先日、去年の4月に卒業した担任の学生たちの同窓会に呼ばれていたのに失礼してしまったが、携帯で声だけ参加した。携帯をまわしてくれて、皆の元気そうな声を聞いて嬉しかった。そんな折、学校で京都のGホテルの「企業説明会」OGとして、教え子のYちゃんが来てくれることになり、今度はカッチイせんせも見に行った。人事の方が、わが社のエースとYちゃんを紹介してくださったが、企業紹介のあと、彼女が自分の言葉で、ぼつぼつと自分の就職活動や今の仕事を語ってくれるさまに、現在就職活動をする2年生たちは、熱心に耳を傾けた。自分たちの一歩先をいく先輩の話ほど、参考になるものはない。
そのあと彼女のカレー料理屋さんに行きたいというリクエストで、ハービス地下2階の「コヒヌール」に行った。ハービスの上には、大阪イチといわれるラグジュアリーホテルRがあるので、そこで働く同級生のEちゃんを呼び出して来て貰った。卒業後はじめて会う3人の同窓会だ。ここでは、ぶっちゃけトークが炸裂したのだが、2人とも、とにかく超忙しい名門ホテルでがんばっている。
しかし聞くほどにすごい働きぶりだ。Yちゃんは、ホテル内の和食の高級割烹で、着物をきてサービスしているということだが、朝食を出すレストランなので、ホテルに泊まりで、仮眠して翌日の昼まで働くというサイクルなのだそうだ。とにかく一日が飛ぶように過ぎていくという。
Eちゃんは、Rホテルでは、学生時代からみっちり2年アルバイトを経ているから、もう3年目だが、グルメショップで正社員として働く毎日は、これまた目の回る忙しさだそうだ。
ふたりは、タイプは、全然違うのだが、共通するのは骨があるというか、とてもがんばり屋さんだ。「悔しいことも辛いことも一杯あったけど、楽しいと思うこともあるし、接客では誰にも負けたくない」「睡眠不足でしんどくて倒れそうになる日もあるけど、辞めたいと思ったことはない」と、2人からは、カッチイの胸にはじんと来る言葉がどんどん飛び出す。ちょっとまぶしく2人を見つめてしまった。
職場で、上下関係を含めた人間関係の複雑さにもまれて、接客で、さまざまな目的でホテルを利用するお客にもまれて、2人は本当に成長していっているんだと実感する。こういう卒業生の姿に接して、こちらもとても嬉しいし励まされる。彼らの一時期に関われてよかったし、今後も陰ながら応援していきたいと思う。