ショップ ダンケ

ドイツ雑貨「ショップ ダンケ」のオフィシャル・ブログ

上京・再び

2006-04-28 22:05:00 | ショップ ダンケ

4月29日から東京国際フォーラムで始まる「熱狂の日 音楽祭 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」のモーツアルト市場に、「ショップ・ダンケ」の商品も置かせていただくことになったので、27日に上京した。2日かかって、会場で、商品の搬入、飾りつけを行った。

うちみたいなSOHOのオンラインショップに声をかけていただいて、光栄である。カッチイも気合を入れておりまする。撤収日の7日まで、会場に張り付くのである。

去年、ベートーベンで、32万人の集めたTイベントの成功に気をよくして、オリジナルグッズも、TシャツやCDをはじめ、ワインやこまごまとしたグッズが大いに揃った。とにかくモーツアルトづくしで、大変に充実。お客様を待つばかり(笑)

モーツアルト市場は、5000人収容するというホールの真下にあり、特に、GWのとなる3日から6日までは、コンサートが目白押しになり、コンサートが終われば、お客様は、わんさと押しかけるとの予定である。(かなり確実な予定だと信じたい)

「ショップ・ダンケ」の商品は、蜜蝋キャンドル、ステンレス製のギフト用品、ドイツ国鉄グッズ、ゴブラン織りテーブルセンター、アクセサリーと、他の業者とダブらないものになっていてほっとする。

テーブルに、商品を平積みしてディスプレイしていたら、主催者のおしゃれなショップ担当の方が、カッチイのディスプレイに、見るに見かねてという調子で、声をかけられた。

「このままだと何だか、ぐちゃぐちゃ。あのねえ、同じテイストのものは、同じところに固めて。高さを出して並べたほうがいい。」カッチイは、こんなイベントのディスプレイには、ズブの素人なんで下手くそなのれす。恥ずかしい。

ボールペンをかごに並べてたら、「本当は、何か筒に入れて立てたほうがいいんだよね。商品は、バーコードシールを貼ったビ二ールに包んであるけど、ビニール袋に入ってると安っぽく見える。いくつかは、出したほうがいい。このままだと、せっかくの商品を、売り逃がしちゃうよ。」うーん、専門家の言葉は、勉強になります。

POP(販売促進のパネルなど)まで作ってきてくださった。すいません、何も用意してこなかったんで。プライスカードは、作ってもらってたので、並べることに。

彼は、アクリルボックスを持ってきて、ガラス板を載せて、高さを出し、手際よく並べ直してくれた。あらあら、彼の手にかかると、見違えるほど、かっこよくなったわ。マジックのよう。感謝ですう。

はああ、ちかれた。泊っているビジネスホテルは、経費節減のため、お部屋にお風呂もないところだが、地下に大浴場があり、大きな湯船で、今日の疲れを取る。

さあ、明日からね。がんばりませう。


ホワイトカレー

2006-04-22 22:11:54 | 食にまつわるネタ

04022_1 ハウスの北海道ホワイトカレーのCMを見て、うまそうだったので買ってきて作ってみた。

緒形直人さんが「白いカレーかあ」とつぶやくCMです。いつもは、カレーを作るときは、たまねぎが飴色になるまで炒めるけど、今回は、材料がこげつかないように注意して炒めた。だって、白く仕上げたいじゃないの。肉は、あっさり鶏肉を使用。

パッケージには、黄色いサフランライスにしてあったが、サフランなんて買い置きはないので、カレー粉とベーコンを炒めたバターライスを炊き上げた。白いカレーに、白いゴハンじゃねと思ったんで。

ミルクも入れるから、クリーミー感はあるけど、スパイシーというのが売りです。うん、納得。カッチイは、仕上げに青梗菜を入れてみた。

実家では、「カレーよ、カレー、白いっていうだけ」という結論であったが、カッチイ的には、カレー味のホワイトシチューという感じ。2日目になって、さらにミルクを足したりしてたら、いよいよシチューぽくなってしまった。

「ホワイトカレー」としたネーミングがいいじゃない。カレー粉売り場に並んでたら、みんな試してみようって思うよ。きっと。


点子ちゃんとアントン

2006-04-20 15:11:51 | 映画&ドラマにハマル!
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ヒトラーを描いた映画で、しんどい思いをしたので、今回は、明るいドイツ映画「点子ちゃんとアントン」(1999年)を見た。といっても、いつものようにおうちでDVD。映画館に出かけたいが、終日、まだイベントに出す商品のシール張りで、どこへも出かけられないのだ。

ドイツの有名な児童文学者エーリッヒ・ケストナーの原作を、うまく現代に舞台を移して、ファミリーで見れる映画に仕上げている。

カロリーネリンク監督は、子供を描くと、とても上手い。子供の表情が、可愛くて自然で、顔がほころぶのだ。特典にメイキングや、彼女のインタビューがあって、面白かった。

共演者のママ役のユリアーナ・ケラー(彼女は、「名もなきアフリカの地」でもキャスティングされている)も言っていたが、カロリーネ・リンク監督の演技指導は、的確なのだという。

メイキングを見ると、てきぱきと指示する監督に、子供ながらも、迷いを感じず、演技に没頭している様子が伺われた。

彼女は、子役をキャスティングするときは、役のキャラクターを、その子役が、もともと資質として持っていることかどうかを重要視するという。シャイな子に、元気な役を当てて無理に演技させても、うまくいかない。その子とキャラクターがかぶる部分を見つけて、それを引き出すやり方のほうが、自然でのびのびした演技をさせることができるという。

エレア・ガイスラーは、はつらつとして元気一杯。自我が強く、言いたいことをはっきり言う。点子ちゃんは、大人なんか当てにしない。アントンを助けるためには、自分で駅で歌ってオカネを稼ぐという実行力を持っているのだが、エレア自身、「ほとんど点子ちゃんは、私だわ。」と言っていた。

アントン役のマックス・フェルダーは、離婚家庭でママと二人暮しで、この年齢にしては、大人びていて、悩みを抱えている男の子という役どころにぴったりのシャイさと内面を感じさせる。

子役が、成長して、俳優という職業を選ぶかどうかはわからない。しかし、自分に似た人物を、客観的に演じて見せるという経験は、その子の人生に、奥深く埋め込むものがあるのだろうと思う。

カロリーネ・リンク監督の作品は、「ビヨンド・サイレンス」「名もなきアフリカ地で」にも、子供が登場して、精彩を放っている。上記の作品は、幼少期から、もう少し長く少女の成長を描いている分、複雑で、重みもあるのだが、たまには、こういうピュアで、心温まる映画というのもいいものだ。


ヒトラー 最後の12日間

2006-04-18 01:32:54 | 映画&ドラマにハマル!
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劇場公開されたときは、重い映画であるのが、たやすく想像されて、足を向けられなかった。「ミュンヘン」は、映画館で見たんだけどね。

DVDをレンタルで借りてきて、ようやく家で見た。

ダイナミックにテロリストが翻弄される運命を描くスピルバーグの映画と違い、こちらは、ひたすら暗く、やるせないため息が出る。

何せ、ほとんど全編、総統官邸の地下要塞でのヒットラーと側近たちのやりとりなので、重苦しい。

私が、ドイツに居た時、ドイツ人が、素直にヒトの意見に同調せず、ああ言えばこう言うと、すぐ反論してくるのに、辟易して、「どうしてヒトの意見の反対ばっかり言うのよ?」と、友達に言ったところ、彼女は、こう言った。「それはね。教育に関係していると思う。ドイツでは、誰かの意見を鵜呑みにすることを、最も懐疑的になるの。それはね、ヒットラーというモンスターに、妄信的に従い、信奉してしまった反省から来ているのよ」

独裁者の末路は、誰が見ても、狂気の沙汰。

独裁者に心底信奉していている者にとっては、独裁者は、圧倒的なあおぎみる存在であってほしい。しかし、ありもしない援軍が来てくれることを期待し、裏切り者をののしるヒットラーを前に、誰もに、絶望感が、こみあげる。

ヒットラーよりも、崩れ行く独裁者をとりまく人々のありかたのほうが、見ものだった。

盲目的に追従するもの中には、自殺を選ぶものもいる。ゲッペルス婦人のように、確信を持って、子供を、道連れにするものもいる。彼女が、子供に睡眠薬を飲ませ、毒薬を含ませる冷静さは、震撼させられる。

多くの側近は、間違った方向に進みゆくことを感じながら、退くことが許されない状況にはまりこんでいく。その苦渋の表情にこそ、リアリティがあり、だからこそ、自分の考えや判断をもつことの重要性を、訴えかけてくるし、私たちは、そこを読み取らねばならないと思う。

地下で、彼らのドラマが展開する間にも、多くの市民が、爆撃に合い、あっけなく命を落とす場面が挿入されて、戦争という不条理を、これでもかと見せ付ける。

ヒトラーが秘書たちに見せた紳士的とも言える人間性を、映画に、盛り込んだことで、当のドイツでは、最も批判が出たというが、これは、ヒトラーを正当化するものではないと思う。むしろ、悪魔のように思われた人間の中にも矛盾があり、そのことこそが、人間なのだということを、私は、重く受け止める。

ヒトラー ~最後の12日間~のオフィシャルブログでは、この映画について、さまざまな意見が飛び交っている。異論反論、大歓迎という姿勢を尊重することが、最も大切なことなのだ。


熱狂の日 音楽祭2006

2006-04-15 10:18:34 | ショップ ダンケ

今年は、なんたってW杯がドイツで開催されるから、ドイツ関係のイベントが開催される「ドイツ年」であるが、モーツアルト生誕250周年でもある。でもってモーツァルトにまつわる音楽イベントも、本国オーストリアだけでなく、ニッポンでも、いろいろあるわけである。

その中の目玉になるのが「熱狂の日 音楽祭2006」 ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン モーツアルトと仲間たちである。

もともとこの音楽祭は、フランスのナントの音楽祭だったのが、世界的な広がりを見せ、去年は、「ベートーベン」をテーマに、日本でも開催したら、これが大当たり、GW中の1週間足らずで、来場者32万人という大成功。

東京フォーラムというまとまった施設を押さえていることが、強みだったといわれている。丸の内かいわいが、「音楽の島」に変貌したというのだ。

今年は、モーツァルトですからね、もっとお客さんが来るかも?

5012人収容の「アマデウスホール」を初めとする東京フォーラムの6つのホールに、丸の内周辺もまきこんで、世界中から集まったアーティストたちが奏でるモーツアルトの音楽がゴールデンウィーク中、鳴り響くというのだ。初心者から、通のヒトまで楽しめる多彩なプログラムとなっているので、コンサート、イベントのはしごも出来る。

うちに、ドイツ語を習いに来ている歌の勉強をしているお嬢さんいわく、「モーツアルトは、聞くのは、楽しいけど、演奏するほうは大変。その人の音楽センスが、いやおうもなく出てしまうから、ごまかしようがない。」ふぅん、そうなんだ。

この音楽祭の期間、グッズを売る「モーツァルト市場」に「ショップ・ダンケ」も、出店する。うちの商品は小物が多いから、こういうイベントには向くのだ。ただ今、準備におおわらわ。価格シールを商品に貼るのに追われている。はっきり言って、キーとなるような作業である<泣>

ぴあ別冊の公式ガイドブック「熱狂の日」音楽祭2006(すごいタイトルです!)にもあったが、モーツァルトを知るために、映画「アマデウス」、をもう一度見たくなった。モーツァルトは、音楽の神に選ばれ愛された者。

この映画は、音楽を愛したのに才能を授からなかったサリエリから見た映画だったけれど、サリエリが、モーツァルトの書いた楽譜に、書き直しや躊躇の跡が全くないことに驚愕する場面を、今でも覚えている。天才って、いるんだねえ。

モーツァルトを聞きながら、価格シールと格闘を続けることにしよう。