○色彩俳句051・銀01・山口青邨・2011-07-27
○「光堂かの森にあり銀夕立」(『乾草花』1968)(山口青邨01)
○季語(夕立・三夏)
【鑑賞】:中尊寺金色堂はゆっくりと石畳を登り詰めたところにあります。鉄筋の覆堂の風景は雨が似合います。銀色の夕立です。
○山口青邨(やまぐちせいそん)(1892~1988)
○好きな一句「外套の裏は緋なりき明治の雪」(『露團々』1946)02
○季語(雪・冬)
【Profile】:岩手県盛岡市生まれ。仙台二高を経て東京帝国大学工科採鉱学科を1916年卒業。1922年、→高浜虚子に師事し、→水原秋櫻子・→富安風生・→山口誓子らと東大俳句会を興す。1929年「ホトトギス」同人。翌年38歳で「夏草」を創刊主宰。1934年には「東大ホトトギス会」を興し、学生の指導にあたる。
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山口青邨掲載句
03菊咲けり陶淵明の菊咲けり(『雪国』1942)(菊・秋)〈方法63・歴史題材5〉2011/11/24
04海底のごとうつくしく末枯るる(『雪国』1942)(末枯れ・秋)〈技法63・比喩(直喩)=ごとく〉2011/11/25
05滝落ちて直ぐ透き通る神の淵(滝・夏)〈次元92・即時(時間)〉2012/8/26
06香取より鹿島はさびし木の実落つ(『雑草園』1934)(木の実落つ・秋)〈特集192・寺社俳句〉2014/9/19
07玉虫の羽のみどりは推古より(『露團々』1946)(玉虫・晩夏)〈特集621・寺社俳句〉2023/5/26
08五月場所はねて彩雲ちりぢりに(五月場所・初夏)〈色彩650・彩色1〉2024/5/26
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