コロニー定点でオオタカを見なくなって久しい。
この間、家族接待を兼ねた県北の牧場でのクマタカ探し数回も、支配人の自慢話だけで、現実は空振り。
息子一家も欧州へ帰り、ようやくホッとしたところで、久慈上流へ向かう途中に、期待薄のコロニー定点に立ち寄ると、居る居る。中流に一人、下流の堤防上には数台の車と同数の砲列。
静かな中流に寄ると、S氏が一人静かな風情。 曰く;
「成鳥、幼鳥、右目を怪我した成鳥など、最近よく出てる。草陰の狩では面白くない、林から眼前に飛び出して露出した砂地で狩るのを待っている」。
見れば、普段剥き出しの砂洲は、丈の伸びた雑草が生えており、特に下流の水際が激しい。背の高いサギの類も、首から上しか見えないだろう。
しかし、小一時間待っても動きが無いので、家事都合で引き揚げた。
2日後、下流側に停車し、先輩方に様子を訊くと、「木に入っているので、すぐ襲撃するぞ、早くカメラうを据えろ」との御託宣。
仕方なくセットして待つこと30分、最下流に近い砂洲際のサギの群れ(上図)が大騒ぎ。
しかし、それらしい姿は何も確認できない。 一瞬間をおいて、群れが崩れ散った中ほどに、動かないものが見えた。
よく見ると、オオタカ成鳥が、ゴイサギを沈めているのだ。成鳥の所為か、実に手際が良く、じっと静かで、むしろ周りのサギたちの動きの方が目に付く。前に見た幼鳥の水攻めとは大違いだ。あの時は、水中でもかなり抵抗されて、自分が水中に転落したこともあったものだ。
約4分後、抵抗感が無くなったのか、羽ばたくようなしぐさで、少し上流側の砂洲へ運ぼうとし始めた。
折からの高潮とかで、流れらしいものは無く、僅かな移動で、すぐ浅瀬となり、殆ど歩いて水揚げ出来た。傍のゴイサギたちは、仲間が犠牲になったのに、逆襲や取り返しの姿勢は全くない。自然界の掟に従うのみか?
この間、片足はしっかりと、ゴイサギの首根っこを掴んでいたのだ。
この陸揚げ作業も4分ほどかかり、直ぐに毛毟り作業を開始した。
その後2分と少し経った頃、毛毟りが終わったわけでもないだろうけど、嘴に赤い色が付き始め、食餌開始と認定した次第。
やはり主要部分は、草葉の陰の出来事でした。
実は今日(上記から4日後) 、同じ定点に寄って、補充のデータを求めたのです。
しかし、お盆の最中だから、というわけでもないでしょうが、オオタカの殺生の試みは数回、全て失敗したようでした。
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