この土地に・・・このお店に来ることを・・・かなり長いこと夢みていたし、実際叶うとは思わなかった。
スローフード教会本部。右がオフィス<写真上>
「ブラ」はスローフード運動の創始者「カルロペトリーニ」さんの故郷とのこと。
通路を抜けると、そこに「Boccondivino((ボッコンディヴィーノ)」が存在します。
このお店が最初に協会にスローフードレストランと認定されました。
このお店はメディアでもよく取り上げられているので、ご存知の方は多いはず。
テレビに出るたびに・・涎が口に溜まるのが止められませんでした。
ニ階がレストラン。
広々としていますが、あったかい雰囲気です。
壁には大きなワインセラー。
車を運転しないという幸せはワインと共に・・・・・。
この日はとにかく食べる気力満々で訪れたので、目ぼしいものはすべてオーダーしました。
Tortino di porri e patate con fonduta al Raschera 9€
ポロ葱の甘さ、そして「Raschera」(チーズ)のよい香り。
とろける旨さがこの一皿に。
ほんと幸せな味です。
ポテトも柔らかくて・・・チーズとよく絡む。
Lardo salsiccia di Bra e carne cruda 9€
これ・・・これが食べたくて・・・・・・!
ほんとびっくりしたのは、左のラルド。
なに、この旨さ。
鰹節のように薄く削られているけど、その存在感は絶大!
ラルドなので、口の中で溶けるのは早かった・・・・勿体無い気分。
Ravioli di zucca con Tartufo Nero 12€
Tajarin '40 tuorli' con Tartufo Bianco d'Alba 35€
これはまさに、アルバとの食べ比べの為の贅沢でした。
白トリュフの香りが辺り一面に広がっているんだけど、目の前にくるとその濃厚すぎる香りにめまいが・・・。
タヤリンはアルバの「LA LIBERA」に軍配が上がります。
でもトリュフの量・・・こっちがサービス良かったな。 (そーいう問題でもないけど)
Vitello tonnato 9€
すごい量のツナソースが仔牛肉に乗っかっているので、どうあがいてもツナソースと共にいただくしかありません。
特にこのお店のツナソースは濃厚だった!
柔らかい仔牛肉の美味しいこと。
しゃきしゃきのレタスに巻いて食べたいくらい。
Brasato di vitello al Barolo 13€
牛肉のバローロ煮込み・・・・日本で食べるとお高い・・ので・・というわけでもありませんが、
私はこのバローロの煮込みにはまっていました。
お腹が膨れているにも拘わらず・・これをオーダーし、ペロリ。
よく煮込まれた牛肉はホロホロと崩れます。
ついご飯が食べたくなるのは日本人なら当然ですよね。
デザートはPanna cotta(5,5€)。
まず、このお店はとても良心的なお値段で美味しいお料理を提供してくれます。
あったかいもてなし。
地元の料理を丁寧に作り、そして提供する。
当たり前のことを当たり前にしているだけ。
必要以上に華美なお料理ではないし、何よりも素材の旨さが前面にあります。
洗練されたお料理ではないけれど、どれも素直に美味しいと感じるのはやはりこのお店の素晴らしさでしょう。
とても貴重な体験ができました。
満足です!
この土地を踏めたことに感謝。
「2013年北イタリア美食旅22」へ続く・・・・・・