ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

見本市 アンビエンテ

2008-02-13 10:12:24 | ショップ ダンケ

Messe1 2月8日から開かれたフランクフルトの見本市「Ambiente」に通った。

ドイツは、バイヤーと、メーカーが出会う「見本市」という場を提供してきたのは、12世紀以来といわれる。

フランクフルトで開かれる2月の「Ambiete アンビエンテ」 は、展示規模、来場者数においても世界最大級の1つ。

東京ビッグサイトの約4倍の約20万平方メートルという広大な展示会場に、ドイツ企業千数百社を含む100を超える国・地域の5000社近くが、生活に関連するあらゆる消費財、つまりテーブルウエア、カトラリー、キッチン・ハウスウエア、インテリア・家具、時計、アクセサリー、ハンディクラフトなど出展し、期間中、15万におよ業界関係者でごったがえす。今回は、日本にも焦点が当たり、ホール5に、28もの日本のメーカーが出展していた。

私は、連日、ヨーロッパのギフト雑貨の集まるホール3だけに、ほとんど通った。他のものは、見なかったといっていい。ショップ・ダンケは、近日中、リニューアルする予定で、ドイツ、オーストリアの職人技が光る商品に、取り扱いカテゴリーをしぼり込みたいのだ。

まず、オーストリアの錫製品のメーカー、クラダ社のブースへ直行。特注の商品を頼んでいたのだが、その見本を見せてもらって、にんまり。上々の出来である。見本市終了後、わざわざ、カルダ社の工房訪問までするのである。そんな日本人の業者は、アタシだけでしょ。と言ったら、18年も日本との取引があるそうで、ウィーンまで通った先駆者はいるらしい。小さな工房なのに、2代目のロベルトさんは、目先が利いていて、海外取引に熱心だ。

ここの錫の携帯ストラップや、キーホルダーは、音楽のモチーフのものが、良く売れる。彼らの技術が存分に発揮されている教会関係グッズ、ステーショナリーや、フォトフレームは、高額になるので、まだまだ販売には、苦労するのだが、品質には、申し分ない。

あと、エアフルトの蜜蝋キャンドル屋も、もう3年来取引があり、私が、唯一の日本人の取引業者だそうで、親切。クリスマスマーケット談義で盛り上がった。そして蜜蝋キャンドルの特殊性を、今回も、こんこんと説明される。メールや電話のやりとりだけでなく、顔を見て話してこそ、取引先との信頼関係は、築かれるものであると思う。

多くのネットショップは、ドイツというと、子供のおもちゃを扱い、エルツの民芸品は、クリスマスの時期に登場する季節商品という感が強い。しかし、私は、大人の目から見たインテリア雑貨という視点から、エルツの民芸品を、セレクトしたいと思っている。

エルツ民芸品の最大の会社KWO社の販売部長、グレーフェさんにも挨拶。彼に、2年前、突然電話をかけ、納品時期がめちゃくちゃ迫っている窮状訴えたら、何と、顔も見たことのない私に、前払いなしに、商品を送ってくれた。実店舗も持たないオンラインショップ運営の外国人業者に、格別の計らいである。彼は、とにかくメールでも、反応が早く、仕事が速い。

ザイフェンとその近郊には、家族経営で成り立つ小さなおもちゃの工房が、ひしめいているという。商品を売っているのに、行ったことないのは、マズイだろうと思っていたのだ。KWO社以外にも、いいなと思った会社と話をして、2月3週、ザイフェンに工房見学の約束を取り付ける。

ドレスデンの旅行社に、車を出してもらって、出張するのだが、オフィスダンケの計画するツアーの下見という気持ちもある。商品の作られる現地に行って、情報収集する。私は、徹底して、現場主義でありたいの(笑)

メッセが始まったら、気がひきしまったわ。しょぼんだ気持ちは、吹っ飛びました。


ハイデルベルク

2008-02-07 20:13:00 | ドイツ・ドイツ

Maria_2ハイデルベルクは、私が11年を過ごした町。町並みは、来るたびに、少しずつ、あるいは、思いのほか変わる。私も、すでに住人でなくなって、久しい。

私の通った学部の校舎があるプレックを歩くと、思い出の断片がつながっていく。記憶の奥底にしまいこんで、自分でも忘れていたようなことが、連鎖的に浮かぶ。

あの時の友達の笑顔が、昨日のことのように思い出されるのに、私の友達は、もうハイデルベルクにはいない。ドイツ各地に散った。大学町であるので、学生にとっては、通過点になる町なのだ。

生活の基盤を、日本に置きながら、ドイツを見る。これが、私が選んだスタンスである。

インターネットを使って、ドイツから発信する人には、その速報性と詳細さにおいてかなわない。

ドイツを離れてしまった私に何ができるだろう。私が思うドイツを体現する小さな雑貨を、私は、どこまでキャッチできるだろうか?

独立してオフィス・ダンケを運営しながら、一歩進んでは、逡巡し迷う。自信満々に振舞う女性起業家には、はあああと羨望とため息が出る。これが、本当の私だ。

ダーリンは、やれやれと呆れながらも、根気強く、私を励ましてくれる。不安になると、人と比べてしまう。私の悪いクセだ。既成のサクセス・モデルに、翻弄されても仕方がないというのに。

イエズス教会は、大学広場の裏側、奥まったところに、ひっそり立つ。イエスキリストを抱いたマリア様の像が、柱のくぼみにある。この像を、苦しい気持ちで見上げたこともある。

そんな感傷に浸りながら、今日も、マリア様を見た。変わらず、ずっと今も、このマリア様像があることがありがたい気がした。普段、宗教心などから遠いところにいる私だが、ちょっと慰められる気分になる。日本でも、私が、仏像が好きなのは、人々の祈りの気持ちを、一身に受け止めていると感じるからだろう。

明日から、フランクフルトの見本市である。取引先とのアポイントも取っているのだし、行かなくちゃ。とりあえずは、動いてみよう。考えてから、動くより、動いてから、走る理由を、考えよう。後からのこじつけであってもいいじゃないの!


ドイツに到着

2008-02-05 07:59:00 | ドイツ・ドイツ

Shinken 今年に入って、初めてのブログである。またまた間が空いてしまって、お恥ずかしい。

怒涛のクリスマスマーケットの後、年末は、なだれ込むように、軽井沢十二月祭に、出店。冬の軽井沢をレポートもせず、年越し。クリスマスマーケットから引き上げた商品を、整理する間もなく、ドイツ行きが迫ってしまった。

そして、今は、ドイツ!なのである。

今回は、3つの目的がある。①フランクフルトの見本市「Ambiente」で買い付け(即には、買わない。実物を見て、カタログ集めかな)

②取引先のウィーンの工房見学、

③ドレスデンと煙出し人形を作っている工房見学(これは、オフィス・ダンケの企画ツアーのための下見)である。

ダーリンのところにいるより、飛び回っている時間のほうが多そう(笑)ドイツに来ると、一番に行くのが、スーパーマーケットである。お気に入りの食料品やら、新製品の調味料を見ると、わくわく!

Goebes ハム、チーズ、パン、ワイン、ビール、この5つが、ドイツが、優れていて、魅了されるものである。

スーパーで、買ったハムを上記に紹介。卵とパプリカ入りのハム、イタリアのマルトデーラ(Martdella)透けて見えるほど薄く切ってもらう。前菜にぴったり。

それに、エダムチーズ。チーズも、日本では高いものである。これを、ドイツの黒パンに、バターをしっかり塗って、ハムとチーズをはさんで、がぶりとやると、うーんドイツに来たーと思う。

黒パンの香ばしい香りが、涙が出るほど、なつかしい!日本でも、健康パンと称して、黒パンが少しは出回っているが、これは、本場にはかなわない!

私が、ハイデルベルクで、一番好きなパン屋さんは、メインストリートに平行にある細い通りPloeck34(プレック)にあるGoebes(ゲーベス)である。(月曜日は、休み TEL 603331/2ハイデルベルク大学の外国人のためのドイツ学部のすぐそばにある。ここで、買い食いをするのが、日課だった。ドイツでは、買い食いは、妙齢の男性、女性を問わずやる!買い食いは、楽しい!