♪ 卯月の非日常 ♪

旅ブログです。主に海外と沖縄をご紹介。

シチリア・イタリア二週間の旅(その17)

2023年12月02日 05時28分00秒 | @モーディカ

お目当ての店ではなかったにしろ、美味しいランチにありつけた我々は、そろそろ帰ろうか……という気分になってきました。
基本、歩き疲れたらそんな気持ちになる。



魅力溢れる街🤸モーディカに宿泊しなかった理由の一つは、やはりオフシーズンだから。

行きたいリストランテが休みだったらディナー難民になってしまう

という心配を、日本であらかじめ予想していました。
※実際その通りだし……

ともあれ、短い時間でたくさんの素晴らしい景色を堪能できたからヨシとしましょう。
サラッと本屋にも立ち寄ってみた。お目当てのガンベロ本は無かったけど、とても親切な店員さんでした。
Statua di Carlo Papa
どなたか存じませんが、有名な人なんでしょうね。


中心地から徒歩で向かう先は街の外れにある「モーディカ鉄道駅」。

帰路の選択肢として、
「タクシー」
「バス」
「鉄道」
……があるわけですが、
タクシーはやはり高価なので、バスと鉄道から選ぶことになったわけです。
主人が「鉄道に乗ってみたい(下調べも含めて)と言ったからね。

テクテクテクテク……🚶🚶
駅を目指すこと30分。
これがまた上りの坂道なんだわ。
腹立つことに😡😡

それでも駅の周りには店の一つくらいあるだろう。
そこで飲み物を買おう!
なんなら土産でも……

僅かな期待を胸に、そう考えていた私は愚かでした。
駅舎の手前には廃墟チックな大きい倉庫。
歩道には犬の糞だらけ。
車はビュンビュン通るが歩く人は疎ら。
”んーーーこれは失敗したかな“
そんな考えが頭を過ぎります。
ようやく到着したモーディカ駅。
駅舎そのものはきれいだが、タクシーは愚か、バスすら見当たらない。
目ぼしい店は………

もちろんない
まったくない
駅前の崖を見上げると大きなマンションがそびえ立っていた。

前もってネットで調べてはいたけど、本当に本当にやばいくらい殺風景な駅周辺。
平日とか休日とか関係ないんだわ。
たまに駅員さんが出入りするくらいで、あとは乗客が車で送迎されるだけ。

くっそ……こんなことならタクシーかバスにすれば!!

到着一分で後悔しました。
とりあえず2時間半後のラグーザ行きチケットを購入。
え?なぜ2時間半後なのかって?
だってその時間しかないんだもん。
この辺りの電車、土曜は滅多に来ないよって前もって聞いてたし、そこは驚かない😅
チケットも無事買えたからそれでいい。

⌛一時間経過……


途中シラクーザ行きの列車がやってきて、十人くらい乗り込んでいったっけ………。
そーいや、ベンチに座ってたおじさん……親切だったなぁ。←トイレがあるか聞いたり、本当にラグーザ行きが来るかどうか尋ねる私へ、イタリア語で一生懸命何かを説明してくれた
最後までわからなかった……笑
トイレはナイと言ってた

二時間半

途方もない時間が流れる中、思ったこと……それは、

何故イタリア人はこんなにも早く駅で待つんだ?

私達だけじゃなく、あと五人くらいは二時間近く待ってた。
なんで??
もっと直近に来てもよくないか?
私達が言うのもなんだが、暇なのか?

とうとう喉が渇き、自販機を求めて近くのホテルまで歩くも(本当は一歩も歩きたくない)、スタッフのお姉さんに“何も無いのよ”と言われる始末。
我々はこの駅で遭難してるんじゃ?という錯覚に陥る。

駅に戻り、花壇のフチに腰掛ける。

ああ……
タクシーで帰ればよかったなぁ
(×30回)

そこへ駅員の人が、一つの扉を開け、その中で事務作業を始めた。

私がなんの気なしに覗き込むと……
/ジャーーーーン\

0.005秒で尋ねたよね。
買ってもいいかって。
→👌OKといわれた。
ジャーーーーン
カッサカサの喉を潤す命の水。
立て続けに二本買って、即飲みきった。
この部屋何のためにあるのか知らないけど、頼むから開けておいてよ!
コーヒーマシーンまであるなんて……超便利じゃないか。
待ち人の憩いの場にしてくれよ。

ライフゲージ5くらいだった私ですが、この水分のお陰で50まで回復。

その後、チケットを打刻し、
ほぼ時間通りにやってきた奇跡の列車に乗り込み……
無事、ラグーザ駅まで戻ることが出来ました。👏

めでたしめでたし。


続く………

シチリア・イタリア二週間の旅(その16)

2023年12月01日 05時08分00秒 | @モーディカ


この日
11月とはいえ土曜日(sabato)でした。
観光客も多すぎることはないけれど、街全体しっかり賑わっていた気がします。

しか~し

主人が気になっていたレストランは悉くClosed😢😢
ここも
ここも
ここも!?

ちなみに私が期待していたドルチェ屋さんも何故かClosed……。
これがオフシーズンの洗礼か!

これまでじんわりとした上り坂を歩いていたし、私は重いチョコを抱えていたし、もうどこでもいいんじゃないか?と思うように……。
人間疲れすぎると色々放棄したくなる
景色は最高なんだけどね。

それでもGoogleで調べ、わりといい感じの評価を叩き出しているお店にたどり着きました。
テラス席もまた魅力!

Osteria Ricotta
&
Co mangiare di casa
メイン通りに面しているし、観光客にとってはとても入りやすい雰囲気ですね。
口コミを見る限り、家庭的なお料理を提供しているそうな。
今の我々にはそれが必要←?
何はともあれ、アックア(命の水)

しっかし、よ〜歩いた……🚶🚶
モーディカの日中はわりと暑いんですよ。日陰を探しながらじゃないと体力の消耗が激しい。
小さな町とはいえ、端から端まで歩くとなるとかなりの覚悟が必要でしょうね。
まずは野菜不足なのでインサラータ ミスト◁5€
シャキシャキ食感と彩りの良さ。
オリーブオイルたっぷりかけたり、

サラッとしたバルサミコ酢で酸味を加えたり……

パルミジャーノ達がやってきたので、コクを加えて味変したり。
写真の見た目よりも遥かにボリューミーで嬉しかった。
にしても自家製パン、でかいな。
このしっとりクッション性のあるパンにオリーブオイルをたっぷり含ませて食べるのがいいんだよね。
メインが来る前にお腹が膨れるヤーツ。

さ、お待ちかねのお料理がやってきましたよ。
Ravioli di ricotta al sugo di maiale ◁10€

もったりとしたラビオリの中にはリコッタチーズ。
お、重いぞ……。
皿の真ん中には豚肉塊。
お!これ美味いな。
濃厚なトマトソースにパルミジャーノをたっぷりかけたら、口の中がチーズとトマトの洪水に。
ラビオリ三個食べてこんなに腹が膨れたのは初めてです。
やばい……キツイ。

もう一皿はこちら!

Cavati alla Norma ◁9€

シチリアの名物料理……らしい。
店によって作り方は違うと思うけれど、ナスとトマトソース、ショートパスタが三位一体となった超絶うまいソースのパスタってこと。
確かに美味しいけど、そこまでかどうかはわからない。
ゆっくりじっくり頂きました。
が、やはり少し残してしまいました。ゴメンナサイ👽
二人で30€のランチでした!

続く……

シチリア・イタリア二週間の旅(その15)

2023年11月30日 05時05分00秒 | @モーディカ


🥳いよいよ出発です。
車内アナウンスは「イタリア語と英語」で流れます。

♬ワクワクしますね♫
何より歩かなくていい!←本音
このチューチュートレイン、絶えず陽気なBGMが流れます。
イタリアの空気をしっかり感じさせてくれる演出は◎
🪇音楽は大事です。

大通りに出たところで直ぐに一時停車。
これまたえらく明るいお姉様たちが乗り込んできました。
詳しいシステムはわからないのですが、ところどころ乗客が増えたり減ったりするので、わりと自由の効く観光トレインなのかもしれません。

乗り込んだ途端、マーチ音楽のリズムに体を揺らすバカンス風お姉さんたち。
他の乗客もその様子を楽しそうに眺めていました。
こんなノリの人大好き。


モーディカには大きな教会がいくつかありますが、その内の一つ。
✦Duomo di San Pietro✦
サン・ピエトロ教会です。
目抜き通りからの大きな階段と、立ち並ぶ12使徒の彫像が目を惹きますね。
今回は駆け足で巡って行くので、どの教会にも足を踏み入れなかったのですが、今から考えると惜しいことをしたかもしれません。
バロック様式の美しい内装はどこも一見の価値ありですから。🐼

我々の乗り物はこの教会の横を曲がり、急な勾配を走り続けます。
モーディカもラグーザと同じで、かなりの坂。
先程の大通りすらも、じわじわと坂が続く街なんです。
※私のヒラメ筋がまた成長してしまう


急すぎるヘアピンカーブを無事クリアしたところで、
モーディカ最大の教会
✦Duomo di San Giorgio✦
が現れます。

この教会も下から上れば100段以上の階段ですから、足腰達者な方でないときついでしょうね。
ヨーロッパはとにかく歩かなくては絶景にたどり着けない😑

かなり高台にある教会のため、景色は極上だと思います。
トレインの中からですら……


こんな感じですし。
運転手さんがしばらく停車してくれるスポットの一つ
外に出て撮ってもOKの緩さ。
最高!

あとはひたすらルート通りに走ります。

青い空
輝く太陽
爽やかな風
見事な絶景
常に明るく歌うお姉さんたち

まさに理想のバカンス!ってやつですね。

今回、ほぼ動画で撮り続けていたので、なかなかいい写真がなかったんですが、ところどころで切り貼りしてみました。


わりと狭い道幅もグイグイ進み続けるチューチュートレイン。

モーディカにも一泊するべきだったかな、と思わせるほど美しい街並みでした。

金髪のお姉さんたちはこの教会で明るく降りていった。笑

45分はあっという間に経ち、オシリの痛みも忘れ夢中で景色を堪能していました。
これが価値ある5€の正体です。
普通に歩いて回れる距離ではありませんし、私の膝を考えたら最善の策だったと思います。


にしても………
モーディカ……美しすぎる街だ。
夜景もさぞかし……と思わざるを得ません。


😵‍💫さすがに腹が減りました🤤

当初の目的通り、アランチーニ(ライスコロッケ)を頂くとしましょう。

実は呼び方問題がありまして、
シチリアの西側では[アランチーナ]
東側では[アランチーノ]と呼ぶらしい。
形も違ったりするので面白いです。
東側は山型でエトナ山を思わせるタイプ。
西側はまんまるな球体です。



さっきはビシッと閉じていた扉。
良かった!Welcomeだ。
🎯Arancineria Cantunera
Corso Umberto I, 26, 97015 Modica
既に何組かのお客さんがテラス席で食事をしていました。

今回はTAKEOUTで。
外には立って食べることが出来るテーブルも設置されています。
近くの広場にもベンチがあるから問題なし。


若いお兄さんが注文を聞き、10分ちょい待ったかな。厨房からいい香りが漂ってきました。
ドン🙀
👉RaguとBurro👈
アッツアツな上、めっちゃ重い。
なにこれ?レベルの存在感。
熱々をハンブンコ

外はカリッカリで、中にはぎっしりリゾットが。

はぁ………美味い❤️

太陽照りつける中、ハフハフしながら頂く恍惚感😌
悪魔の食べ物だよね……アランチーノ。
各3.5€(¥1,174)なら絶対お得です。何せ美味いから。
カンノーロも気になったけど、次があるので我慢しました。
ご馳走さまでした。
モーディカを訪れた際、是非!


小腹も満たされたし、さあどうするかな?

メインのレストランでも探しますか……と歩き始めたんですけどね。

ここから名だたるレストランの臨時休業に心が折れそうになるわけです。

続く……

シチリア・イタリア二週間の旅(その14)

2023年11月29日 03時54分00秒 | @モーディカ

当初の予定では✈空港のあるカターニアで安めのアパートメントを借りたまま、日々、あちらこちらへ移動するという計画を立てていました。
行きたかった土地はわりと日帰り圏内ですからね。

ただ”それじゃ勿体無い“というのがネットでの意見。
よくよく考えた結果、どうせなら腰を落ち着けて楽しもうではないか!と意識転換し、ラグーザに四泊することにしたのです。

とはいえ、見たい場所はわんさかあるし、どうせなら少しくらいかじりたい。
今回はそんな街への移動です。
🔻
🔻
🚕タクシーで30分かかったかな?
ラグーザの鉄道駅から一駅のところにある「Modica モーディカにやって来ました。
人口約五万人ちょいの都市で、チョコレートが有名です。
チョコレートなんてイタリア全土、有名なんじゃない?と思われるでしょうが、ここモーディカのチョコは少し変わってます。
◯詳しくはウィキ

歴史が古い
伝統的な作り方
溶けにくい
食感が面白い
カカオの香りが濃厚……etc

ざっくり言えばこんな感じ。
チョコレート好きな我々にとっては、是が非でも行くべき街でした。

店の近くでタクシーを降り、Googleマップを頼りに一つのお店を探します。
有名店なので看板は直ぐに見つかりました。
表通りから入るのではなく、路地に面している店の正面。
電気は付いているのに扉が開かず、やばい……昼休みなんてあったっけ?と焦りまくりましたが、扉の建付けが悪いだけでした。
これ…ヨーロッパあるあるです。

ANTICA DOLCERIA BONAJUTO
こちら、ボナユートというお店で、1880年創業の老舗チョコレート屋さんです。
東京でも取り扱っているお店はわりとあるようですし、ネットでも買えますね。

カカオの香りが漂う店内。
シーズン?それとも時間帯かな。
常に満員御礼になる空間は、今回我々だけでした。ヽ(^。^)ノ
親切な店員さんに味見チョコをたくさんいただき、恐縮×2。

”Mpanatigghi“
牛肉とチョコが入った有名菓子。
試食とはいえ昼前に重いよ……。
口が渇く!
牛肉のフレーバーはあまりしないけど、きっと入ってるんだろうね。
こちらは購入したシチリアの焼き菓子。
生地はさくっとしっとり。
中の分厚いアプリコットジャムだっけ?美味しかったです。
結局あれやこれや選ぶのが面倒くさくなったので、🎄クリスマスパッケージの箱を2つ購入しました。
これが重いのなんの……。
初手から荷物を増やしてしまったアホ……🗿
ともあれ目的の一つは達成しました。🙌

次の目的は現地SIMを購入すること。
やはり音声SIMがないと不便ですからね。
ボナユートから歩くこと五分。
暗い店内……まさかの定休日!?
※Googleアテにならん件
と思っていると、丁度のタイミングで店長が戻ってきました。
昔のような旅行者向けの格安プランは無く(ほんとか?)、30€(音声+100GB)を支払うことに。
※まかり間違っても月契約にされぬよう
ここは現金で支払いました

過去に使っていたOppoスマホにシムをINしてもらい、動作チェックOK。これで一安心です。
というか今後、このシムが大活躍してくれるんですよね。
私のahamoちゃんはノロマだったので、すごく助かりました。



メインのコルソウンベルトⅠ(通り名)を歩き、さあ次はどこへ?
と思っていたところ、お姉さんに声をかけられます。

😮これは……!!
ラグーザで乗りそびれたチューチュートレインではないか!

ともあれ、一旦は見逃した我々。
お目当てのアランチーニ屋さんが開店一時間前だと知り、私は広場でチケット販売していたおじさんに速攻で声をかけ、二枚ゲットしました。
このイタリア旅行で一番価値のある5€(チケット)です。

緑色のつややかな車体。
これまたウーノが映えますね。

約45分くらいの観光なので、本当に丁度いい時間です。

胸をわくわくさせながら
出発!!!


続く………