18日のドイツ連邦議会(下院)選挙の結果は、わずか3議席差で与党の社会民主党(SPD)を、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が、第1党となった。
しかし、過半数に届かないため、シュレーダー首相は敗北を認めず、メルケル党首とともに、首相就任を主張し、交渉は、難航している。
世論調査機関Emnidによる調べによると、回答者の4人に1人が「大連立政権」を支持。また3人に1人が、CDU、姉妹政党のキリスト教社会同盟(CSU)、自由民主党(FDP)、緑の党による連立政権を望むと答えた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050923-00000566-reu-int
結局、バラバラなのね。
シュレーダー首相は、ドイツで、とても人気がある。失業対策に乗り出したが、成果が上がらないことに批判が高まっている。「痛み分け」が大嫌いなドイツ人たちだもの。ドイツの場合、SPDが伸び悩むと、保守のCDUに振れる。
その連立政権予測が、政党のシンボルカラーを使って、取りざたされている。社会民主党(SPD)は赤、キリスト教民主・社会同盟は黒、自由民主党は黄色、そしてもちろん緑の党は緑。それで、黒・黄・緑の組み合わせとなると、ジャマイカ国旗ではないかということで、「ジャマイカ連合」なんて言葉が、今ドイツで流行してるらしい。
自由民主党(FDP)は、昔から、2大政党の振り子のおもりのような役目を果たしてきた。CDUは、大企業と裕福な個人事業主の利益を代表する政党で、緑の党は、それに対抗するように出てきた政党だから、組むとは考えにくいのだが。
他事争論をエンエンとやるエネルギーを持つドイツ人は、まとまるとかという発想は、最初に持ってないからなあ。
なんだかんだで、自民党になびいてしまったニッポン人って、どうにも変革を好まないのだなあと、ドイツの選挙を見て思う。