●五体俳句0186・肺02・峠三吉01・2014-08-06(水)
○「女医の指わが肺の図を白く指す」(峠三吉01)
季語(無季)
レントゲン写真の自分の肺は、結核を患っています。その肺の患部を白くしなやかな指で示しながら、女医が説明をしているシーン。あの「にんげんをかえせ」の峠三吉は69年前の今日、広島で被爆しました。
○峠三吉(とうげさんきち)(1917~1953)
代表句「虫の闇しづかに嗚咽満ち来る」02
季語(虫・秋)
大阪出身。「俳句文学」同人となって佐部赤城子に師事。25歳のときキリスト教の洗礼を受ける。爆心地から3キロはなれた広島翠町の自宅で被爆、原爆症に罹る。広島で文化運動のリーダーとなり、新日本文学会に参加、「われらの詩の会」を結成。国立広島療養所で肺結核の手術中に死去。没後に「峠三吉全詩集―にんげんをかえせ」が刊行された。(「峠三吉」http://tamutamu2011.kuronowish.com/toogesannkiti.htmより抜粋引用)→俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)
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