大阪・堺市のガソリンスタンドで起きた窃盗事件を巡って、無関係の男性が逮捕・起訴された問題で、
警察が犯行時刻の根拠としていたガソリンの販売記録に、時刻のずれがあったことが分かりました。
逮捕の決め手となった防犯カメラの時刻もずれていたことが分かっていて、
警察は、時刻の設定のずれを相次いで見逃すなど、ずさんな捜査が行われた詳しい経緯を調べています。
ことし1月、大阪・堺市のガソリンスタンドで盗まれた給油カードが使われた事件では、
40代の会社 員の男性が逮捕・起訴されましたが、男性が映っていた防犯カメラの時刻の設定のずれが見逃されていたことが分かり
、男性は事件とは無関係だったとして、今 月17日、釈放されました。
この事件で警察は、盗まれたカードが使われたガソリンスタンドの販売記録を根拠に、
犯行時刻をことし1月13日の午前5時39分と断定していましたが、その後の調べで、
この販売記録にも時刻のずれがあったことが、警察への取材で分かりました。
警察はこのずれも見逃し、防犯カメラの映像の時刻と一致したことを決め手として
男性を逮捕したということです。
さらに、初めから男性を犯人と思い込み、同じ時間帯にガソリンスタンドに来ていた別の車や
ほかの販売記録を十分に調べていなかったということです
警察は、ずさんな捜査が行われた詳しい経緯を調べています。
男性は釈放されるまでに85日間にわたって勾留されていて、
検察は今後、起訴を取り消すか裁判で無罪の判決を求めるか検討することにしています。
大阪府警察本部は「アリバイや裏付け捜査が十分ではなく、極めてずさんな捜査で
誤認逮捕であることはほぼ間違いない」としています。
男性の弁護を務める赤堀順一郎弁護士は「男性は勤務先の会社の休職を余儀なくされるなど、
回復しがたい不利益を受けた。重大なミスを犯した警察と検察の責任は極めて重く、
今後適切な検証が必要だ」と批判しています。
釈放されるまでに85日間は、言葉では表現できぬ、長い時間と取り調べは
言葉では、言い尽くせませんし、家族も同様に辛く長い時間だったでしょう。
捜査の基本である。
裏付け操作が全く、行われず、逮捕、起訴は検事の責任も重大で
警察の捜査資料を、右から左に移しただけで、検事は何の疑問なく
起訴したわけですから