Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『ザ・コンサルタント』

2017年01月30日 10時40分42秒 | 映画


ベン・アフレック主演の映画。

普段は会計士、しかし本業は殺し屋、っていうキャッチコピーを期待して観たけど、
ちょっと、これは、、、うーんって感じだった。

とある企業の会計不正を経理社員であったアナ・ケンドリックが見つけ、
優秀な会計士と評判のベン・アフレックが来て調査をしたところ、おかしなお金の動きを発見。
しかし、なぜか一方的に依頼は打ち切られ、命を狙われ出す。
それもそのはず、ベン・アフレックは裏社会を相手に仕事をするのが本業で、今回の不正も社長が仕組んだこと。
アナ・ケンドリックも巻き込み、危険な戦いへと身を投じるハメに。

もともとベン・アフレックは自閉症ゆえに、幼い頃は人とのコミュニケーションすらままならないほど。
大人になってそれは解消されているし、自閉症特有の頭のよさもあるから、
会計士としての仕事ぶりは驚異的なのだけど。
そして生活に困ることがないようにと、元軍人だった父親から様々な訓練を弟と共に受ける。
ゆえに頭がよくて戦いも強い、ある意味ヒーローっぽい人物の出来上がり、と。

今回、先の社長も用心棒みたなのを雇うのだけど、それがその弟なんだよね。
最後、社長宅で銃撃戦があるんだけど、お互い兄弟とわかって、途中からただの兄弟喧嘩。
そして和解。

いや、なんなのこの映画ってのが正直な感想(笑)
設定がいろいろ謎すぎて、話がうまく頭の中でまとまらなかったなあ。。。
なぜ裏社会専門の会計士になったのか、弟とバラバラになったのか、
その理由も特にわからないまま話だけは進んでいくから、
いろいろ不明点が多いまま結末まで行って、消化不良な感じ。

『新宿スワン2』

2017年01月30日 10時38分02秒 | 映画


綾野剛が主演を努めた2015年の『新宿スワン』の続編。

綾野剛たちが所属するスカウト会社バーストが領域を拡大するってんで、
横浜に進出し、そこをナワバリとしているウィザードとバチバチやり合うのがおおまかな話。

2つの会社は、今度オープンする新しいお店で働く女の子を集めるため、スカウト対決をすることに。
つまり、より多くの女の子を集めて、その中からいわゆる"ミス"を選ぶってやつなんだけど、
ウィザードはバーストの集めた女の子を横取りするなど汚い手を使うことで、圧倒的な数を集める。

でも最後はウィザードに店をめちゃくちゃにされた山田優が、
お店復帰までは従業員の働くところがないからと、
自分たちのお店の女の子を追加で急遽参戦させ、数としてバースト側が上回ることに。
結果、ミスはそこにいた広瀬アリスに決まり、バースト側の勝利に終わる。

また、それとは並行して、ウィザードを仕切っている浅野忠信と、
バースト幹部の深水元基はもともと仲間同士で、ここはここで因縁の関係だったり、
前作にも登場した綾野剛の同僚である久保田悠来が浅野忠信のせいでシャブ中になったりと、
いくつか楽しめるポイントがある映画。

原作は読んでないけど、裏家業系?の映画ってことで面白かった。
裏家業系だと『土竜の唄』や『ウシジマくん』と比較しちゃうけど、
綾野剛演じる白鳥龍彦が曲がったことが大嫌いで、他人を大切にするっていう、
普通に"いい人"だからか、他の作品と比べると、
いい意味で怖さやエゲつなさがなく、青春映画みたいな感じ。
話もわかりやすいし、テンポもいいから眠くならず、誰でも十分に楽しめると思う。

特にこの映画で一番の男前なのは山田優っていうね。
どんな怖い相手にも物怖じせず、ピンチには仲間を助ける。
まさに"姉さん"って感じ(笑)

あと伊勢谷友介、かっこよすぎ。
あれは同じ男でも惚れてしまう(笑)

そういえば、しょっちゅう歌舞伎町行ってるのに、
一度も撮影現場に遭遇しなかったなあ。。。

『沈黙-サイレンス-』

2017年01月30日 10時35分26秒 | 映画


遠藤周作原作で、マーティン・スコセッシ監督のこの映画。
予告を観たときからずっと気になっていたやつ。
ちなみに原作も読んでなければ、宗教や当時の歴史については、
学校で習ったレベルしか知らないです(笑)

アンドリュー・ガーフィールドや、
リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーといった名優に加え、
日本からも窪塚洋介や浅野忠信、イッセー尾形など、
ベテラン勢がけっこう出てる。

最初、キャスト見たとき、
スパイダーマンと『スター・ウォーズ』の
クワイ=ガン・ジン、カイロ・レンが出てると思ったけど(笑)

お話は17世紀の日本が舞台で、キリシタンの弾圧が行われていた頃。
先に宣教師として日本に派遣されていたリーアム・ニーソンの消息が途絶えたため、
アンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーが調査しに行くのが始まり。

当時の日本はすでにキリスト教を強く制限していたため、堂々と入国するのは事実上不可能。
どこの国だったか忘れたけど、そこにいた窪塚洋介を案内役として、
船でこっそり入国しましたとさ。

日本でのキリスト教に関わることは禁止されていたとはいえ、
それでも信仰している人はいるもので、
先の2人はリーアム・ニーソンを探しつつも、
肩身の狭い想いをしている日本人のキリシタンたちの支えにもなっていた。

アンドリュー・ガーフィールドとアダム・ドライバーは、
後に行動を別にするものの、結局政府、、、幕府かな、
に見つかってしまい、アダム・ドライバーは処刑される日本人キリシタンをかばって水攻めで死亡。
アンドリュー・ガーフィールドも、棄教を迫られるも頑なに拒否を続けるが、
やっとのことで見つけたリーアム・ニーソンも棄教した事実を知り、
さらにそうしないと日本人キリシタンがどんどん迫害される現実に耐え切れず、
断腸の想いで踏み絵をし、日本人の名を与えられ、新しい人生を歩むことに。

日本人の妻と子を与えられるも、結局本国に戻ることはなく、その生涯を日本で閉じることに。
棄教はしたものの、やはり心の奥底では信じていたんだろうね、神を。
死体が入る桶の中で、その手には最後に妻がこっそり入れた十字架がありました。

この映画を観て思ったことは、とにかく当時の日本やばいな、と。
今も宗教を起因とするテロや戦争はあるけれど、
日本においては平和だし、誰が何を信仰していても禁止されることはない。

当時はキリシタンというだけで、熱湯をかけられたり、体をぐるぐる巻きにされて海に落とされたり、
火あぶりにされたり、本当に惨たらしいことをされていた。
歴史の授業とかでキリシタンが弾圧されていたことは習ったけど、
あんなにもリアルな映像として見ると、本当に痛々しい。

だって、キリスト教信者ですっていうだけで、あんなことするなんてバカなんじゃないのって思ってしまう。
別に誰かに迷惑をかけているわけではない。
いや、まあ国を治める立場からしたら自らの威厳を保つために、
外国からきたよくわからないキリスト教なんかに国民の心を持っていかるなんてことは、
あってはならないことかもしれないけど、
そんなこと考えて実際に処罰しているお偉いさんとかヤクザじゃんって思った。

今の時代じゃ考えられないし、この時代に生まれてよかったと思う。
いや、彼らのような犠牲があったからこそ、この平和な現代があると思うのだけど。

あと僕自身は特に宗教で何かを信じているなんてことはないのだけど、
踏み絵の辛さがまったくわからない。。。
心で信じてれば、自らの命を守るために、踏むぐらいいいじゃんって思うんだけど、
映画ではみんなすげえ躊躇して、本当にすごく辛そうな顔しながら踏んだり踏まなかったりで、
「ええ、そんなに?!」って思っちゃったけど、
なんだろう、確かに大切なゲームとかCD踏めって言われたら嫌だけど、
そんなしょーもないこととの比較しかできない自分が情けないな。。。(笑)

でもそんな時代錯誤に驚きつつも、アンドリュー・ガーフィールドの、
自らの神に対する信仰と人々の命の間で、どちらを取るかという葛藤がとても伝わってくる映画だった。
祈っても神はいつも応えない。そう、"沈黙"を貫いている。
映画のタイトルにはそういった意味も含まれているのだろうけど、
実際は、神は沈黙していたのではなく、アンドリュー・ガーフィールドと共に苦しみ、悲しんだとあったから、
神は外に求めるものではなく、自らの内側にこそあるものということだろうか。
自分の静かな内面に神は宿っているということでの"沈黙"かもしれない。
ここはもう観ている人の解釈次第かなー。

あとこの映画、BGMがなくて本当に静かに暗く進んでいく映画なので、
人によっては眠くなってしまうかもしれないけれど、
その分、登場人物のセリフや表情がとても際立って感じられます。

僕自身の好みのジャンルではまったくないけれど、
それを差し引いてもすごいと思える映画でした。

しかし、神を信じる信じないってのは、
『ゼノギアス』やアニメ版『るろうに剣心』の天草四郎のエピソードに似ているな。

『本能寺ホテル』

2017年01月22日 00時57分49秒 | 映画


みんな大好き時空超えちゃう系映画です。

付き合っていた彼との結婚を控え、その両親に挨拶するために京都を訪れた綾瀬はるか。
有名旅館に泊まろうとしたものの、間違って一ヶ月先の予約となっており、
仕方なく別のホテルに泊まろうとしてやってきたのがタイトルにもなっている「本能寺ホテル」。
部屋へ行こうとエレベーターに乗りつつ、道中で買った金平糖を頬張るものの、
その移動中にフロントにあった織田信長の時代に作られたというオルゴールが突如鳴り出す。

エレベーターのドアが開き、外に出ると、
そこはホテルの中とは打って変わってどこかのお寺のよう。
そう、綾瀬はるかの降り立った場所こそが、1582年の本能寺であった。

そこで織田信長役の堤真一や森蘭丸役の濱田岳と出会うものの、
ホテルのフロントの呼び鈴を押されると、現代へと戻ってしまうようで、
幾度となく、過去と現代を行ったり来たりするうちに、
綾瀬はるかは自らの行きついた過去が本能寺の変の前日だということに気づき、
織田信長にその事実を打ち明けるが、果たして未来はどうなるのか。

っていうお話。

特段、目新しさがあるかというと、そんなことはないと思う。
タイムスリップ系の映画はよくあるし、
それで過去を変えて未来を変えようという流れもよくある。

ただ個人的に今回この映画を観て、一番面白いなと思ったのは、
綾瀬はるかの織田信長への印象の変化。

綾瀬はるかが最初に過去に来たとき、
織田信長への印象ははっきり言って悪かった。
メシがまずいと用意した明智光秀(高嶋政宏)を濱田岳に殴らせたエピソードを聞いて憤慨したり、
高級な茶壷を半ば強引に商人から奪ったことに腹を立てたり。

でも、綾瀬はるかの歯にもの着せぬ言い方に興味を持ったのか、
織田信長は、現地の服を買って着させ、京の町を案内し、
自分が本当に目指していること、つまり太平の世にしたいと心から思っていることを話すことで、
綾瀬はるかの彼への印象が大きく変化。

ただのおっかない人ではなく、真に平和を願っている人。
そう思ったから、歴史が変わってしまうことを承知で、
ここで死なせるわかにはいかないと感じ、これから起こることを本人に伝えたのだろう。

でも結局織田信長は逃げなかった。
つまり、本能寺の変で死んだのだ。
なぜ逃げなかったのだろう。
もともと本編で織田信長は綾瀬はるかが未来から来たということに勘づいていた。
で、あるならば、彼は頭のキレる人だったのだろう。
ここで自分が死ぬ歴史を変えると、綾瀬はるかの生きる平和な時代に影響が出ると考えたのかもしれない。
もともと、平和の世が実現するなら、それは自分がやらなくてもいいという考えだったし。
また、ひとりの武士として、逃げるということはプライドが許さなかったのかもしれない。
いずれにせよ、織田信長の意思の強さはちょっとかっこいいなと思った。

ちなみに物語は、過去の織田信長との関わりと並行して、
現代では結婚の話も進んでいたのだけれど、
綾瀬はるかが過去に行って、織田信長の人柄に惹かれていったことに、
彼氏役の平山浩行が「他に男ができたのかも」と勘違いし、白紙に。
(まあそれだけが要因じゃないとは思うけどw)

また、彼の父親役である近藤正臣の「自分のやりたいことをやってみなさい」という言葉や、
織田信長の平和な世の中をつくるという彼自身のやりたいことの話などを聞き、
綾瀬はるかは歴史の教師を目指すことに。

最後、ホテルの支配人であった風間杜夫が、
綾瀬はるかが過去にタイムスリップしたということに興味を持ち、
エレベーターに乗って金平糖を食べたところ、オルゴールが鳴り、
ドアが開いた先の光景を見て、驚きの表情を浮かべたところで物語は幕を閉じるのだった。

『山の郵便配達』

2017年01月22日 00時51分20秒 | 映画
「午前十時の映画祭7」にて。
1999年の中国映画です。

結論、山奥での郵便配達の作業は大変だな
っていう、それがわかるだけの映画なんですが。

主人公の父親がずっとその仕事をしているのだけど、年齢も考慮して引退すると。
んで、息子がその後を引き継ぐと。
息子の初出勤というか、初めての独り立ちのときに、
せっかくだからと父親と愛犬も同行し、
親子水入らずで長い道のりを歩きつつ、
行く先々で出会う人々との触れ合いを描いた作品。

ちょっと個人的に面白さがわからず、
唯一「親父と何話していいかわからない」みたいな息子のセリフに共感はできたものの、
あとは本当に、こんな長い山道を徒歩で何日もかけて郵便を届けるのが、
ものすごく不憫だなと、そう思っただけだった。

つまらなくはない。
むしろ、父と子っていうテーマは昔からある不変のものだし、
それ自体は好きだったりするけど(FF10やFF15もそうだし)、
特に大きな事件やトラブルがあるわけでもなく、
淡々と二人と一匹の旅が続くだけだから、淡々としていた。

ただ、不思議と眠くはならなかったし、
時間も短いので、気軽に観れるっちゃ観れる映画でした。

『ネオン・デーモン』

2017年01月16日 00時15分45秒 | 映画


ファッションモデルの闇を描いた作品。

最初、主人公の女の子を予告で観たとき、誰だろうって思ったら、まさかのエル・ファニング!!
あんなに小さかったのに、もう立派な大人。
調べたら18歳になってて、身長175センチとか!
でかっ!
お姉ちゃんのダコタ・ファニングは最近見ないけど、元気なのだろうか。

で、映画なんだけど、けっこうとんとん拍子に進む。
てっきり、エル・ファニングがモデルになりたくてなれなくてっていう感じかと思ったけど、
意外とすんなり事務所から合格が出て、キャリアをスタートさせる。
完全に逸材扱いで、新人ながら有名カメラマンに撮ってもらったり、ショーのトリを飾ったりと、
かなり恵まれた環境を与えられるものの、当然それをよしとしない人たちもいて。
全身整形モデルやエル・ファニングと同じテストを受けて落とされた人なんかは当然嫉妬。
また、エル・ファニングと友達になり、割と信頼していたメイクさんは、
レズビアンでエル・ファニングに歪んだ愛情を持ってたりして。

そうした女同士のいざこざを派手に描いた映画かと思いきや、まったく逆。
静かに、ゆっくりと、その嫉妬や歪んだ愛情が押し寄せてくる。
本当に終盤までは淡々と物語が進むのだけど、
その終盤、エル・ファニングがメイクさんの住んでいる家に泊まりに行ったときに
一気に展開が変わる。

最初はエル・ファニングもメイクさんがレズビアンだとは気づかなくて。
部屋で2人で話しているときに襲われるんだけど、エル・ファニングはそれを拒否。
メイクさんは一旦は部屋を出て場所を移動するもののやはり諦めきれず、
なんと死体(もともと死体に化粧する仕事?もしてたっぽい)に覆いかぶさり、
エル・ファニングを想いながらオナニーを始める。
(この死体はちゃんと保管されているやつね。そこらへんから持ってきたものではない)

一晩経って、部屋から出たエル・ファニングは、
突然、上記のテストに落ちたモデルが現れてグーパンを食らう。
びっくりして逃げようとするも、全身整形モデルもやってきて、
レズビアンのメイクさんも現われて、完全に袋のネズミ状態。

広い家の中を走り回り、なんとか庭まで逃げたものの、
結局3人に囲まれ、庭にあるプールに突き落とされる。
プールの深さも2mぐらいはあろうかと思うのだけど、
頭から大量の血を流してエル・ファニングは虫の息。

その3人は死にゆくエル・ファニングに近づき、、、なんと食べてしまった。。。
メイクさんなんか、部屋で全裸になって仰向けで大股開いておしっこしてたからね。。。
だいぶ精神イッちゃってる感じ。

それからしばらくして、エル・ファニングを食べたモデル2人がいっしょに仕事をしていると、
全身整形モデルの方が途中から様子がおかしくなってくる。
なんか今にもゲロ吐きそうな感じ。
仕事を中断し、その場を離れるものの、一向に戻ってくる気配もない。
心配になったもう一人のモデルが様子を見に行くと、
さきほどの全身整形モデルが、エル・ファニングの目玉を吐き出す。
そして「彼女を中から出さなきゃ」と言い、近くにあったハサミで自分のお腹を切り裂いて死亡。

その様子を見ていたもうひとりは、吐き出された目玉を自分の口に入れ、
何事もなかったかのように仕事場に戻るのであった。。。

もうこのエル・ファニングが襲われるあたりから一気に展開が進むからね。
最後、本当にびっくりした。

音楽や光の使い方も秀逸で、面白い映画だったんだけど、
ちょっとアート寄りの印象だったかなと個人的には思った。

『NERVE/ナーヴ 世界で一番危険なゲーム』

2017年01月15日 14時08分46秒 | 映画


ポスターや予告からでは想像できないほど、
最高にクレイジーでハラハラする映画だった!!

映画冒頭からパソコンはMacでChrome使ってFacebookにアクセスしてて、
だいぶ「今」感のある環境だなと思ってたんだけど、
途中でSpotifyも使いだして、言い方古いけど、"ナウい"ところが、
妙にリアルというか現実感を伝えてくる感じだった。
こういう細かいところでも、観客に対して没入感与えたりするよね。

映画は「NERVE」というゲームが流行している社会が舞台。
そのゲームにアクセスした人は挑戦者か視聴者を選択して、
視聴者は視聴料金を支払い、挑戦者は視聴者が出す指令に「やる」「やらない」を選択し、
クリアすることで賞金が貰える仕組み。
視聴者の数が多かった上位2人が決勝戦に進出できて、優勝すると大金がもらえるというもの。

そして、このゲームには3つのルールがある。
1.自分で撮影すること。
2.失敗、放棄をすると賞金が0に
3.第三者への通報は禁止

これを破ると囚人という第三の存在となり、
リアル・ネット問わず制裁が加えられるというもの。

保守的な性格の主人公を演じたエマ・ロバーツは、友達とのいざこざからNERVEに勢いで参加。
最初の指令が「他人と5秒間キス」。
挑戦中は自分のスマホでライブ配信するのが条件のため、
いっしょにいた男友達に撮影を頼み、飲食店内を物色。
そこで読書をしていたデイヴ・フランコに狙いを定め、思い切ってキス。
そこから彼女の運命が変わり出す。

指令クリア後も、視聴者からの指令は出続け、
「デイヴ・フランコと中心街へ行く」「オシャレな店でドレスを試着する」など、
これまで保守的に暮らしてきたエマ・ロバ―ツからすれば、なかなかにハードルが高いもの。
しかし、もともとお金に困っていたという背景もあったため、
クリアしたその場でお金が振り込まれるこのゲームはかなり魅力的。
最初はお金のためと割り切って参加していたけれど、
デイヴ・フランコといっしょに指令をクリアしていくうちに、ちょっとずつハメが外れていく。

挑戦者たちは視聴者数によってリアルタイムでランキングが変動していき、
視聴者をもっとも集めた2人が決勝に出て、優勝すると大金がもらえるというから、
挑戦者たちはあの手この手で視聴者を集めることに躍起になっていく。
そのため、それ犯罪だろっていう過激なことにまで手を出すようになる。
エマ・ロバーツは最初にいざこざのあった女友達とも競い合うようになり、
それがさらに彼女をNERVEにハマらせる要因ともなる。

そして物語中盤で、とある真実が明かされる。
デイヴ・フランコは以前にもNERVEに参加していたことがあるが、
ルールを破ったため囚人となり、追われる身であると。
そこから脱するために、エマ・ロバーツを利用しているところもあり、
そのせいで彼女は、友達と絶好するハメになる。

それに嫌気がさして警察に通報するのだが、
この行為自体がルール違反になるため、エマ・ロバーツも監禁されてしまう。
しかし、デイヴ・フランコの助けもあって何とか逃げ出し、
この危険でキチガイなNERVEを潰すという結論に至ったエマ・ロバーツは、
友人らと協力し、NERVE撲滅に向けて行動開始。

終盤から結末にかけては、なかなかに面白い展開なので、
ぜひ映画館で観て欲しいところだけれど、
視聴者が挑戦者の一部始終を観戦するというところがe-Sportsみたいで、
挑戦者たちが視聴者を集めるところがYouTuberみたいで、
本当にネットで今流行っている要素をうまく映画に落とし込んだという印象。
すごくうまいなと感じた映画だった。

『僕らのごはんは明日で待ってる』

2017年01月14日 00時27分40秒 | 映画


中島裕翔と新木優子が出ている映画。
純愛映画。ふっつーの(笑)

2016年7~9月にフジテレビでやっていた『HOPE~期待ゼロの新入社員~』で、
中島裕翔の演技を見て、ジャニジャニしてない顔だし、「意外といいかも」と思い、
気になってこの映画も観てみた。

原作未読で、事前情報なしで観たんだけど、
「ああ、結局そうなるのね」って(笑)

大人しくて、悪く言えば"根暗"な中島裕翔と
思ったことはズバズバ言う新木優子のラブストーリーなんだけど、
現実には、根暗でモテるのはイケメンだけだよなーと思いつつ、
新木優子ってかわいいっていうかイケメンな顔だなーと思いつつ、
テンポよく進む話を観て行ったら、急に新木優子が別れを切り出すから、
「もしかして……」と思ったら案の定病気だったと(笑)

今作は一命を取り止め、ハッピーエンドになるのだけど、
こういうラブストーリーってどれも同じ展開だから、
個人的にはあまり違いがわからず、あんまり印象に残らない映画だったなあ、と。

ただ、中島裕翔が新木優子から告白されて振ったとき、
「失うことが怖くて好きになれない」みたいなことを言ってて、
これはちょっとわかるかもと共感できた。
誰かと付き合う前に、「この人と結婚はしないだろうから、結局は別れるんだろうな」と思うと、
なかなか人と付き合おうっていう気にはなれないというか(笑)

新木優子が真顔のときはKis-My-Ftの藤ヶ谷太輔みたいな顔で、
笑うと吉高由里子みたいで、カチューシャつけたときは常盤貴子みたいな顔で、
いろんな顔を持っているなと思った。

『初恋のきた道』

2017年01月11日 23時39分15秒 | 映画
1999年の中国映画。
「午前十時の映画祭7」にて鑑賞。

俺が中3のときの映画だけど、これがやっていた記憶はない。。。

冒頭は邦題と映画の中身がまったくリンクしてなくて。
父親が亡くなったと知らせを受けた青年が、
ひとり残された母親の元に向かうっていうところで、
これのどこが初恋なんだと。
原題は中国語で『我的父親母親』。
英題は『The Road Home』。
初恋感ゼロ。

またクソみたいな邦題つけやがって!!
そう思っていたら、すぐに自らの過ちに気づいたよ。
あの母親、この物語の主人公の未来なんだって。
あの母親の若い頃がチャン・ツイィーなんだって。
(ちなみにこの映画は当時20歳のチャン・ツィイーの映画デビュー作)

青年が母親から昔聞いた話という回想からが、この映画の本題。
村に町から先生なる男性がやってきて、
チャン・ツィイーがその人に片思いするって話。

自由恋愛がまだめずらしかった環境のようで、
ストレートに気持ちなんて言えないから、
あの手この手で自分の存在を一生懸命アピールして、
もうベッタベタの恋愛映画なんだけど、
なんかチャン・ツィイーの健気な姿がとてもかわいらしくて。

その先生は村の人たちと協力して学校を建て、
子供たちに読み書きや計算を教え、
チャン・ツィイーともだんだん距離が縮まってくるんだけど、
町に住む父親から呼び出しくらって、急遽町に戻ることに。

冬休み前には戻ってくるっていうから、
チャン・ツィイーは冬になってから毎日馬車の通る道で待ち続けるものの、
待てども待てども先生は来ず。
結局、風邪をひいて寝込んでしまう。

後日、こっそり町を抜け出して、村に戻ってきた先生と再会できるものの、
それも親にバレて、また町に戻ることに。
その後2年間、2人は会えなかった。

っていうところまでが、冒頭の青年、つまりチャン・ツィイーの息子の回想。

この村のならわしで、病院から死体を担いで墓まで持ってくというのがあって、
1999年だから普通に自動車はあるし、
村の人も自動車で運んだらええやんって言うのだけど、
老いたチャン・ツィイーはそれを拒み、絶対担いで歩くんだと。
最初そのシーンを観たときは、「めんどくせーババアだなー」って思ってたんだけど、
あの純愛を観たあとだったら、「うん、歩いて運ぼう」ってなるわ。
そんだけ好きだったら担いで歩いて、2人で通った道がわからなくならないようにしなくちゃ。

雪の吹雪く寒い季節の出来事だったけど、
先生の教え子たちが有志で集まってくれて、
最終的にはけっこうな列となっていたよ。

あとね、母親はね、息子に「先生になって欲しかった」ようで、
その想いを聞いた息子が、帰る直前に一時間だけ、
父親と同じように教壇に立って、子供たちに授業していたシーンとか、
けっこう泣けたよ。

本当にただの純愛映画なのだけど、
何もない村で、恋路の邪魔をするものもほとんどなかったから、
シンプルに2人の苦難や葛藤が見れてよかったなー、この映画。
しかも現代のシーンが白黒で、過去のシーンがカラーっていう、
普通とは逆の手法も新鮮でよかった。

ちなみに父親の若い頃、つまりチャン・ツィイーの相手役をやった人、
すっげーブサイクっていうのだけ付け加えておこう。

『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』

2017年01月10日 22時13分54秒 | 映画


これはね、本当に面白かった。
今まで多くの映画を観てきたけど、
初めて「平和は誰かの犠牲の上に成り立っている」
ということを強く実感した映画だった。
もちろん、過去シリーズ全部観ているがゆえだけど(笑)

2015年のエピソード7を観たあと、
「次回作は2年後か~」と思っていた矢先に、
スピンオフが2016年12月に公開と聞いて、
「うお!来年も観れるのか!」という期待と同時に、
「いや、でもスピンオフってなんだよ」という不安も感じた。

だから、正直期待していなかったんだよね。
メインキャラが出るわけじゃないしって。

で、2016年12月17日の0時に六本木に観に行ったら、
「うーわ、出たよこれ、出ましたよ。めっちゃ面白いじゃん」って。
大興奮ですわ。

物語としてはエピソード3と4の間と聞いていたけど、
実際はエピソード4のちょい前あたり。
デス・スター開発者のひとりであるゲイレン・アーソが
デス・スター破壊に繋がる仕掛けをしたけど、
それを知るにはデス・スターの設計図が必要とのことで、
娘のジン・アーソがそれを手に入れるというのが大まかな流れ。

今回、ジェダイは出てこないものの、
ちょいちょい懐かしいキャラや惑星も出てきて、ファンにはたまらない演出。
C-3POやR2-D2にレッドリーダー、ダース・ベイダー、ヤヴィンなど。
セリフの中にレイア姫やオビ=ワンを想起させる内容も。
さらに、ターキン総督や若き日のレイア姫も顔だけCGにして登場!!
それらが出るたびに会場から歓喜が起こるんだよね。もう本当にお祭り状態。
ちなみに、公開当日はエピソード7のときもそうだったけど、
熱狂的なファンが多いせいか、
映画が始まる直前はアイドルライブのペンライト並みにライトセーバーのライトアップ(笑)

個人的に特に興奮したシーンが、
終盤の設計図を手に入れるところの戦闘シーン。

ジンが反乱軍の協力を得られないまま有志だけで惑星スカリフに潜入。
その事実を知った反乱軍も急遽応援を送り、全面戦争勃発!!
スカリフは途中からシールドを全展開してしまうために、
一部の戦闘機しか中に入れなかったのだけど、
惑星内外でド派手な戦闘シーンが繰り広げられ、もうあわあわしちゃった。

4DXで2回目の鑑賞もしたんだけど、
その戦闘シーンは完全に東京ディズニーランドのスター・ツアーズみたいで、
ものすっごく興奮した!!

結果、デス・スターの設計図は反乱軍に渡るんだけど、
設計図をデータで送信した直後、
ジンたちが残るスカリフにはデス・スターからのスーパーレーザーを受けて崩壊。

最後、浜辺で抱き合うジンとキャシアンの姿は『ディープ・インパクト』を彷彿とさせ、
涙ちょちょぎれるシーンに。
もともと惑星内で戦っていたメンツはすでに戦死している人が多かったものの、
惑星自体がなくなったことによって、生存者ゼロ。

データを受け取った反乱軍の船にダース・ベイダーも乗り込み、
ここがまさにエピソード4の冒頭シーン。
ラスト、レイア姫が映ってエンド・クレジットへ。

本当にローグ・ワンの犠牲によって、デス・スターの設計図が渡り、
続くエピソード4での破壊作戦に繋がるから、シリーズ通して観ていた人は、
本当にすごく感動的な仕上がりだったと思う。
大規模な戦闘からの感動シーンは、シリーズの中で最も心を打つと個人的には感じた。

仮にジンとキャシアンが愛し合うシーンがあれば、子供が残っていて、
続くシリーズに登場するなんてこともあったかもしれないけど、
残念ながらローグ・ワンの人物は今のところ誰も出てきていないから、
あそこでみんな終わってしまったと思うと悲しいね。

まだ観ていない人はぜひ4DXで観て欲しいと思う。
(MX4Dはぬるい。振動や動きがなんか弱くて。。。)

個人的には「フォースは我と共に。我はフォースと共に」
と念仏のように唱えていたフォースオタクの武術マスター、
チアルートもけっこう好きなキャラだった(笑)