♪ 卯月の非日常 ♪

旅ブログです。主に海外と沖縄をご紹介。

シチリア・イタリア二週間の旅(その8)

2023年11月22日 15時54分00秒 |  @ラグーザ


道すがら設置されている看板の案内通りに進むと、だいたいが急な階段です。笑

旧市街(Ragusa Ibla)はイブレイ山地の麓標高500㍍にあり、朝夕は冷え込みますが、日中は比較的暖かく、過ごしやすい感じでした。
※あくまで11月初旬の感想
ちなみに谷を挟んだ向こうにある新市街はスペリオーレ(Ragusa Superiore)といい、更に標高は高め。イブラとはまた違った景観を楽しめます。
雨が降ったら滑りそうな階段を慎重に降りていくと……
ツーリスト向けのインフォメーションがあります。

…………がしかし、
シーズンオフだからか、はたまた臨時休業なのか、とにかくオープンしてませんでした。
隣接するジェラート屋さんは常に営業されていて、何かあればここのおじさんに聞けばいいと思います。⇐英語はあまり通じないけど親切(^^)

ジェラートを食べたくなるような気温でもなかったので、取り敢えず記念撮影のみ。

このあたりはイブラ地区の玄関ともいえる場所なので、バス停もあります。
道路の交差点に構えるサンテ・アニメ・デル・プルガトリオ教会はある意味シンボルともいえるでしょう。

ラグーザは1693年に非常に大きな地震に見舞われ、5000人もの住民が亡くなり、その時多くの建物も失われました。
この教会はそれ以降に建ったバロック様式の建築物の一つ。
残念ながら中には入れませんでしたが、いつも良い目印になってくれました。
※土曜日の朝しかミサが行われないらしい

辺り一帯、絵になる町並み。
Palazzo Cosentini
此処は貴族であるコンセンティーニ家の邸宅で、見どころはバルコニーの下にあるバロック彫刻とのこと。
その横にはまたしても長い階段があり、美しい教会Chiesa di Santa Maria dell’Itriaの青い屋根が見えます。
旧市街の中心部へ続く坂道をえっちらおっちら上っていくと、Antico Mercatoという場所があります。
建物の中にはレストランやお土産屋さんもあり、興味深かったんですが、このときは素通りすることにしました。疲れてたしね😅

ふと山谷を覗き込むと、かなりの高低差。
歴史のある土地とはいえ、いまだにここで生活することは厳しいだろうな。車もすれ違うのが難しい道が多いので。
観光地としては充分成功しているんでしょうが………。
日本で言うところの白川郷的な。

足が疲れたので取り敢えず宿へ戻ります。


さて

夕飯の時間になりました。
イタリアの夕飯は遅めなので、夜八時から九時くらいに入店出来たらOK。
それまでの時間はアペリティーボを楽しむ🇮🇹国民。
✨素敵ですね✨

ラグーザ到着後初めてのレストランは旧市街地の真ん中近辺にあるこちらのお店へ。


ちっとも予約していませんでしたが
とても気さくなお出迎えを
してもらえました!
可愛らしいテーブルクロスですね。さすがに夜は少し肌寒いけれどここは観光客らしくテラス席を選びます。⇚雰囲気重視
店内は確かに暖かそう……地元民はそちらを選んでます笑。
けれども今回ばかりはテラス席が大正解でした。
何故なら………
スリスリ……

ん?

え……猫!?
こっちからも……
なんなら仲良し?
常に何か貰えることを
狙っている。
可愛すぎでしょ!!

これはたまらん!
最高のレストラン!
★5つ確定。
計六匹の猫たちがテラス席のあちこちを移動する様を見ながら、二人して悶えていました。
まずは水🥛
そしてMENU。
吟味しつつも、猫が気になる。
😼😸😺
イタリアと言えばまずはパン。
その後、オリーブオイルとバルサミコ酢が登場。
健康的にインサラータ(サラダ)
を頼んだのでまずはたっぷりのオリーブオイルとビネガーで頂きます。
思ったよりボリュームがあり、結構お腹が膨れてきました。
あと猫の可愛さが満足度を高めます。

フレッシュなトマトソースに焼いたリコッタチーズを乗せて
これは私が選んだのですが、美味しかった!トマトとチーズに間違いがあるはずもなく……パンが進みましたね。
Sugo di maiale con la sua pasta

その土地の料理を食べたい主人は、豚肉のスネ肉が煮込まれたソースのパスタを選びます。
硬めに茹でられたパスタ(カヴァテッリ=小さな空洞、窪みという意味)と酸味のあるソース。
たっぷりパルメザンチーズを乗せて、まろやかな風味に変化させます。
確実に美味しいのですが、そこまでの感動はありません。
ただ足下をうろつく猫たちが可愛くて……笑笑

最後はエスプレッソでシメ。
二人で30€ほどのお手軽(?)ディナーでした。



美味しい食事の後、気分良く散歩しながら宿へと戻ります。

ラグーザ旧市街で一番の教会
”Duomo di San Giorgio“
を横目に観光列車の始発点を確認していると、
またしても新たな猫登場。
噂通り、ここは猫街だ!と歓喜します。


夜のラグーザ・イブラは雰囲気があって比較的安全で、とても素敵な街並みでした。

この陶器屋さんは明日訪れよう。

宿まで30分ほどかけてゆっくり歩きました。
いい運動ですね。



シチリア・イタリア二週間の旅(その7)

2023年11月22日 04時51分00秒 |  @ラグーザ


B&B Terra del sole Ibla
ラグーザで二泊する最初の宿泊施設


旅で利用する宿泊施設のほとんどをBooking.comで予約しました。
色々問題も多い予約サイトですが、今のところ何も起こっていません。

Ragusaという土地には「新市街」と「旧市街」があります。
説明は少し長くなるので
興味のある方はWikipediaへ。

全四泊するんですが、前半は旧市街を望めるこのB&Bへ。
後半は新市街を散策するため、別のアパートメントへ移動します。

旧市街を眺めながらのんびりと朝を迎えたい🥰

私の要望を叶えてくれるB&Bは2つありましたが、吟味に吟味を重ねた結果、こちらを選んだわけです。

タクシーを降り立つと、若いお兄さんが出迎えてくれました。
とても愛想が良くて、テキパキ行動出来る人です。
チェックインの為、パスポートを提示。
その後は鍵を渡され、簡単にホテルの説明を受けておしまい。
自由です。

今回選んだお部屋は
トリプルルーム(バルコニー付)
日本円で32000円ほどになりました。(二泊分)
クイーンベッドとダブルベッド
ライティングデスクがあり
クローゼットも広々してます。
その他、大きめのかわいい冷蔵庫。

※ポップな色が好き
水は無料で、その他のドリンクは有料でした。

洗面台は広々!
タオルも二泊分しっかりと備え付けられています。
シャワーは独立ブースがあり、お湯もちゃんと出ました。
アメニティはこんな感じ。
日本から持ち込んだものが大量にあったため、あまり使いませんでしたが。

そして私が望んでいたバルコニーからの景色。
こんな感じで、旧市街を一望出来るんです!

朝昼問わず、教会の鐘の音が鳴り響き、多くの鳥たちが囀る夢のような日常。
太陽の当たり方で、その景色は毎回違うものとなります。
部屋のバルコニーはそこまで広くはありませんが、階下にある朝食会場はゆったりとしたリゾートテイストな空間。
最高すぎます……(^o^)
ここに二泊も出来る幸せ。
贅沢以外のなにものでもありません。




一通り荷解きをした後、早速散策へ出かけます。
※旅先での行動力はほんと謎
玄関は預かった鍵でしっかり施錠して………
まずは近辺の状況を把握。
とにかく坂が多い街なので、
スニーカーは必須でした。
私達が利用しているB&Bの近くにも多くのアパートメント宿泊施設や、ホテルがあります。
それはもちろん景色を堪能できる立地だからですが、宿によってはかなり変わってくるので、よーーく調べる必要があります。
※屋根が邪魔だったりする時もある
少し歩くとIblaの街がまた違った角度から望めます。
😌はぁ……ため息もの。
こちらのヘアピンカーブは間違いなくビュースポット。


目印はこちらのマリア様です。

車通りは比較的多く、皆さん狭い路地をスピード出して走り抜けるので要注意。
テクニックはあるんでしょうね……


最初の内はどこもかもが絶景に感じ、写真を撮りまくっていました。二日目にはやたらとこだわり始めましたけどね。

さあ、次はいよいよ旧市街の散策です。
※とはいえ坂道の洗礼を受けるため、
そこまで頑張れない


B&Bの方に教えてもらった「宿泊者専用の近道」を使わず、まずは普通に歩きます。


シチリア・イタリア二週間の旅(その6)

2023年11月21日 22時49分00秒 |  @ラグーザ

無事カターニア空港に降り立った私達。
ここからまた二時間超、バスで移動しなくてはなりません。

事前にアホほど情報を仕入れているにも関わらず、常に変更が起こる謎の国、イタリア
まあそれは今の時代、当たり前のことなんでしょう。


想定外の場所でバスのチケットブースを見つけた我々は、前の人が購入したのを無事見届けました。
よし次は私達の番!と意気込んだものの、何故かオフィスのお姉さんは「ちょっと待ってて!」と言い残しどこかへ立ち去ってしまいました。

「ちょっと待ってて」という言葉を信じ、待つこと10分。←ちょっと?
理由はわからねど、取り敢えず戻っては来てくれました。※安堵

ようやくETNAバスのチケットを購入し、バス停の場所をきっちり確認します。←重要
その後は喉の渇きを潤すために水(1€)を買いました。近くに自販機があってよかった。
(1€=162円は高いが背に腹は代えられない)


バス停の時刻表を睨みつけながら、ひたすら待つ。
一人、また一人と待ち人は増えていきます。
時間通りに来ないことは折り込み済みなので特に腹も立たないけれど……遅延は10分を優に超えました。
色んなバスがひっきりなしにやってきますが、私達が欲しいバスはなかなか来ないもんです。

“ま、しゃーないよねぇ…笑笑”

何せイタリアに到着したばかりだから、いつもの五倍ほど寛容なんです。←旅あるある

次々とやってくるバスたち。
シラクーザ、ノート、メッシーナ…… エトセトラ
予定時刻から遅れること15分くらいかな。←何も感じなくなったら一人前

ようやく“ラグーザ“行きのバスがやってきました。
😘祝
わくわくしながら乗り込むんですが、まずはスーツケース(ヘビー級)二個をバスの下の荷物入れにINしなくてはなりません。

もちろんマイセルフ!
日本って……ほんと優しいよね。
と思うんだけど、そんな事言っても仕方ないので、空間を見つけてがっつり押し込みます。
※バスの両側にスペースがあるため、どこかしら空いてるはず。ただし車の通る道路側から入れるときは、車に轢かれないように注意

バスは古くて、座席はお世辞にも綺麗とは言えない。


落書き、破損、リクライニングが壊れてることも当たり前の状況。
最初は「あーあ……電車にすればよかったかな?」と思ったんだけど、ネット民の言葉(バス選択を強く推薦)を信じ、大人しく着席します。

そうそう。
シチリアの日中はとても暖かく、ぶっちゃけTシャツ一枚でも全然OK。
バスの空調はかろうじて効くって感じだけど、途中まったく風が来なくて暑かった。
元々乾燥した土地柄なので、喉が渇きまくる。そのあたりを加味していなかった私は、水を一本しか買っておらず、チビチビと喉を潤すしかなかった。
二時間超のバス旅。
果たして耐えられるのか!?


走り出して10分。

”おいおい……きったねぇ国だな……”

これが最初の感想。
空港の周りだからか、ゴミ、ゴミ、廃墟、ゴミ、かつては畑だったかもしれない荒れ地、ゴミ………。

シチリアの広陵とした土地はこんなもんなのか……と唖然。
イメージはオリーブとレモンの木が生い茂る豊かな土地だったはず。


走ること30分。
変わらない景色。
変わらないゴミ……。
放置されたままの壊れた車。

ちらほらあるレモン?の畑は一応網で囲いがしてあるから、管理としては充分なのかもしれない。
でもゴミ……多め。
空き地、荒れ地、多め……。

隣の主人が言う。
「もともと貧しい土地だからな…」と。
シチリアのことなどほとんど知らない私にとって、かなりショッキングな光景で……ちょっと心が折れかけた。
空港から一時間。
所々、町があって、それはイタリアの田舎町って感じで気持ちが落ち着いてきました。
※見慣れたともいう

とはいえ、植物も生えないハゲ山(丘?)が広がっていると、どこに連れて行かれるんだろうと不安に。
加えて、ドライバーの性格なのか、はたまた道路の整備不良か、とにかく上下左右に揺れまくるんです。

その頃の私はほんのりバス酔いをしていました。
やたらと喉が渇くので欠かせないのはやはり冷たい水でしょう!
エアコンの涼しい空気が止まれば、いよいよ気分が悪い。

はよ着け!ラグーザ!!!

と心の中で🤑何十回も叫んだ。
耐えに耐えて、二時間超。
ようやくRagusa(ラグーザ)の🚌バスターミナルに到着しました!

zamaバスターミナル
色んなバスが発着しています。
近距離から中距離まで!

降り立った新市街はとても美しく、The街って感じでホッとしたけれど、まずは🧳スーツケースを下ろし、タクシーをゲットしなくてはなりません。
何故なら、今回二泊するアパートメントのオーナーが昼休みに入るから。←重要
※前もってBookingの連絡ツールでやりとりしています。

🚍バスターミナルにはTAXI乗り場があり、かろうじて1台だけ客待ちしていました。速攻でホテルのバウチャーを見せ、GO🏁。
わくわくしながら景色を楽しむこと20分。ようやく今宵の宿に到着しました!※タクシー15€

二泊お世話になる絶景のお宿、
さんです!

ホテル紹介は次回へ。


続く