴る積りで、こちらも存在を知らせようと動いて見せますと、その踏み拉く音はいったん止まりました。

しかし4分後には再び派手な音が聞こえ、藪が揺れたり、白っぽい縦長の姿が見えたりします。この色から、熊ではないと思え、少し安心。

白~灰色の作業衣を着た人間のように思えました(この時点で、距離不明)。いつもの習慣で、対象物を確認するには写真を撮ってから、というわけで、大分撮りました。

(3分間で165枚。全て 456x1.4+7DⅡ で撮影、ノートリ、無処理。撮影距離は最短で20m。)

 

ヒョイと顔を出した瞬間。私と同様、先方も雑草の種だらけ。全身は灰色から黒っぽい印象。

耳は大きく、逆に角はかなり細めで、短か目。特に右の角は根元から取れた感じ。

 

 

 

 

後頭部から、胴体後ろ姿。特に胴体部分を後ろから見ると黒っぽい印象。

 

 

 

 

臀部寸描。雑草の陰で、脚部は写せなかった。

 

 

 

木の葉を食むユトリ?

 

 

 

以上、第一感のカモシカということで話してきましたが、明らかにヤギには見えません。あごひげが無く、頬~首の毛が長く多い。

他方、この県北で、普段カモシカの噂は耳にしません。スワ、新発見か?

 

2016年版の茨城県のレッド・データ・ブックによると、(主観的に概略のみ=下記太字部分

近世から近代にかけて県から姿を消したが,最近になって再出現。特に、八溝山地。・・・こことは大分離れています。
成獣の体重は 30 ~ 45㎏。・・・私には、もっと大きく、もっと重そうに見えました。色も区別すれば、寧ろスマトラカモシカに思われます。

角は雌雄共にあり,生え替わらない。・・・としますと、同性間の争いで1本とれたこの個体は、今後一生、ハンディキャップを負うことになるか?また、競争相手が複数存在することを意味するのでしょうか?
低山体から亜高山帯の森林帯に生息して,木本類の葉,草本類,ササ類などを採食する。・・・私の眼前でも、低木の葉を食んで見せました。

交尾期は10~11月で,出産は翌年の5~6月。・・・今が観察の好機かもしれません。
生存の危機 分布の状況が不明
特記事項 国の天然記念物

 

細かい同定作業は、専門家・識者のご協力が必要です。ご連絡をお待ちします。

 

カモシカに出会ったら…』で検索し、隣県福島の西郷(にしごう)村の記述が判りやすいと思われました。 (11月22日追記)

 

前記事は最近、”他人の褌で相撲を取るような”卑劣なコメントを記入されましたので、全文を削除して再掲載しました。

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