休店日、読書。
小田雅久二 氏の『 残月記』
「そして月がふりかえる」を読了。
最初の1ページから吸い込まれる文章の美しさ。1文に込められた情報量の多さ。
比喩表現が豊かで、景色と心理が目の前にあるかのごとく迫って来る。
薄ら寒い怖さが1文ごとに積み重なっていく感覚。最後の数行を理解した途端、本を投げ出すほど怖かったです!
本屋大賞ノミネート、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞作品と紹介されていますが、納得。
「#本にだって雄と雌があります」も凄かったが、この作品はもう数倍も凄い。言葉が浮かばないぐらい凄い。
これは人に勧めたくなるほどの作品。
(ダークファンタジー、ディストピア、SFというキーワードが苦手な方にはお勧めしない)
朝のラジオ、おはよう寺ちゃんで、小田氏が新作「禍」の紹介インタビュー内で「書けなくなった時期があって」とサラッと話していたのがきっかけで、
書けなくなる前と後でどう変化があったのか、作品から読み取れるものだろうかと興味がわいて小田氏の作品を読んでいるところ(確実に変化大と感じる
わたくし、個人商店始めた辺りから、小説が読めなくなりまして、フィクションに身が入らない、興味がわかない、自分の人生の波乱万丈から目がそらせず、小説から遠ざかっておりましたが、小田氏の作品は文章が性に合うようで、単語ひとつひとつがもう美味しい。
無駄な文字が無いというか、文字全部食べ尽くす勢いで楽しんでいます。久し振りに、わたくし的名作に出会いました。
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