VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

喜多俊之、「l'ARCA」表紙を飾る

2010年04月13日 | ミラノ・サローネ10
トリエンナーレの2階で個展を行っていた、日本を代表するプロダクトデザイナー喜多俊之さんとお会いした。
【Timless Furture】展は喜多氏がプロダクトデザインを通じて、未来の問いに答えてきた軌跡を紹介。
同時に、現地イタリアの建築・デザイン雑誌「l'ARCA」で‘guest editor’(来月はLeonardo da Vinci!?)
として26pに及ぶ特集グラビアと表紙に紹介されている!
  雑誌「l'ARCA」 
ミラノでの活動が長い喜多氏に次から次へと、現地ジャーナリスト達がご挨拶に押し寄せる。
NYのMoMAやParisポンピドゥーセンター等のパーマネントコレクションである椅子が並ぶ中、愛知万博のロボットWAKAMARUが異彩を放つ。
 
和の伝統的素材や生活用品に脚光をあててきた喜多氏。有田焼のお皿HANAシリーズが壁に絵のような展示。
 
2010年新作の椅子HOTEI、ホテイアオイという水草で編んだ椅子。
繁殖力が強すぎて困る草らしく、一石二鳥のECOプロダクトである。曲線と足が喜多さんらしいデザイン。
 

この展示は昨年夏、上海で行ったものであり、その中国について喜多氏は
「胡錦濤さんがウチの上海事務所を見学に来たんやで。‘要重視工業設計’とか‘デザインは資産’と言って意識が高まっている。
 日本企業のデザインへの関心はそれに比べると薄い。日本人は暮らしオンチになってきている」
と日本人の暮らしぶりに大変危機感をもっておられた。
今期から日本インテリアデザイナー協会の理事長に就任されたこともあり、
活動の場を広めて日本の暮らし復興に力を尽くされることだろう。

「小沢一郎と一緒の生まれ年と思うとゾーッとするわ!」と大阪に事務所を置かれる関西人のノリに私も意気投合。
やっぱり、イタリア人と大阪人には通ずるものを感じるなぁ~ Grazie!!


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