久しぶりにスーツを着て、パンプスを履いていったのだが、道のみぞに引っ掛けてパンプスのかかとがはずれちゃった。それにパンプスが足に合っていなくて痛いのなんのって。(足まで太ったのかしらん)学校近くの靴の修理屋さんに飛び込む。はあ、慣れない格好をするもんじゃないわ。ほうほうのていでホテルに到着。
学生たちも普段と違って、緊張の面持ち。人事課長の方からサービス業界を目指す諸君へとお話があったのだが、さすがにツボを押さえた話しぶりだった。「サービスの最前線にたっている従業員の最初の15秒の応対で、その企業の価値が決まる」と言われていたのは、なかなか真実味があったわね。
シティホテルの一流どころともなると社員教育は、会社のポリシーに従って徹底している。若いときに、イチからびしっとサービスの基本をたたきこまれるのは、その人の人生に大きな財産となるだろうと思う。ホテルを利用する千差万別の人間にサービスしていくということは、彼らが将来結婚したり子供を育てていくにあたって、親として様々な人間とに社会的に関わっていくときでも、誰に対してでも臆せずしっかりした態度で対応していける自信をつけてくれるだろう。人材こそがサービスの基本と心得るホテル業界でもまれることは、ホテルマンをいつかやめても貴重な経験になるはずだ。
カッチイは、サービス業に就いてきたが、きっちりとしたトレーニングを受けてこなかった自覚がある。最初の旅行会社のめちゃくちゃなワンマン社長とケンカして辞めて以来、添乗員やガイドは、失敗を重ねつつ我流で、自分のスタイルを作ってきた。正直、大きな組織の徹底した社員教育には、かすかな反発もあるのだが、JTBやジャルパックの添乗員があるレベル以上であるという確立は高いことは認める。
私のお客さん、私の学生という意識で仕事をしてきた自負には、ひとりよがりで、危ういものがあるのかもしれない。でも、これでいいんだと思うツラの厚さもあったりして(笑)
さあ、とにかく1月も終わり。試験作成のメドもついた。お風呂に入って疲れを洗い流すことにしよう。