ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

西梅田

2004-11-28 00:00:00 | カッチイ’s ジャーナル

阪神電気鉄道の大規模商業ビル「ハービスENT」が完成し、20年におよんだ西梅田の再開発が終わった。隣接する「ヒルトンプラザ ウエスト」は10月にオープンしており、どちらも劣らず高級路線を狙っている。

西梅田といえば、戦後の復興という言葉が、80年代になっても残るような場所だった。それが、やっぱり高級感あふれる一角に変わったターニングポイントは、97年の「リッツカールトン大阪」のオープンが大きかったのじゃないかしらね。大阪のカジュアル感を突きぬけようとする香りがぷんぷんと(笑)下々のものには、近づけませんという雰囲気を目指している。

カッチイの学生が、長いアルバイトの末、リッツの社員になった人もいるのは嬉しい。またカッチイ自身も「ハービス大阪」でドイツ語講座を開講させてもらっているのは、ありがたいことでございます。

このあいだ「ドイツ・クリスマスフェア」の打ち合わせのあと、開店まもない「ハービスENT」を見てきた。ブランドショップは、素通りし「ショップ・ダンケ」のための定点観測にぴったりなお店が、3Fの「アンジェ ラヴィサント」だった。京都の河原町が本店らしいが、北欧をはじめとしたヨーロッパのインポートものや、日本の美しい雑貨・書籍を並べたセレクトは、カッチイの好みとすごく合う!
http://www.angers.jp/index.html

北欧のガラス食器メーカー「ittla」テキスタイルの「 Marimekko」は、添乗時代から目をつけてたところだったんで、そういうセレクトに、にんまりする。東ドイツ出身の Hedwig Bollhagen のテーブルウェアが置いてあったのも驚いた。彼女のものを置いているのは、日本では少ないのではないかしら。バウハウスの伝統を受けた、ストライプの絵付けは、独特。(ドイツのサイトだけど、彼女の作品に興味のある方は、どうぞ http://www.hedwig-bollhagen.de/

梅田の街には、阪急、阪神、大丸といったデパートが立ち並び、地下には、阪急三番街、堂島地下、ディアモールなど地下街がある。残念ながら、緑は少なく街の景観としては、ぺけだよね。梅田から、中之島、御堂筋へとはつながらないし、高層ビルばかりとなったこのあたりは、夜間・休日には活気がない。商業ビル内だけが華やかでも、通りを歩いてこその空間に、都会的なセンスがなければ、街の魅力はない。大阪を愛するあまりの意見でした。


海猫1

2004-11-21 00:00:00 | 映画&ドラマにハマル!

今日は、土曜日なのに、会議が学校であったのだが、帰りに映画を見に行った。佐藤浩市さんが主演なんで、見なけりゃなるまいということで足を運んだのだが、いまいちだったな。「失楽園」の森田芳光監督よ。2匹目のドジョウはいなかったわね。

ファーストシーンからして、主人公の娘が、突然フィアンセから、母親の問題で、一方的に婚約を解消されるところからして、「コレナニ??」
本人の問題でなくて、親の過去を問題にして、恋人に罵声を吐いて出て行く男って何なのよ?おかげで美輝ちゃんは、急性の失語症になってしまう。彼女が「お母さんに何があったの?」と祖母(三田佳子)を問い詰めるところから、話が転がりだす。

ロシア人との混血で、並外れた美貌の野田薫は、漁師の邦一のところに嫁ぐ。北海道の寒村、南芽部の雪景色は、凍えるように美しいことは認める。

お目当ての浩市さんは、ジム通いをしたそうで、たくましい漁師さんに、ちゃんと見えましたよ。でも保守的で、旧くからの価値観でガチガチなマッチョな男で、どうにも魅力的ではない。粗野なだけ。肉体的に薫を制服していくことでしか、自分の立つ位置を確認できない。薫が、それでも惹かれたっつう設定なのだが、薫役の伊藤美咲ちゃんは、人形のように演じるから、感情移入できない。

弟の広次は、工場勤めしながら絵を描くような優しい男(仲村トオル)で、兄嫁を愛してしまう。性格の全く異なる男性2人から、愛される伊藤美咲ちゃんのラブシーンが、映画のテーマ以上に、オジサン雑誌に、取りざたされていたが、どうってことありません。バストトップは、いっさい見せないので、絡みといっても、浩市さんのたくましい背中に隠れちゃってね(笑)凝ったアングルで撮ろうとする分だけ、じっくり性愛を見せるというより、なんとなく落ち着かなシーンに見えてしまう。何度となく繰り返されるラブシーンが、物語のなかに、ぶつぎれになってはさまってくる感じなのだ。

伊藤美咲ちゃんは、キレイだけど、ロシア人との混血のようには見えない。エキゾチックさを出したいなら、宮沢りえちゃんなんかを、キャスティングするべきじゃなかったろうか?


Drコトー診療所スペシャル前半

2004-11-14 00:00:00 | 映画&ドラマにハマル!

カッチイのはまり熱が、いまボウボウ状態の「Drコトー診療所」が12日ー13日二夜連続ドラマで放映されるとあっては、ビデオ録画万全の体制で、週末テレビの前にかじりつきましたとも。

今回の与那国ロケでは、4回も台風が襲って収録は大変だったそう。そんな現場の苦労は見せないのが、プロの映像。1夜めの前半は、ひたすら、のどかで美しい与那国の自然と、それに溶け込んで過ごすコトー先生の日常をゆったり見せていく。紆余曲折のうえ、島で腰を落ち着けたコトー先生が、島民に信頼されて診療に尽くす姿は、「コトー先生、かくありなん」という姿そのままで、吉岡コトーの安定感は抜群。

普段のコトー先生のへたれ具合も磨きがかかってキュートでした。船酔いも下戸ぶりも相変わらず。でも泉谷さんみたいに、食べてるとき噴出さなくっても(爆)。彩佳さんに、ボロンチョンに言われてた(笑)。

そんなコトー先生が、島の丘に、昔ここにいた医師の辞世の句を刻んだ石碑を見つけてじっとたたずむシーンは印象的。島民の健康の責任を負うコトー先生の内面の葛藤や孤独を見せる場面は必要だから。

祭りのあと診療所の大騒ぎがおさまって、彩佳さんと話すシーンもよかった。しみじみと優しい顔で話を聞いてくれるコトー先生に、彩佳さんがつい「コトー先生、いつまでも島にいて」って気持ちから、「だからみんなが先生と結婚させようなんて」と本音とも言える暴走をしちゃうのもわかるう(笑)ところが鈍いというかビビリまくるのが、コトー先生で、このへんの仙人ぶりがなあ、浮世離れしてるんだよねえ。ある種、理想の人間としてコトー先生を描いているから、ラブシーンを入れると生臭くなっちゃうからかなあ。

さて、後半は、ロケの努力の結晶である祭りのシーンと、星野さんの奥さんの昌代さんが倒れるシーンとのカットバックが、相当長く続き、緊迫感を盛り上げた。そこからトーンががらりとシリアスに。オペになると、きりりと激変するコトー先生を見るのが、このDrコトーの醍醐味であり、お約束(笑)

前半と後半のコントラストをくっきり見せたスペシャル前半は、いやがおうにも後半への期待を高めて、成功だ。もう一本の大きな伏線になっているたけひろくんとひなちゃんの「小さな恋のメロディ」もかわいいったらない。こちらのほうの展開も楽しみ。


ドイツ・クリスマスマーケット

2004-11-06 00:00:00 | ショップ ダンケ

11月に入り、季節を先取りする雑誌では、ドイツ・クリスマスマーケットの記事を載せていた。「LEE」は、ヤングミセスがよく読む女性雑誌だが、私も時々買う。今月号には「雅姫さん、ドイツのクリスマスマーケットを訪ねて」で、堂々15ページの特集記事があった。

美人モデルの雅姫さんは、かわいい愛娘のゆららちゃんとよく登場されるが、手造りをこよなく愛し、そのステキな「ライフ・スタイル」をそのものが、大人気なんである。「ショップ・ダンケ」にも、「雑誌に載ってたんですが、ゆららちゃんが持っていたてんとう虫のドイツ製のボールって扱ってませんか?」なんて、お問い合わせのメールをもらったことがある。影響力あるんだよね。

さて、雅姫さんは、ニュルンベルク、ルードヴィッヒブルク、ローテンブルクを訪れたということになっているが、これは最近、行かれたものではないな。クリスマスマーケットが始まるのは、クリスマスの4週間前のアドベントから。去年行ったものを、タイムリーな時期になったんで、掲載したんだろう。ルフトハンザ航空がタイアップしてるらしく、ルフトの宣伝もしっかりと(笑)

雑誌の写真は、ほんとうにキレイに撮ってあるから、ドイツの町が、おとぎの国のように見えてしまう。カッチイも、週を追うごとに、クリスマスというゴールに向って賑やかに華やかになっていくこの時期のドイツが大好きだった。ハイデルベルクのクリスマスマーケットは、手作り雑貨のお店も多くて、プレゼント選びといより、自分が欲しくなってしまうアクセサリーやら小物が多くて、覗いてみるのが楽しかった。寒い日には、あったかいグリューワインを飲むのだ。

雅姫さんが、ドイツ家庭を訪ねた様子や、クリスマスの飾りつけを、「雅姫さん流で」というページもしっかりあって、これで雑誌の売りあげとドイツへのイメージアップには、貢献するだろうな。彼女も今話題の、カリスマ主婦の一人なのである。

さて、「オフィス・ダンケ」も、12月22日から、25日までの4日間、「ドイツ・クリスマスフェア」を、ハービス大阪の3Fトラベルラウンジで、開催することになった。これからアイデアを練っていくところだが、ドイツ旅行に役立つパンフレットも用意し、「ショップ・ダンケ」の商品も並べる予定である。また詳細が決れば、サイトの方で発表したい。


若者の旅 1

2004-11-02 00:00:00 | カッチイ’s ジャーナル

イラク過激派組織に拘束されていた香田証生さんが、遺体となって発見された。最悪の結果になってしまったが、新潟中越地震の被害状況のほうがずっと大きく報道された。土砂崩落の車のなかから、奇跡的に助かった優太ちゃん(2歳)の笑顔は、本当に良かったと思わせるが、香田さんが、犯人側に拘束され撮影されたビデオのなかで、「すみませんでした。また日本に帰りたいです。」と短く語った表情が忘れられない。

外交官やカメラマンといった仕事でイラクに入って犠牲者になったケースの場合と違い、単なる旅行者としてイラクに行った香田さんに対しては、自業自得という意見が多数占める。自衛隊の撤退といった要求を突きつけてきたテロ側に対して、国策を曲げられない政府は、あっさり人質を見捨ててしまった。

香田さんは、旅好きの24歳の青年だった。最初に向かった外国が、ニュージーランドで、そこでワーキングホリデーを1年体験したという。アングロサクソンの伝統を引き継ぐニュージーランドは、穏やかな平和な国だ。なぜ若者の興味の対象が中東に向かったのか不明だが、世界を見たいという好奇心が、自分探しの旅と混同してのことというなら、無謀というほかはない。しかし息子を失って悲しみにくれる家族に、鞭打つような声をあげるのは、卑劣だ。

私が、イラク人を知ったのは、ドイツの大学準備の語学クラスにいたときのことだ。政治的難民ということで、ドイツは、イラク人も、また対立するイラン人も受け入れていた。クラスメートが、「今日、短波放送で、僕の故郷が、爆撃されたって聞いたんだ」暗い顔をして言うのに、かける言葉もなかった。

語学を学ぶというだけでなく、友達を作るのにも、語学学校というのは適している。ただし、先生以外、その国のネイティブがいなくて、クラスメートは、人種のるつぼになることが多いから、友達は、うんと国際的になる。その混沌としたなかから、どれだけ多くのことを学んだことだろう。

しかし、外国人の友達を作ることは、日本国内にいてもできるだろう。しかも日本に何らかの関係があって、難しい問題をかかえて日本に生活する外国人、韓国や中国を始めとするアジア、あるいは南米の人たちがいる。彼らは、日本人とのコンタクトを必要としている。人の役に立ちたいというなら、まず彼らに近づいていくことから始められるのではないだろうか。