通常は10月中には終わってしまう花、「ヨルガオ(夜顔)」が11月も中旬になっているのに咲いていた。
この花は夏の間は夜から、秋は夕方から咲き始める一日花で、翌朝には閉じてしまう。
見つけたのは朝早かったからなのか、まだ完全にはしぼんでいなかった。
まだほんのりと甘い香りも残っていた。
アサガオ、ヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオとどれも名前に「カオ(顔)」がついている。
花も似ているけれど、アサガオとヒルガオはほとんどの人が知っていておなじみの花だと思う。
そこで、ユウガオとヨルガオを比べてみた。
まず、ユウガオについて。
ユウガオの実が「かんぴょう」の原料になっていることは良く知られている。
だからひょうたんやウリのような形をした大きな実ができる。
この実はウリ科の大きな特徴になっているので、ユウガオはウリ科の植物ということ。
ユウガオ----ウリ科、ユウガオ属
英名---bottle gourd(ひょうたんのこと)
次にヨルガオについて。
ヨルガオはヒルガオ科サツマイモ属になっている。
これはアサガオと科と属が全く同じ、だから極めてアサガオに近いと考えられている。
でも、アサガオと違うのは夕方に花開いて朝にはしぼむので、昼夜が逆。
また、花径は15cmくらいもある大輪の花が特徴になっている。
今の時期は実(タネ)と大きくて立派な蕾を同時に見ることができる。
ユウガオの葉は一般的には丸みを帯びているけれど、中には尖った葉をつける事もあるようだ。
このような葉はアサガオとそっくり。
これがヨルガオの実、アサガオと比べるととても大きく、中には白い種子が3~4個入っている。
学名: Ipomoea alba
英名: Moon flower
別名: 夜会草(やかいそう)
科名 ・属名:ヒルガオ科 サツマイモ属
原産地 :熱帯アメリカ