VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

YKKーAP、2008年に向けて

2007年12月12日 | 住宅業界
サッシメーカーから窓メーカーへの転換を宣言し事業拡大しているYKK-AP
吉田忠裕社長から2007年の振り返りと2008年への展望を伺う記者懇談会が秋葉原の本社で開催された。

業績は海外事業が着実に伸びているものの、メインの国内が住宅着工戸数の不振と共に
YKK-APの場合住宅比率も高い中、現場での価格競争も激しくなり利益が昨年比半減。

ただ来期は、中国でのビジネスが多地域に展開し好評価であることから拡大が期待され
米国での樹脂窓事業も順調、興味深かったのは‘グローバルファサード事業’としてシンガポールにYKK-APファサード社を設立し、
多国籍人材でグローバルな大規模プロジェクトに対応する高付加価値商品を提供してゆくという取り組み。
「車の世界で言うと、F1にチャレンジし高度技術を磨くようなこと」と、吉田社長。  
  
(懇親会ではリクルート社の女性陣に囲まれて) 写真右上、広報の河合さんと久しぶりに。

懇親会の後、本社1階にOPENする「カフェ・ボンフィーノ」へ。YKKが経営するブラジル農園の豆をここで味わえる。
プレス仲間、「MyGARDEN」のマルモ出版松田清江副社長と。
  
ここで、?十年前の吉田社長の写真を発見! 農園に立つ若かりし日のスリムな吉田さん!?(右上)

実はYKKグループでは、今年買収したドイツ企業の問題で欧州委員会から約245億円の制裁金支払いを命じられている(提訴中)。
これにより赤字に転落する見込みという苦境に立たされているが、ファスナー事業で培った海外事業展開が建材事業にも活かされていて、
基本的にドメスティックな建材業界にとっては、その動向をキャッチアップする企業も少なくないと思われる。


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