VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

Canon、2010年もトリエンナーレで進化中!

2010年04月13日 | ミラノ・サローネ10
見本市会場は14日からだが、Fuori Saloneと呼ばれる街中イベントは13日からスタート。
ナント今年は、717会場!!! 益々、街中の展示に各社シフトしている感がある。

まず、日本のCanonが展示している‘ミラノデザインの殿堂’トリエンナーレ美術館へ。
3年前の初出展時から取材させて頂いている、総合デザインセンター酒井正明所長を訪ねた。
メインテーマ【NEOREAL】今年の展開は?
今年は1階で注目度Up  
「今年はプロジェクターが、こんな事までできるんだという事を表現してみた。
 当社では小さな事業部であるが、その可能性を伝えるチャレンジ。
 性能値ではなく感動できる凄さで商品力を説得したい。」
ビジネスの見本市とは違って、ミラノ・サローネに参加する事の意義を
「世界の高感度な人たちに評価されたいし、
 過去2年も広い業界の方々と接点を持てた事が大きな収穫。」と熱く語って下さった。

さて~体感映像の原動力ーキャノンデジタルイメージング~と題したインスタレーション。
ダイナミックな空間展示、多面体のスクリーン構造体に映像がプロジェクターから照射される。
昨年も展示を成功させた建築家の平田晃久氏が、構造体の生成過程を模型で解説してくれた。 
 とても数学的な知性
「燿(かがやき)」と名付けられた展示は、まるで万華鏡を見るように映像が変わる。
 
更に奥には平面で映像を見せ、時空間を感じる構成。
映像はアーティストの高橋匡太氏が創り出したコラボ展示。
下は、ホログラムの紙を触ると、光の波紋が生まれ
ビデオで撮影した映像が平面に流れていくインタラクティブな仕掛け。
 
イメージング・カンパニーを標榜するCanonが伝わる展示になっているし、
酒井所長が言う日本の強みである“きめ細やかな物づくり”も表現されていた。
桐山登士樹プロデューサー(中)を囲んで平田・高橋両氏

レクサス(トヨタ)が今年サローネに参加しない中、‘日本企業の代表’的な心意気がインスタレーションからも感じられた。
 


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