「やじろべー」というオモチャをご存知だろうか?カッチイは、自分のことをやじろべーだと思うことがある。本題とは違うことを、見つけて、2つを同時進行させて、あやういバランスを保とうとする。やじろべーは、一つの点を支点に均等を保たなければ、こけてしまう。この力学的な問題に取り組んでいると、けっこう満足感があったりして。いやいや、そんな大げさな話じゃない。単に、気が多くて欲張りなんだろう。
学期中の週末は、一歩も外を出ない。(出られない)「things to do!」やるべきことの優先順位をつける。実際に、紙に書き出してみるのだが、授業は、教材選びをやるだけで、80%は準備が終わったようなものだ。
このあいだ、中学生の甥と話す機会があって、「カッチイは、どうしてセンセになったの?人の前に立ちたかったから?」と聞かれた。「うーん、カッチイはね、添乗員とかガイドをやってきたから、人に、街の案内なんかを、クチで、説明したりするのは、けっこうイケルわけ。授業は、それのバリエーションだからね。1時間だったら1時間で、今日教えるところの観光地理の授業を展開していく。その過程が面白いというか、自分の力を出し切る快感がちょっとはあったりしてね。相手の顔を見ていたら、だいたいわかってもらえたかはわかるからね。別に人の前で、イバリたいからじゃないよ。ガイドは、お客さんに喜んでもらえると嬉しいし、教師としては、教えることは、教わることだから。まあ、センセは、おヤマの大将になりがちなところもあるから、気をつけなくちゃとは思うけどね。まあ、この仕事は、しばらく続けていくつもりよ。」甥は、「ふーん、納得!」と言ってくれた。アリガト。
学校の仕事とは別に、やじろべーの片方に、いつも仕掛ける荷物を持とうとすることが、カッチイの恐らく困ったところで、特徴なのだ。