おにぎりの本

営業中。植物考古学から見たおにぎりの研究をまとめた本「おにぎりの文化史」

 

コンビニのせいで三角おにぎりwith海苔という仕様が全国化しましたが、第一次世界大戦後に海苔の生産量が激増するまで海苔は高級品で、おにぎりは白飯色だったとか。

 

そんな豆知識ネタも豊富で、博物館展示を本にまとめたもののようで、幅広い来館者が楽しめるように表現が工夫されたものがまとめられているので、読んで眺めて面白い本でした。ご興味ある方、読んでみて。

 

それにしても考古学。出土したものが物質的に米だと分かったとしても、カチカチの真っ黒なものを眺めて、この形状の欠片はこういう壺の底の形を拾ったのでは？壺で炊いた？炊き方はこうだったんじゃないかとか、その仮説が正しいかレプリカ素焼き壺で実験してみようとか、もうありとあらゆることを試して、真実を突き止める感じ。

 

その過程には、あらゆる分野の知識も必要で、博学にならざるを得ない学問だなと感心しました。

 

若い時は美術館でぼんやりするのが好きでしたが、年を取ったら博物館の方が楽しい場所になってきたわたくし。

 

もうちょっと暖かくなったら、また国立歴史民俗博物館へ遠足したいなと思いました。

 

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