uparupapapa 日記

今の日本の政治が嫌いです。
だからblogで訴えます。


介護老人ホームの悲劇

2015-09-13 10:23:19 | 日記
川崎の老人ホームの虐待動画は

吐き気がするほどおぞましい様子が映されていた。


しかもその老人ホームは

複数の殺人を疑う事件も起きている。




私の目から見ても

あれが自殺だとはどうしても思えない。




『キリングフィールド』


かつて見た映画を連想してしまった。




ポルポト政権下での圧政の中、

生き延びる事さえ難しい社会にあって

必死で生き、苦難の末

最後は命がけで脱出する話しである。



そこに描かれた世界は、

まさに簡単に人の命が奪われる「キリングフィールド」だった。





現在の日本にも

そんな世界を連想するような場所がある事に

驚きを隠せないでいる。



あそこで行われてきた入居者への行為は、

明らかに犯罪である。



少なくとも、

動画に映されていたのは

言い逃れのできない虐待だ。




何故そんな事があの場所で起きたのだろう?



テレビのコメンテーターが云っていた。


「私も祖母がいるが、見舞いに行く度イライラするような事がある。

どうしてそんな事が出来ないの?どうしてそんなにすぐ忘れるの?・・・・。」

「もちろんあそこで行われていたのは、決して許す事の出来ない行為だが、

そういう精神状態に追い込まれ、許されざる行為をしてしまうような環境にも

問題があると思う。」

「どうしたら再発を防げるのだろう?」




この問いかけ・投げかけは重い。





私にも年老いた母がいて、

ついこの前まで同居した経験がある。



事情があって今は別居しているが、

私にとって母はとても大切な存在であり、

ゾンザイに扱うなど考えられない。



そんな私でも同居中、

日々の何気ない出来事や行為の中で

イライラする事はあった。



肉親である実の母でさえそうなのだから、

仕事とはいえ、赤の他人を四六時中お世話しなければならない立場の人にとって、

人員不足による過酷な労働業件も重なり、

かなり大変だと想像する事は難くない。


決して有ってはならないが、

そんな状況に陥り易い職場環境と、

そこに追い込む社会環境にこそ

問題の根幹があると思う。




私は先だって周囲から

介護関係の職場に再就職すべく

挑戦してみないかと勧められた。



しかし私はその投げかけにまだ返事をしていない。



職に就くには試験が付きまとう。

まあ、試験など受けなくても

簡単な仕事なら出来るだろう。

でも腰を据え、継続してするなら

やはり資格試験は避けて通れないのではないかと思う。



試験を受けるための勉強が

今更面倒だと内心思っている私が(恥ずかしながら、勉強が昔から嫌いなので)

果たしてその道に進むかどうかは

今のところ未知数である。





だが、その話に躊躇する原因は

試験勉強がネックなだけでない。



一番大きな要因は、私が一度も経験していない

未知の世界の仕事だからである。



一度でも経験したなら、

「ああ、その仕事ね。」

って思えるだろう。

「その仕事なら、何々だね。」

っと何がしかの感想を持ち、興味を持つか、拒絶反応を示すだろう。


それが持てない自分のような人間が

社会の大部分を構成しているから

その分野への参加につながる一歩を踏み出せず、

介護社会における慢性的な人手不足を招いているのも

原因の一つではないだろうか。





人は誰でも歳をとる。


当たり前の事なのに、皆若い頃は直視しようとしない。



どうしたら自分事としてとらえ、

備えたり、その分野への社会参加ができるのか?




私は拙い自分の頭の中で考えた。



学校で一定期間、介護実習をカリキュラムに取り入れたらどうだろう?

小学校、中学校、高校、大学・・・

繰り返し体験する事で、得られるものは計り知れないと思う。


また、交通違反者などへの更生の一環として

ボランティアを経験させるなども

お年寄り・子供など交通弱者保護への、

意識といたわりを持たせるための有効な手段になるかもしれない。


違反点数や反則金制度、机上での効果があるのか疑問な安全講習、

免停などの処罰にたよるより、よほど良い効果が見込めると私は思うのだが。



安全運転もいじめ撲滅も、根幹は自分中心の、自分勝手な考え方から

他人に対する思いやりを持つように習慣づけさせるのが大切なのでは?




身のある教育とは?


私のような煩悩に取り憑かれた典型的な自己中の者が大上段に振りかざして云うのも何だが、

関係者各位には真剣に検討してほしい。





あと出来れば、介護職に就く人たちの報酬が格段に良くなったら

私ももっと前向きに考えられ易いのになぁ。(ああ、やっぱり煩悩から逃れられない!!)






何も考えず若さを謳歌してきた過去を悔やみながら二句。



若い頃 遠い介護が 目の前に

年金が 待ち遠しくなる お年頃




お粗末。