日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

ドクダミの花

2023-06-23 07:00:00 | 植物

今頃の時期は白い花が目立ちますね。

クチナシ、テイカカズラ、ガウラなどがあちこちで咲いています。

同じ白い花の中に、厄介者扱いとされるドクダミもあります。

先日も友人が「庭のドクダミを引っこ抜くのが大変」などと言っていました。

でもせっかくきれいに咲いているのだから、あんまり厄介者扱いにしないで、花をじっくりと見てください。

とっても面白いですから。

ドクダミの花をよ~く見ると・・・

白い4枚の花弁のようなものがありますが、これは『総苞』で、花びらではありません。

花序の下につく苞の4つが大きく白く見えているのです。

中心にある穂が小さな花の集まり(花序)になっています。

そして、一つ一つの花のつくりは、白くて先端が3つに分かれているのが雌しべ、黄色い丸いものが雄しべの葯(花粉が入っている袋)です。

この小さな花が中心にたくさん集まって穂になっているのです。

だからドクダミは花弁とガクがない花なのです。

最初にこの時期は白い花が多いと書いたのですが、こうしてみるとドクダミが白い花に入るのかどうか、疑問ですね。

さて、良く見るこの苞が4枚のものを基本形とします。

そうすると、たくさん咲いている花の中から苞が4枚じゃないものが結構な確率で見つかったのです。

3枚のもの、5枚のもの、それ以上のものがたくさんあったのです。

苞が3枚のもの。

このタイプが一番簡単に見つかりました。

白い苞の配置からして1枚取れてしまったものではなく、最初から3枚なのだと思います。

 

苞が5枚のもの。

「ラッキードクダミ」なのだとか。

ライラックの5枚花弁を「ラッキーライラック」と呼ぶので、その真似かな?

 

苞が6枚のもの。

 

花が2つ重なっているもの。

同じ場所から花穂が2つ出ています。

 

苞が大小で2段重ねのもの。

 

苞の枚数が数えられないもの、花穂の間から苞が出ています。

いわゆる八重咲ドクダミです。

 

こうしてたくさんの種類のものが簡単に見つかりました。

だから、あまり珍しいものではないのかもしれませんが、もっと探して違った咲き方をしているドクダミの花? を見つけてみたいですね。

 


 

学名:Houttuynia cordata

英名: Fish mint、Chameleon plant、Heart leaf 

別名:ジュウヤク(十薬)、ドクダミソウ、ドクダメ、ギョセイソウ、ジゴクソバ、ウマゼリなど

科名・属名:ドクダミ科 ドクダミ属

原産地:東アジア

 

 

コメント (4)
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