『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』もあと1週間で上映が終わってしまいます。
個人的には好きなシリーズなので、公開初日に観に行ったのはもちろんのこと、
合計で8回も観てしまいました。
理由は、"いろんな上映形式を経験するため"です。
昔は2D一択だった映画も、今や3Dは当たり前、
それに加えてIMAXやドルビーアトモスといった映像や音響にこだわったもの、
爆音上映など地域限定で行われているもの、
4Dといったアトラクションっぽいものなど、いろんなものがあります。
どれも経験したことはあったものの、
同じ映画で比べたことがなかったので、
今回やっとそれを実験するに値する映画が来たと感じていました。
単に大作というだけでなく、
戦闘機などの乗り物やライトセーバーなどのアクション、
真面目な人間ドラマなど、複数の種類のシーンが内包されているからです。
というわけで、早速比べてみました。
2Dと通常の3Dは特にコメントなしで。
【IMAX3D】
"普通に映画を観る"ならこれが一番いいですね。
画面がデカくてきれいだし、音もすごくいい。
3Dも通常の3Dよりも立体的に見えます。
これを体感してしまうと、もはや通常の2Dと3Dは大差なく感じます。
ちなみに、IMAXってのは、動画フィルムの規格及びその映写システムのことです。
【TCX】
"TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN"の略。
要は画面がデカいですよってこと。
でも上記のIMAX3Dと比べるとそんな大したことない。
名前の通り、TOHOシネマズ限定です。
【ドルビーアトモス】
これは音響設備のことです。
画面は普通なので、単に通常とは違ったサウンドを楽しみたい人向けですね。
天井や壁にもスピーカーがびっしりあったので期待していたものの、
最初のデモはすごいと思いましたが、
本編始まったら、通常との違いがあまりわかりませんでした。。。
なので、追加料金払ってまで観る意味はないかな、と。
【爆音】
これは立川にあるシネマシティ限定の音響設備。
音響のプロによってその映画に合った最高の音質で楽しめる工夫がされています。
(画面は通常の映画と同じです)
これの特徴は、音がデカくて全身に衝撃が来ること!
でも耳がうるさくなる爆音ではなく、耳に入ってくる音は普通なんだけど、
音の衝撃波がビンビン来る感じです。
音楽ライブとかで前の方にいたときに、
スピーカーから受ける音の衝撃と似ているかもしれません。
ただ、立川にしかない上に、そこまで斬新な体験ができるわけでもないので、
よほどのファンじゃなければ家が近くないと行きづらいです(笑)
【4D】
個人的には、これが一番オススメです!!
完全にアトラクションですよ。
席が上下左右に動いて、煙も出て、フラッシュも光って、水も出ます。
ちなみに4Dには「4DX」と「MX4D」の2種類があるんです。
4DXは韓国のCJ4DPLEX社が作り、
MX4DはアメリカのMediaMatian社が作ったもので、
後者の方が体感できる種類が多いらしいのですが、
同じ『スター・ウォーズ』で比べると、明らかに4DXの方が楽しいです。
例えばフォースを使うシーンの場合、
MX4Dはブーーーンとバイブレーションを感じるレベルですが、
4DXはゴゴゴゴゴとシート全体が大きく揺れるし、
戦闘機やライトセーバーのシーンなんかは
揺れが大き過ぎて首がガクンガクンなります(笑)
イメージとしては後発のMX4Dの方がすごい印象がありますが、
ノンノン、4DXの方がすごかったです。
またMX4Dと4DXでは振動するシーンや種類も違います。
物語冒頭、レジスタンスのポー・ダメロンが身体調査されるシーン、
MX4Dは振動アリでしたが、4DXでは特に何もなし。
しかしMX4Dでは出なかった水しぶきが4DXでは出ます。
(ラストのシーン。ネタバレしないためにも詳細は避けます)
また、MX4Dは静かなシーンでも
カメラワークに合わせてシートが動きますが、
4DXはそんなことはあまりなく、
動くときと動かないときの差がしっかりしてました。
さらに、4DXは水のオンオフできるスイッチがあるのも優しいですね(笑)
【まとめ】
独断と偏見ですが、単純に映画を観たいだけであれば、
IMAX3D>2Dおよび通常3Dです。
ドルビーアトモスや爆音は追加料金払ってまで観る意味はあまりないです。
そして、アトラクション性を求める場合や、
「この映画は全身で受け止めたい!」といった場合には、
迷わず4DXをオススメします。
ただ、都内だと4DXは平和島、豊洲、豊島園しかないので、
都心で観る場合ならMX4Dで妥協しましょう(笑)
しかし、こうやって見比べてみると、
改めて思うのは通常の3Dってそんな意味あるのかな、と思いました。
それはかつて東京ディズニーランドにあった
『キャプテンE.O』を思い出したからです。
あの3Dは秀逸でキャラクターが目の前に迫り来る体験ができました。
80年代のものなのに。
映画の3Dもあれぐらいなら追加料金払う意味もあると思いますが、
今の3D映画ってせいぜい奥行きが出るレベル。
これなら2Dと対して変わらないかなあ、と思います。
次、一石を投じる技術があるとすればやはりVRですかね。