コンクリートの石垣に大きな葉っぱで白い花が咲いているものがぶら下がっていた。
花も葉っぱも何かしらのウリの種類のように見える。
ウォーキングコースの川沿いの道にはアレチウリが繁茂していたので、これもそのたぐいのものかと思っていた。
でも、花は毛に覆われてなかったので「何だろう?」と思いながら様子を見ることにした。
数日後、同じ場所を通ったら実ができていた。
ハヤトウリだった。
花の元の方が膨らんで、小さな実になっているものや立派な実になっているものもあった。
石垣の上にある家から逸脱してきたのかもしれない。
2~3本の木なのに、生育が旺盛なのか、数十個の実が生っていた。
ハヤトウリは別名が「千成(せんなり)」と言われるほど1株に100~200個も実が生る。
だから1株も必然的に大きなものとなる。
大正時代にアメリカから鹿児島県に入ってきたためにこの名前になったらしい----鹿児島県の男性=薩摩隼人
洋梨のような形の実は白色のものと緑色のものがあり、表面は凸凹していて、食べることもできる。
主に塩漬けや味噌漬けなどの漬物として利用されているが、生食用としても炒め物や煮物などにも使われている。
ハヤトウリは寒さに弱く、霜に当たると枯れてしまうらしい。
今、この場所にはたくさんの実が出来ているけれど、これはどうするのだろうか? 誰かが採るのだろうか?
などと余計な心配をしてしまった。
学名: Sechium edule
英名:chayote
別名:千成瓜(センナリウリ)
科名・属名: ウリ科 ハヤトウリ属