シジミの投薬にヤクルトを使っているのを見て、心配してくださる方がいました。
ありがたいことですm(_ _)m
胃腸が悪い時にヤクルトのような甘いものを与えると、腸内で糖類が発酵してしまい、ウサギさんの体に良くないし、ウサギさんも苦しがるので、とんでもないという事です。
子ウサギの場合には、下手をすると腸毒症を起こして死んでしまう。
また食滞を起こしている時に、乾麺など炭水化物を与えるのも同じことで、とんでもない。
そう書いてあるところがありましたよ、と教えてくださったのです。
そうですね。
以前のかーさんも、そう信じていましたし、一般獣医学的には、そうなっています。
かーさんもウサギを飼い始めた頃は、そう言うことを一生懸命学びましたし、どうしたらよりウサギに良い生活をさせられて、健康に長生きしてもらえるか必死でした。
せっかくウサギの神様がこの手に預けてくれた、シミユキです。
かわいい二人の為に、できる限りの事をしようと・・・・・
ですから一時期は、ウサギ掲示板でも「それは止めた方がいい。こっちの方がいい。」とかやっていました。
今考えると、大変僭越で、相手のことを考えない恥ずかしいことでした。
さて、ヤクルトですが・・・
我が家の先生も、獣医学的な考えからは「与えない方が良い。どうせウサギの胃は強酸性なので、乳酸菌などウサギの腸には届かないのだから」と考えたはずです。
同じ事は、ヨーグルトにもいえます。体に良いからと、与える飼い主さんもいますね。
糖質については、我が家は綿アメあげてた人ですからねぇ(^^;;
毎晩、ユキの最大の楽しみでした。
他の獣医さんに聴いたことがありますが、「少しなら、徐々に肝臓で分解されますから、問題ないでしょ」という事でした。
で、ご存知のように、亡くなったときの剖検では、胃腸は先生も驚くほど良い状態で、毛球の毛の字もなかったのですね。野菜食のせいかもしれませんが。
さて、お話戻ってヤクルトですが。
我が家の先生は、大変な数のウサギさんを診ています。
そして長年やっているうちに、「こうしたら良くなった。ああやったら、こうなった」と、沢山の飼い主さんの創意工夫を見聞きし、経験するうちに、「こうあらねばならぬ」とか「絶対こうしてはならない」という気持ちが少なくなったのだと思うのです。
それは今のかーさんも同じ。
食欲不振になって胃腸が動かなくなった時、薬を与えて胃腸の蠕動を促すというのは、獣医学的方法。
それ以外に、何でもいいからクチにして、ものが消化器官に入ることにより、蠕動が促される事もある。
そして、妊娠すると「すっぱいものが欲しくなる」というのと同じに、体調の変化で味覚が違っている事があってもおかしくない。
ヤクルト飯だって、飼い主さんが見つけた工夫です。
それを他の子にも試したら、お助けになった子が結構いた。
炭水化物の塊、乾麺も飼い主さんの経験談。
実際我が家も、ユキがそれで食べ始めた事もありました。
「食欲が減じた時、なぜか炭水化物を欲しがる子がいる」というのは、かーさんも感じています。
また普段口にしないものを食べる事もある、ということも。
だから、何でもかんでも並べてみるのです。
炭水化物。イモ類もそうですね。 ふかしたサツマイモをあげる方も、結構いますし(^^)
野うさぎが、畑でイモを荒らすことはないかな?
木の根を食べる事はないかな?
クズなどの根には、ご存知炭水化物のくず粉がありますね。
有名なご長寿うさぎさんの会で、「パンが好きです!」という10歳越えのウサギさんもいましたね。
このパン。結構食べるウサギさんがいるんですね。
まぁ、我が家では幸い欲しがらないので、与えていませんが。
重ねて言いますが、獣医学的には「与えない方が良い食べ物」です。
その他にも、「ねばならぬ」と思っている方もいるのが「避妊」です。
積極的に勧める獣医さんも、いらっしゃいます。
でも、避妊しない飼い主さんは言います。
「絶対子宮の病気になるわけではないし、不要な臓器などないのだから、何も健康な体にメスを入れることはいかがなものか」
確かにそうなのですね。絶対なるわけじゃありません。
でも他の動物に比べると、特異的に多いことも確かで、それで手遅れにしてしまう事も多い。
ウサギさんが亡くなるのは、飼い主だけじゃなく、診た獣医さんもつらいのです。
「もっと早く気がついたら、亡くさずにすんだ命なのに。こんな事で失ってしまうとは」と。
だから「マメに健診をするならともかく、そうでないなら、どうか手術して」と思ってしまうのも、致し方ないとは思うのですね。
だからかーさんも、一頃は「するべきよね」と思っていた事もあります。
でもね、先生にあってから、何事も程度問題、ケースバイケースだと思うようになりました。
「ねばあらぬ」が多いと、ウサギさんと暮らすのに神経を使って、中には「そうできない」ことに後ろめたさから自己嫌悪になる飼い主さんもいるのです。
いつもウサギさんに「ごめんね」といっている飼い主さん。
誰かから「そんな飼い方間違っている」といわれるんじゃないかと、ビクビクしている飼い主さん。
それでは、ウサギさんも飼い主さんも不幸です。
以前も書いたことがありますが、「ダイエットしましょう」という先生の指示がストレスになって、ご自身が不調になってしまった飼い主さんがいて、それ以来先生は「ダイエットさせなさい」とは言わなくなったそうです。
でも中には明らかに必要な子もいる。
そう言う時は「した方が、症状が良くなって、ウサギさんも楽ですよ」といった感じかと。
ついでに言えば、我が家は野菜食にしてユキの不正咬合を防ぐ事ができました。
でもだからといって、すべての不正咬合のウサギさんがそうすればいいとは思いません。
ペレットより、牧草より、「野菜の方が本来の姿により近いので一番良い」とも言いかねます。
本来食べている野草に比べれば、繊維質は軟弱で、カロリーが高いのが野菜です。
農薬や化学肥料を気にする向きもあります。
かといって、無農薬有機農法ではとんでもなく費用がかかりますし、自家栽培なんて農家でもなければスズメの涙の量です。
それにウサギさんの体質によって、野菜食だとお腹を壊しやすい子もいるかもしれません。
ウサギの餌の切り替えは、とても難しい事があるのです。
でも本来の野草を食べさせればいいかというと、「野生のウサギの寿命は、敵がいなかったとしても、それほど長くない」かもしれませんしね。
昔の人間の平均寿命が、今よりはるかに短かったのは、栄養のせいとも言われているのと同じです。
一番の誤解は、先生は乾麺をお勧めしているのではなく、「乾麺が食欲を引き出すきっかけになった子もいる」というお話なんです。ヤクルト飯もそう。
ヤクルトが良いのではなく、「それで食べ始めてくれた子もいる」「それで体力を維持できた子もいる」という事なんです。
食欲が落ちて元気がなくなっているウサギさんには、何より食べてもらう方が先なのです。
薬を処方して、それで改善できる場合は良いのですが、そうでない場合は何でも試して、まずは体力をつけるほうが先なのです。
その辺りは、先生のお話が人づてに伝わっているので、正確なニュアンスが伝わらず、誤解を受ける事もあるかもしれません。
ちなみに、ヤクルト飯が続くかというとそうでもなく
「元気になると、ヤクルト飯ではなく、普通のごはんを食べるようになりますから、心配しなくていいですよ」
だそうです。
ウサギ掲示板を7年もやっていると、「こうしなければならない」とは言えなくなりました。
こうした飼い方がベストとも言えません。
その方がより良いかもしれないという事があっても、飼い主さんの家庭や経済的事情もあるでしょう。
(「それなら飼うな!」なんて言えません。)
第一ウサギさん自身が、体質に大変幅がある。
あの子が良かった事が、絶対この子にも良いとは言えないなぁっていうのが、正直な気持ちです。
子育て初心者のママと同じに、育児書(情報)どおりにしよう、育児書(情報)どおりにならない、育児書(情報)どおりに出来ないと、悩む人がいます。
情報を発信する時、かーさんは、色々な飼い主がいるんだという事を常々心に留めています。
受け取る側の飼い主さんに、ストレスを与える事だけは絶対避けねばなりません。
その飼い主さんとウサギさんの生活から、楽しさを奪う事になってしまうからです。
そうは思っても、それでも失敗する事があります。
先日も「チョコチップのクッキー」を上げている方がいました。
さすがに「チョコは止めましょう」と言ってしまいました。
一般的に動物にチョコを与えると、最悪の場合は死亡する事もあるのです。
でもそのウサギさんは、普通にしているのです。
仲間内に聞いてみました。
「チョコチップ程度で心臓バクバクで、瀕死になる犬もいるし、チョコ食べても平気な子もいる。要は個体差なんだよね」
正確には、個体差の他に、含まれていたテオブロミンの量と体重もかかわります。
これからは、チョコ系統を上げている方をみたら、「一般的にチョコはこういうことが起こり得るから、気をつけてみていてあげてくださいね」と言うつもりです。
話はあちこちに飛びましたが、要は程度問題であり、ケースバイケースなんですね。
獣医学的に見ても絶対ダメな事は、先生は勧めません。
また症状的に止めた方がよい事も、勧めません。
獣医学的根拠は明らかになっていないけれど、多くのウサギさんを診ての経験から、やってみてはどうか?という事は教えてくださいます。
ご自分が出来ない事分からない事は、はっきりそうおっしゃいます。
飼い主の勘を大事にして、他の獣医さんに行ってみたいという事も嫌がりません。
だから、かーさんは全幅の信頼を置いています。
ついでですので。
歯科用ニッパーを使うことに、疑問視する向きもあるようです。
かーさんも初めは「ニッパーは歯を割ってしまう事もあるから、使わない方が良い」としていました。
でも道具は、腕次第なのです。
使いこなす技術があれば、事故を起こすことなく、ウサギさんに麻酔の負担をかけることなく、歯科メンテが出来る利点もあるのです。それに、道具も進歩改良していますから。
何がウサギにとってベストなのかは、永遠にわからないかもしれず、常に出来る限りのベターを心がける。
それも、ウチのウサギの場合というテーマで。
相手は一つとして同じものはない生き物ですから、お世話する方も、それなりに柔軟なやさしい心もちでいたいと思いますよ。
「飼い主の数だけ、ウサギの数だけ飼い方がある」と言うかーさんのモットーは、一生ゆるぎそうもありません(^^;;
おかげさまで、シジミは別段下痢も便秘もしていませんし、今のところ影響はないようですよ。
今日、お約束の経過報告をしました。
報告を見て(FAXしました)、「歯ということは、ありませんか?」と聞かれましたが、それは無いだろうなぁ?と言う感じです。
体重は2200gに戻りつつある(それはそれで太りすぎ?)のですが、糞の改善は万全とは言いがたく、もうしばらくガスモチンを続けてみる事になりました。
クーラーのついている部屋にいても、人間ですら夏バテします。
でなければ、クーラー病とか。
そういったことが、6歳になるシジミにはお腹の変調として現れているのかもしれません。
行動的には、さほど心配する要素はありませんので、今しばらく経過観察です。
ありがたいことですm(_ _)m
胃腸が悪い時にヤクルトのような甘いものを与えると、腸内で糖類が発酵してしまい、ウサギさんの体に良くないし、ウサギさんも苦しがるので、とんでもないという事です。
子ウサギの場合には、下手をすると腸毒症を起こして死んでしまう。
また食滞を起こしている時に、乾麺など炭水化物を与えるのも同じことで、とんでもない。
そう書いてあるところがありましたよ、と教えてくださったのです。
そうですね。
以前のかーさんも、そう信じていましたし、一般獣医学的には、そうなっています。
かーさんもウサギを飼い始めた頃は、そう言うことを一生懸命学びましたし、どうしたらよりウサギに良い生活をさせられて、健康に長生きしてもらえるか必死でした。
せっかくウサギの神様がこの手に預けてくれた、シミユキです。
かわいい二人の為に、できる限りの事をしようと・・・・・
ですから一時期は、ウサギ掲示板でも「それは止めた方がいい。こっちの方がいい。」とかやっていました。
今考えると、大変僭越で、相手のことを考えない恥ずかしいことでした。
さて、ヤクルトですが・・・
我が家の先生も、獣医学的な考えからは「与えない方が良い。どうせウサギの胃は強酸性なので、乳酸菌などウサギの腸には届かないのだから」と考えたはずです。
同じ事は、ヨーグルトにもいえます。体に良いからと、与える飼い主さんもいますね。
糖質については、我が家は綿アメあげてた人ですからねぇ(^^;;
毎晩、ユキの最大の楽しみでした。
他の獣医さんに聴いたことがありますが、「少しなら、徐々に肝臓で分解されますから、問題ないでしょ」という事でした。
で、ご存知のように、亡くなったときの剖検では、胃腸は先生も驚くほど良い状態で、毛球の毛の字もなかったのですね。野菜食のせいかもしれませんが。
さて、お話戻ってヤクルトですが。
我が家の先生は、大変な数のウサギさんを診ています。
そして長年やっているうちに、「こうしたら良くなった。ああやったら、こうなった」と、沢山の飼い主さんの創意工夫を見聞きし、経験するうちに、「こうあらねばならぬ」とか「絶対こうしてはならない」という気持ちが少なくなったのだと思うのです。
それは今のかーさんも同じ。
食欲不振になって胃腸が動かなくなった時、薬を与えて胃腸の蠕動を促すというのは、獣医学的方法。
それ以外に、何でもいいからクチにして、ものが消化器官に入ることにより、蠕動が促される事もある。
そして、妊娠すると「すっぱいものが欲しくなる」というのと同じに、体調の変化で味覚が違っている事があってもおかしくない。
ヤクルト飯だって、飼い主さんが見つけた工夫です。
それを他の子にも試したら、お助けになった子が結構いた。
炭水化物の塊、乾麺も飼い主さんの経験談。
実際我が家も、ユキがそれで食べ始めた事もありました。
「食欲が減じた時、なぜか炭水化物を欲しがる子がいる」というのは、かーさんも感じています。
また普段口にしないものを食べる事もある、ということも。
だから、何でもかんでも並べてみるのです。
炭水化物。イモ類もそうですね。 ふかしたサツマイモをあげる方も、結構いますし(^^)
野うさぎが、畑でイモを荒らすことはないかな?
木の根を食べる事はないかな?
クズなどの根には、ご存知炭水化物のくず粉がありますね。
有名なご長寿うさぎさんの会で、「パンが好きです!」という10歳越えのウサギさんもいましたね。
このパン。結構食べるウサギさんがいるんですね。
まぁ、我が家では幸い欲しがらないので、与えていませんが。
重ねて言いますが、獣医学的には「与えない方が良い食べ物」です。
その他にも、「ねばならぬ」と思っている方もいるのが「避妊」です。
積極的に勧める獣医さんも、いらっしゃいます。
でも、避妊しない飼い主さんは言います。
「絶対子宮の病気になるわけではないし、不要な臓器などないのだから、何も健康な体にメスを入れることはいかがなものか」
確かにそうなのですね。絶対なるわけじゃありません。
でも他の動物に比べると、特異的に多いことも確かで、それで手遅れにしてしまう事も多い。
ウサギさんが亡くなるのは、飼い主だけじゃなく、診た獣医さんもつらいのです。
「もっと早く気がついたら、亡くさずにすんだ命なのに。こんな事で失ってしまうとは」と。
だから「マメに健診をするならともかく、そうでないなら、どうか手術して」と思ってしまうのも、致し方ないとは思うのですね。
だからかーさんも、一頃は「するべきよね」と思っていた事もあります。
でもね、先生にあってから、何事も程度問題、ケースバイケースだと思うようになりました。
「ねばあらぬ」が多いと、ウサギさんと暮らすのに神経を使って、中には「そうできない」ことに後ろめたさから自己嫌悪になる飼い主さんもいるのです。
いつもウサギさんに「ごめんね」といっている飼い主さん。
誰かから「そんな飼い方間違っている」といわれるんじゃないかと、ビクビクしている飼い主さん。
それでは、ウサギさんも飼い主さんも不幸です。
以前も書いたことがありますが、「ダイエットしましょう」という先生の指示がストレスになって、ご自身が不調になってしまった飼い主さんがいて、それ以来先生は「ダイエットさせなさい」とは言わなくなったそうです。
でも中には明らかに必要な子もいる。
そう言う時は「した方が、症状が良くなって、ウサギさんも楽ですよ」といった感じかと。
ついでに言えば、我が家は野菜食にしてユキの不正咬合を防ぐ事ができました。
でもだからといって、すべての不正咬合のウサギさんがそうすればいいとは思いません。
ペレットより、牧草より、「野菜の方が本来の姿により近いので一番良い」とも言いかねます。
本来食べている野草に比べれば、繊維質は軟弱で、カロリーが高いのが野菜です。
農薬や化学肥料を気にする向きもあります。
かといって、無農薬有機農法ではとんでもなく費用がかかりますし、自家栽培なんて農家でもなければスズメの涙の量です。
それにウサギさんの体質によって、野菜食だとお腹を壊しやすい子もいるかもしれません。
ウサギの餌の切り替えは、とても難しい事があるのです。
でも本来の野草を食べさせればいいかというと、「野生のウサギの寿命は、敵がいなかったとしても、それほど長くない」かもしれませんしね。
昔の人間の平均寿命が、今よりはるかに短かったのは、栄養のせいとも言われているのと同じです。
一番の誤解は、先生は乾麺をお勧めしているのではなく、「乾麺が食欲を引き出すきっかけになった子もいる」というお話なんです。ヤクルト飯もそう。
ヤクルトが良いのではなく、「それで食べ始めてくれた子もいる」「それで体力を維持できた子もいる」という事なんです。
食欲が落ちて元気がなくなっているウサギさんには、何より食べてもらう方が先なのです。
薬を処方して、それで改善できる場合は良いのですが、そうでない場合は何でも試して、まずは体力をつけるほうが先なのです。
その辺りは、先生のお話が人づてに伝わっているので、正確なニュアンスが伝わらず、誤解を受ける事もあるかもしれません。
ちなみに、ヤクルト飯が続くかというとそうでもなく
「元気になると、ヤクルト飯ではなく、普通のごはんを食べるようになりますから、心配しなくていいですよ」
だそうです。
ウサギ掲示板を7年もやっていると、「こうしなければならない」とは言えなくなりました。
こうした飼い方がベストとも言えません。
その方がより良いかもしれないという事があっても、飼い主さんの家庭や経済的事情もあるでしょう。
(「それなら飼うな!」なんて言えません。)
第一ウサギさん自身が、体質に大変幅がある。
あの子が良かった事が、絶対この子にも良いとは言えないなぁっていうのが、正直な気持ちです。
子育て初心者のママと同じに、育児書(情報)どおりにしよう、育児書(情報)どおりにならない、育児書(情報)どおりに出来ないと、悩む人がいます。
情報を発信する時、かーさんは、色々な飼い主がいるんだという事を常々心に留めています。
受け取る側の飼い主さんに、ストレスを与える事だけは絶対避けねばなりません。
その飼い主さんとウサギさんの生活から、楽しさを奪う事になってしまうからです。
そうは思っても、それでも失敗する事があります。
先日も「チョコチップのクッキー」を上げている方がいました。
さすがに「チョコは止めましょう」と言ってしまいました。
一般的に動物にチョコを与えると、最悪の場合は死亡する事もあるのです。
でもそのウサギさんは、普通にしているのです。
仲間内に聞いてみました。
「チョコチップ程度で心臓バクバクで、瀕死になる犬もいるし、チョコ食べても平気な子もいる。要は個体差なんだよね」
正確には、個体差の他に、含まれていたテオブロミンの量と体重もかかわります。
これからは、チョコ系統を上げている方をみたら、「一般的にチョコはこういうことが起こり得るから、気をつけてみていてあげてくださいね」と言うつもりです。
話はあちこちに飛びましたが、要は程度問題であり、ケースバイケースなんですね。
獣医学的に見ても絶対ダメな事は、先生は勧めません。
また症状的に止めた方がよい事も、勧めません。
獣医学的根拠は明らかになっていないけれど、多くのウサギさんを診ての経験から、やってみてはどうか?という事は教えてくださいます。
ご自分が出来ない事分からない事は、はっきりそうおっしゃいます。
飼い主の勘を大事にして、他の獣医さんに行ってみたいという事も嫌がりません。
だから、かーさんは全幅の信頼を置いています。
ついでですので。
歯科用ニッパーを使うことに、疑問視する向きもあるようです。
かーさんも初めは「ニッパーは歯を割ってしまう事もあるから、使わない方が良い」としていました。
でも道具は、腕次第なのです。
使いこなす技術があれば、事故を起こすことなく、ウサギさんに麻酔の負担をかけることなく、歯科メンテが出来る利点もあるのです。それに、道具も進歩改良していますから。
何がウサギにとってベストなのかは、永遠にわからないかもしれず、常に出来る限りのベターを心がける。
それも、ウチのウサギの場合というテーマで。
相手は一つとして同じものはない生き物ですから、お世話する方も、それなりに柔軟なやさしい心もちでいたいと思いますよ。
「飼い主の数だけ、ウサギの数だけ飼い方がある」と言うかーさんのモットーは、一生ゆるぎそうもありません(^^;;
おかげさまで、シジミは別段下痢も便秘もしていませんし、今のところ影響はないようですよ。
今日、お約束の経過報告をしました。
報告を見て(FAXしました)、「歯ということは、ありませんか?」と聞かれましたが、それは無いだろうなぁ?と言う感じです。
体重は2200gに戻りつつある(それはそれで太りすぎ?)のですが、糞の改善は万全とは言いがたく、もうしばらくガスモチンを続けてみる事になりました。
クーラーのついている部屋にいても、人間ですら夏バテします。
でなければ、クーラー病とか。
そういったことが、6歳になるシジミにはお腹の変調として現れているのかもしれません。
行動的には、さほど心配する要素はありませんので、今しばらく経過観察です。