2月8日から開かれたフランクフルトの見本市「Ambiente」に通った。
ドイツは、バイヤーと、メーカーが出会う「見本市」という場を提供してきたのは、12世紀以来といわれる。
フランクフルトで開かれる2月の「Ambiete アンビエンテ」 は、展示規模、来場者数においても世界最大級の1つ。
東京ビッグサイトの約4倍の約20万平方メートルという広大な展示会場に、ドイツ企業千数百社を含む100を超える国・地域の5000社近くが、生活に関連するあらゆる消費財、つまりテーブルウエア、カトラリー、キッチン・ハウスウエア、インテリア・家具、時計、アクセサリー、ハンディクラフトなど出展し、期間中、15万におよ業界関係者でごったがえす。今回は、日本にも焦点が当たり、ホール5に、28もの日本のメーカーが出展していた。
私は、連日、ヨーロッパのギフト雑貨の集まるホール3だけに、ほとんど通った。他のものは、見なかったといっていい。ショップ・ダンケは、近日中、リニューアルする予定で、ドイツ、オーストリアの職人技が光る商品に、取り扱いカテゴリーをしぼり込みたいのだ。
まず、オーストリアの錫製品のメーカー、クラダ社のブースへ直行。特注の商品を頼んでいたのだが、その見本を見せてもらって、にんまり。上々の出来である。見本市終了後、わざわざ、カルダ社の工房訪問までするのである。そんな日本人の業者は、アタシだけでしょ。と言ったら、18年も日本との取引があるそうで、ウィーンまで通った先駆者はいるらしい。小さな工房なのに、2代目のロベルトさんは、目先が利いていて、海外取引に熱心だ。
ここの錫の携帯ストラップや、キーホルダーは、音楽のモチーフのものが、良く売れる。彼らの技術が存分に発揮されている教会関係グッズ、ステーショナリーや、フォトフレームは、高額になるので、まだまだ販売には、苦労するのだが、品質には、申し分ない。
あと、エアフルトの蜜蝋キャンドル屋も、もう3年来取引があり、私が、唯一の日本人の取引業者だそうで、親切。クリスマスマーケット談義で盛り上がった。そして蜜蝋キャンドルの特殊性を、今回も、こんこんと説明される。メールや電話のやりとりだけでなく、顔を見て話してこそ、取引先との信頼関係は、築かれるものであると思う。
多くのネットショップは、ドイツというと、子供のおもちゃを扱い、エルツの民芸品は、クリスマスの時期に登場する季節商品という感が強い。しかし、私は、大人の目から見たインテリア雑貨という視点から、エルツの民芸品を、セレクトしたいと思っている。
エルツ民芸品の最大の会社KWO社の販売部長、グレーフェさんにも挨拶。彼に、2年前、突然電話をかけ、納品時期がめちゃくちゃ迫っている窮状訴えたら、何と、顔も見たことのない私に、前払いなしに、商品を送ってくれた。実店舗も持たないオンラインショップ運営の外国人業者に、格別の計らいである。彼は、とにかくメールでも、反応が早く、仕事が速い。
ザイフェンとその近郊には、家族経営で成り立つ小さなおもちゃの工房が、ひしめいているという。商品を売っているのに、行ったことないのは、マズイだろうと思っていたのだ。KWO社以外にも、いいなと思った会社と話をして、2月3週、ザイフェンに工房見学の約束を取り付ける。
ドレスデンの旅行社に、車を出してもらって、出張するのだが、オフィスダンケの計画するツアーの下見という気持ちもある。商品の作られる現地に行って、情報収集する。私は、徹底して、現場主義でありたいの(笑)
メッセが始まったら、気がひきしまったわ。しょぼんだ気持ちは、吹っ飛びました。