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流される人生でも何が起こるかわからない『フォレスト・ガンプ/一期一会 4Kニューマスター版』

2022年03月31日 23時05分57秒 | 映画

【個人的な評価】
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【ジャンル】
ヒューマンドラマ

【原作・過去作、元になった出来事】
・小説
 ウィンストン・グルーム『フォレスト・ガンプ』(1986)

【あらすじ】
アラバマ州グリンボウの田舎で
女手ひとつで育てられたフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)。
小学校に入ったものの、
勉強が苦手で脚にギブスをはめたフォレストはバカにされてばかり。
遊んでくれるのはスクールバスで一緒になった優しい女の子、
ジェニー(ロビン・ライト)だけだった。

ある日、同級生たちにいじめられていたフォレストは、
「走って!」というジェニーの声で猛然と駆け出す。
それも脚のギブスが吹き飛ぶほどのスピードで。

アメフト全米代表、ベトナム戦争、
卓球世界選手権出場、エビ漁船船長、
そのままフォレストは風のような速さで自らの人生を駆け抜けてゆく。

【感想】
1994年のアメリカ映画。
実は初鑑賞なんだけど、
今ね、やってるんだよ、
4K版として、映画館で。
かつて感動した人も、
まだ観てない人も劇場へGOです。
そして、公開時のトム・ハンクスと
今の自分と同じ年じゃんかっていう衝撃(笑)

◆流されることで開けていく人生

この映画、
個人的にはなかなかはっきりしないところが多かったなという印象。
過去を回想する形で、
フォレスト・ガンプの人生の軌跡を観ていくことになるのだけど、
これが意外と淡々と進んでいくから。
彼の何気ない思い出話がずっと続くので、
「で?」と思ってしまうところもあった。

けれど、ひとつ言えることは、
流されるだけでも人生何が起こるかわからないってこと。
フォレスト・ガンプって、
知能指数が劣ることが影響しているかはわからないけど、
あんまり自分でああしたいこうしたいっていう
意志はなかったように思う。

ただ、ジェニーに「走って!」と言われたあの日から、
彼の人生は大きく変わった。
いじめっ子たちから全速力で逃げているだけだったけど、
その足の速さを見込まれて、
アメフトの全米代表になり、
卒業式で勧誘された陸軍に入り、
病院で出会った卓球に才能を発揮し、
同僚と語ったエビ漁業で一山当てる。
どれもこれも、
彼がやろうと思ってやったことではなく、
流されるままに生きてきたらこうなったというだけ。

振り返ってみると、
なかなか面白い人生だなと思うけど、
すべては走ったことがきっかけ。
流されていく中で特技を繰り返すことで、
開けていく人生もあるんだなあと思った。

◆ジェニーのメンヘラっぷり

キャラクターとしてよくわからなかったのが
ジェニーなんだよね。
フォレストの幼馴染なんだけど、
彼に好意を抱いているにも関わらず、
2度も彼の前から姿を消すのよ。
彼との将来に不安を覚えたから?
それとも、彼の誠実な人柄を見ていると、
自分が汚く感じてしまうから?
何も言わずにいなくなる割には、
フォレストが有名になるタイミングで、
ひょっこり現れるからね、
なんか胡散臭さを感じてしまったけど。
ちょっとメンヘラっぽい感じはする(笑)

◆時代を反映したパロティ

この映画、
ちょいちょい現実のパロディが入っているのも注目したいところ。
フォレストの母親が営む民宿に、
若かりし頃のエルヴィス・プレスリーがいたり。
フォレストがウォーターゲート事件の発端となる
ウォーターゲート・ビルへの侵入事件を目撃したり。
他にも、ニクソン大統領やジョン・F・ケネディ大統領、
ジョン・レノンとのVFXを使っての共演もあり、
1994年の映像技術でここまでできるんだと驚く。

◆映画を観るだけではわからない設定

幼少期のジェニーが父親から性的虐待を受けていたとか、
終盤のジェニーはエイズにかかっていたとか、
映画本編では言われてないんだよね。
でも、後から調べるとそういう設定だって書かれてる。
察しろってことなのかもしれないけど、
何やら訳ありだってのは気づくものの、
細かな状況まではわかんねぇっす(笑)

◆そんなわけで

原作小説とはだいぶ異なる設定らしいけど、
映画は映画で面白いので、
劇場でやっているこの時期に観てみるとよいかも。



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