工芸品には、「一生もの」という言葉がついてくることがありますが、あれは使う方、身に付ける方が一生もたせて使おうとしたら使えるということで、やっぱり自分が気をつけて使ってこそなんだなと、思うようになりました。
1年ほど使ったものが急に様子がおかしくなったので見てもらいたいと持ち込まれたのですが、耐久消費財というよりは消耗品の類、はてどうしたものかと困ったわたくし。結局、お客様にとっては満足のいく回答が出来ず「その説明では納得出来ない」と言われ、後味の悪い結果になりました。
いまも、私はどんな言葉を掛けるべきだったのか、悩んでおります。
こちらが相手の望む受け答えが出来なかったことで、相手は腹立たしく感じたかもしれない、傷ついたかもしれない…
使えば経年変化が伴うものがほとんどです。使う側が心掛けや扱いに気をつけていても、いつか壊れる日も来る訳で、絶対は無いのじゃないかなと思います。
気を使っても、寿命が来たら壊れるものはあります。
その時に、思っていた時間よりも早く壊れたらがっかりするでしょうし、そうならないように、モノを作る側は工夫していると思います。
また、気を使っているつもりでも、扱いを間違えていたら、粗い扱いをしていることにもなると思います。
そう思うと、私はきちんと取扱いの仕方をこのぐらい分かるでしょうと思わず、くどくても、伝えるようにしなければいけないし、それが結果、お客様が「一生もの」として使う助けになる訳ですよね。
今回の件は要反省。
そして、がんばります。
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