Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

超ウルトラハチャメチャ鳥映画『ロボット2.0』

2019年10月27日 23時14分49秒 | 映画


2019年公開映画177本中39位。

僕はまた、インドの本気を見てしまったようだ。。。

2010年に公開された『ロボット』。
当時、インド史上最高の興行収入を叩き出し、
その圧倒的なハチャメチャ度合いに度肝を抜かれ、
すっかりハマってしまったのだけど、
ついにその続編が日本上陸!!

製作費はまさかの90億円。
あの『バーフバリ』が持っていた記録を打ち破って
現在インド映画最高額です。

さらに、製作陣のヤバさ!!
『アイアンマン』、『インターステラー』、
『トランスフォーマー』、『アベンジャーズ』のスタッフが集結し、
VFXアーティスト1000人、技術スタッフ3000人という
ハリウッドもビックリの規模!!

そして、主演は『ムトゥ 踊るマハラジャ』に出た
インドのスーパースターであるラジニカーント。
(クレジットも“SUPERSTAR”だからねw)

敵役は『パッドマン 5億人の女性を救った男』の
アクシャイ・クマール。

はっきり言おう。
この映画はもはや面白いかどうかではない。
この映像とノリが好きかどうかだ。

史上最大級の鳥映画って感じで、
正直ね、ツッコミどころ多いし、
やや冗長なところあるんだけど、
それをすべてカバーしてもしきれないぐらいの
ハチャメチャっぷりがすごいのよ!

お話としては、
ある日突然インドの街から携帯電話が疾走し、
やがてそれらが意志を持った巨大な怪鳥やロボットに変身して、
人々を襲うというもの。

とにかく、映像がヤッバイ。。。
1億台以上はあるんじゃないかというスマホが
ヘビのようにウネウネ地を這いつくばって人々に襲いかかるし、
体の中に入って爆発するし、
『トランスフォーマー』や『エイリアン』
を彷彿とさせる表現がたまらない。

軍隊でもお手上げなこの状況を打破すべく、
前作で騒動を起こし解体されていた高性能ロボット
“チッティ”を再び起動し、戦わせていくんだけど、
もう『アイアンマン』や『ターミネーター』
もびっくりのアクションが最高に面白おかしくて、
僕としては今年最大級の超ウルトラアクションですわ。

さらに、終盤のバトルでは『X-MEN』や『アントマン』の要素も含んでて、
「ああ、僕の趣味に90億円注ぎ込んだらこうなるのかもしれない」
と恍惚状態に陥った(笑)

しかも、スマホが失踪した理由ってのがさ、
これまたびっくりで。
「そこ?!」って。
「よくそんなところから引っ張ってくるね?!」って。
設定が意外。
スマホ社会への警笛ですね。

あと、面白いのが喫煙シーンになると、
「タバコはがんのリスクが高まります」
ってアラートが左下に小さく出るところwww
インド映画の優しさwww

全体的に、従来のインド映画とは違って、
“ボリウッド映画”というよりも、
“ボリウッドが作ったハリウッド映画”って雰囲気だけど、
あのハチャメチャっぷりは一見の価値アリだと思うんだよなー。

観終わった後、
配給会社の方が直々に感想をインタビューしてるのも
力の入れようがすごいなと思った。

なお、前作を観てから行くのがオススメ。
前作はアマゾンプライムで観れます。
ちなみに、個人的には前作の方が好きですw

クローンの扱いが新鮮だった『ジェミニマン』

2019年10月26日 01時01分44秒 | 映画


2019年公開映画176本中139位。

うん、アクションが派手なだけで、
そんな面白くない映画でした(笑)

ウィル・スミスが自分のクローンと戦い、
彼を導いていく話なんだけど、、、
ツッコミたくなるところが多くて。

本当に面白かったらツッコミどころがあっても気にならないんだろうけど、
そうじゃなかったということは、個人的には面白くなかった証拠。

黒幕となる人物がより強い兵士を作るために、
史上最強のスナイパーであるウィル・スミスのクローンを作るのだけど、、、
本当に彼でいいの?って(笑)
他にもっと強い人いるんじゃない?って(笑)

てか、人間のクローンを綺麗に作る技術があるなら、
ロボットも作れるのでは、、、
そしてそっちの方が感情的な欠点がない分、
より強力な兵士になるのでは、、、?って(笑)

そんなことばかりずっと考えてしまいました。。。

ただね、ウィル・スミスは、
クローンが自分と同じような人生を歩むことをよしとせず、
彼に「選択の自由」と、それによって生まれる「新しい未来」を
提示してあげたのは新鮮だと思った。

「過去の自分を変える」とはまたちょっと違うよね。
「もうひとりの自分を変える」というのは。

その設定を流用して、ラブコメとか、
『セブンティーン・アゲイン』みたいな
青春映画を作ったら面白そうかなとも思ったり。

あと、アクションはすごかったね。
『ターミネーター2』を彷彿とさせるバイクのカーチェイスに、
ウィル・スミス史上一番派手じゃないかってぐらいの銃撃戦と接近戦。

ウィル・スミスって役の幅広いよね。
戦闘機のパイロットに、宇宙人と戦うエージェント、
ロボットを追いかける刑事、超人、
最愛の人を亡くして鬱になる広告代理店マン、
そして青い魔人などなど。

でも、この映画観るなら
『イエスタデイ』や『ガリーボーイ』を観た方がいいかな。

役者の素晴らしさを痛感する『スペシャルアクターズ』

2019年10月22日 20時50分02秒 | 映画


2019年公開映画174本中68位。

『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督の長編第2弾!!
役者っていい仕事だなと思える面白い映画でした。

主人公は緊張すると気絶してしまうという
特異体質の大野くん(まさかの同い年だったけど僕じゃないよw)。

弟の勧めでサクラの斡旋も行なっている俳優事務所に所属したところ、
「とある宗教団体に旅館を乗っ取られそうだから助けてください」との依頼が。

そこで、芝居を通じて悪いやつらを追い払おうという、
そんなことある?!って感じの映画です。

今回もまた出ている人はみんなほぼ無名なんだけど、
逆にそこがいいなと思うんだよね。
変なイメージを持たずに観ることができるから。

「あの役者がこんなことしちゃうんだ」
っていうギャップを楽しむのもアリだけど、
みんな知らないからフラットに観れる楽しみもアリだと思う。
それでいうと、今回も役者の持つ雰囲気と
キャラがすごくマッチしていてよかった!

お話自体も二転三転する形が面白くて、
「ええ!そうだったの?!」って驚きが詰め込まれているところがポイント。

正直『カメ止め』があった分、
いろいろ覚悟して観てしまうから、
『カメ止め』ほどのびっくりはなかったけど、
普通に笑えるし、とても楽しめました。

終盤の大茶番劇とかマジでツボだった!!
ヒーローモノが好きな人は絶対ハマる(笑)
ああいうの、僕もやってみたい。

ラストもね、まさか過ぎてちょっと泣きそうになった。。。
あれは読めなかったなー。
すごくいい演出。
個人的には、その前の段階でもう少し兄弟のエピソードがあれば、
完全に泣いてたと思う(笑)

あと、個人的にウケたのが番頭さん(笑)
どう見ても40〜50代なのに、
まさかのひとつ年下の方だった。
年齢不詳すぎて吹いたwww

前に新宿ピカデリー行ったら、
上田慎一郎監督がいらっしゃったんだけど、
この映画のイベントだったんだね。

妊活について勉強になる『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』

2019年10月22日 20時46分28秒 | 映画


2019年公開映画173本中69位。

妊活映画です。

これは妊活中の人はかなり思うところがありそうだなと思った。

流れとしては2018年のドラマ『隣の家族は青く見える』と似ているけど、
今回は年の差婚をした松重豊と北川景子夫婦の話。

ずっと子供は作らないと決めていたのに、
ある日突然北川景子が「子供が欲しい」と言ったことから、
辛く長い妊活が始まるというもの。

奥さんの方は問題ないんだけど、旦那の精子に問題があってね。
通常精子の運動率は40%がよいとされているらしいけど、松重豊は20%。

少しでも精子の運動率を高めようと、
禁酒や食事制限、定期的な運動に加えて、
ただの迷信でしかなさそうな、
桃を食べたり、オレンジ色のモノを部屋に置いたり、
壁にザクロの写真を貼ったり、
妊婦の握ったおにぎりを食べたりなど、
あらゆることにチャレンジしていくという
涙ぐましい努力の連発。

題材はシリアスだけど、コメディタッチではあるので、
妊活の大変さを重くない雰囲気で知れるのはいいかなと。

昔はね、やることやれば子供なんてできるんじゃないのとかって思ってたけど、
なかなかそうもいかない現実を突きつけられる。

そもそも、そこまで努力しても授からないこともあるし、
授かったとしても健康な状態で生まれてくる保証もないから、
子供が生まれるということが、
どれだけすごいことかってのを思い知らされます。

ただ、劇中でも言われてたけど、
「どんな人だろうが授かるときは授かるし、ダメなときはダメ」
という現実は、平等ではあるけどその分シビアだとも感じた。
松重豊はあんなに努力してるのに、
特に何もしていない濱田岳が
3〜4人ポンポン生まれてる対比がまさにそれで
(これは男の年齢もあるだろうが)。

それに、不妊治療は費用もすごくかかるから、
映画の中では何とかなってたけど、
現状だと経済的に限られた人しか
満足に受けられないのももどかしさがある。
価格設定の妥当性とか。
(美容整形も同じこと思うけど)

そう考えると、そこまでして子供が欲しいのかというのは、
親のエゴと言われようが何だろうが、
夫婦間の話だし、他人の入り込む余地はないよなあとか、
いろいろ考えさせられました。

2019年10-12月期のドラマの第1話を観終わって

2019年10月21日 23時46分00秒 | ドラマ
今期の第1話時点です。

1.同期のサクラ(日テレ)
----------(見えない壁)----------
2.グランメゾン東京(TBS)
3.まだ結婚できない男(フジ)
4.ニッポンノワール―刑事Yの反乱―(日テレ)
5.俺の話は長い(日テレ)
6.シャーロック (フジ)
7.ドクターX ~外科医・大門未知子~(テレ朝)
8.4分間のマリーゴールド(TBS)
9.モトカレマニア(フジ)
10.G線上のあなたと私(TBS)

前期と比べると刑事モノや医療モノ、
または他ドラマのリメイクなどは減った様子。

上3つと下3つはもう順位変わらなさそうな予感。

とりあえず、個人的には『同期のサクラ』を激しく推したい(笑)

妹の性癖がツボった『英雄は嘘がお好き』

2019年10月21日 20時08分24秒 | 映画


2019年公開映画172本中39位。

これは笑う!
とても笑えるフランスのラブコメ映画。

時は1809年。
ボーグラン家の次女ポリーヌ(ノエミ・メルラン)が
結婚を申し込まれたのが事の始まり。
しかし、その直後に婚約者の
ヌヴィル大尉(ジャン・デュジャルダン)は戦地へ行くことに。
「毎日手紙を書くから」と彼。

ところが、、、手紙は来ませんでした(泣)
不憫に思った姉のエリザベット(メラニー・ロラン)が
ヌヴィル大尉のフリをして代わりに手紙を書きました。
調子に乗ってどんどん活躍をでっち上げ、
最後には死んだことにしちゃいました。
そしたら、、、本人が帰ってきてしまったという話(笑)

エリザベットは嘘がバレたら困るので
ヌヴィル大尉を街から遠ざけたいし、
彼は彼で本当はただの脱走兵なのに、
ここでは英雄扱いなので居続けたいしで、
2人の押し問答的な笑えるやり取りや、
嘘が嘘を呼んで大騒ぎになるところが本当に面白い(笑)

さらに、ヌヴィル大尉のヤリたい放題なクズキャラも笑えるし、
妹ポリーヌの異常な性癖もツボだし、
とにかく楽しめる映画だった!

91分という短い時間の中でテンポよく進んでいくから
とても観やすいのもよきです!

インディアンドリームな『ガリーボーイ』

2019年10月21日 20時05分20秒 | 映画


2019年公開映画171本中29位。

まさにアメリカンドリームならぬ
インディアンドリームのような映画だった。

インドのスラム街で育った主人公ムラドがラップと出会い、
大成功するまでを描いた実話をベースにした話。

ラップが主軸なので、BGMも全部ラップ。
そういう意味では、あまりインド映画っぽくない感じだったかな。

階級社会のインドでは生まれがすべて。
使用人の子として生まれたムラドにはそうなって欲しくないと、
両親は一生懸命働いて彼を大学に通わせるも、
ムラド本人はどんどんラップにのめり込んでいき、
それがきっかけで父親とも険悪な中に。

それに加えて、自動車窃盗やクスリの密売をしている悪友モインとのいざこざや、
将来外科医を目指しているヒステリックですぐに手が出る恋人サフィアとの喧嘩、
ムラドの才能に惚れ込んで彼と仲が深まっていく女性音楽プロデューサースカイとの関係など、
けっこう情報量の多い映画ではあった(笑)

中でも、恋人のヒステリックさがヤバくて、
彼女がキレるシーンはかなりヒヤヒヤするのが印象的だった。
気が強いとかそんなレベルじゃないからな。。。

それでいて、ちゃんと泣かせてくるよねー、ボリウッドは。
終盤のモインとのやり取りは感動的だった。

無名な主人公が一気にスターダムをのし上がる話としては
『シークレット・スーパースター』と似ているけど、
個人的にはそっちの方が「ザ・インド映画」感が強くて好き。
『ガリーボーイ』はよくも悪くもインド映画感が薄いので。

ヒンディー語はわからないけど、
韻を踏んでいるのは聞き取れるから、
ラップ素人でもそのすごさは何となくわかったYo!

インド映画好きかラップ好きなら観るとよき。

ホークアイ×アサシン クリード=『フッド:ザ・ビギニング』

2019年10月21日 19時52分00秒 | 映画


2019年公開映画170本中108位。

ロビン・フッドがロビン・フッドになるまでの映画。

派手なアクションがウリの映画で、
正直可もなく不可もなくという感じだったかな(笑)

『アベンジャーズ』のホークアイと『アサシン クリード』を
足して2で割ったような雰囲気でした。

ロビン・フッドの話自体は諸説あるようで、
これまでに何本も映画が作られているけど、
細かな設定の違いはあるにせよ、
ロビン・フッドが十字軍に参加していた
というのはけっこう共通してるっぽい。

今回はタロン・エジャトンが十字軍の遠征から帰ってきたら、
自分は死んでいたことになっていて、
領地も財産も奪われ、
恋人や領民たちは鉱山へと追いやられていたから、
それらを取り戻すってストーリー。

腐った政治に正義の鉄槌をくだす姿は
政府から見たら反逆者、領民から見たらヒーロー
というの2つの顔を持つ形になっているけど、
かつての敵だったジェイミー・フォックスと手を組み大暴れするところは、
ハリウッドお得意のスピード感溢れるアクション映画で、
個人的には好きではある。

弓矢をシュパシュパ連射するシーンはかっこいいし、
とても観やすい映画ではあるけど、
そこ以外の見どころがないから、
印象には残りづらいかなあ。

レオナルド・ディカプリオが製作で、
『キングスマン』や『ロケットマン』で人気の
タロン・エジャトン主演なので話題性はあるけど(笑)

でも、なんで今頃またロビン・フッドなんだろうとも思った。

お決まりパターンでもやっぱり面白い『グランメゾン東京』:第1話

2019年10月21日 00時50分27秒 | ドラマ


これは面白い。

かつて有名店の天才シェフだった木村拓哉がとある事件をきっかけに失墜。
3年後、夢を追いかける女性シェフの鈴木京香とひょんなことから知り合い、
東京で新しくレストランを始めるドラマ。

まあ、相変わらずね、キムタクは
「類稀なる才能はあるけど、不器用で人と衝突しがち」
っていうお決まりのキャラ設定ではあるんだけど、
なんだかんだで面白いよね、そういうのが。

結局、「型破り」とか「破天荒」とか、
現実にはいないような人がドラマを面白くするわけだし。
(逆に、そういう人がまわりにいると、
 それだけでドラマになるとも思うけど)

そして、そのキムタクを失墜させた事件の犯人が
いまだにわからずじまいなので、
彼を陥れようとした人が誰なのかってのも、
また興味をそそる作りです。

きっと終盤当たりで明らかになると思うのだけど、
僕の勝手な予想では、
何か大事なイベントで料理を提供することになって、
そこで料理に細工している人を鈴木京香が目撃して、
「もしかして3年前の事件もあなたが、、、?」的な。
でも、キムタクも実は気付いてた的な。

とりあえず、まずは仲間集めってことで、
今はキムタクが嫌われているから誰も手を貸さないけど、
これからどんどん増えていくんだろうなー。
(多分、最後にジョインするのが玉森裕太な気がするw)

さすがに、料理にこだわっているだけあって、
メシテロ過ぎるのもツボ。
見てるだけでお腹すいてくる。

予告詐欺感が否めない『楽園』

2019年10月20日 16時26分33秒 | 映画


2019年公開映画169本中130位。

とある村で起こった未解決の少女失踪事件。
その12年後、再びその村で少女がいなくなる事件が発生する、、、
という映画。

個人的にはそんなハマらなかったなあ。
事件の真相を暴いていく刑事モノとかならまだしも、
そういうサスペンスじゃなかったんだよね(笑)

事件が起きた後の人々の心境を追ったヒューマンドラマ。
またしても予告に騙された感は否めない(笑)

犯人ではないかと疑われた綾野剛の行き場のない苦しみ。
12年前の事件で行方不明になった少女と直前までいっしょにいた杉咲花の罪悪感。
小さなで村八分に遭い、孤独を味わうハメになった佐藤浩一。

3人とも置かれた状況は異なるけど、
共通して「孤独」ってのは感じ取れた。
そして、その孤独が生み出す悲劇はとても悲しい。

ただ、演技はどれもものすごくよかったけど、
お話として時系列が行ったり来たりなのと、
綾野剛がなんであんなに精神不安定なのかがイマイチわからなくて、
ちょっとピンと来なかった印象。

あと、綾野剛と杉咲花は関係性あるんだけど、
佐藤浩一は村が同じというだけであんまり関わりないから、
エピソード的には2つが並行して走ってる感じかなー。

個人的には、佐藤浩一の方が共感できたかな。
小さなコミュニティで村八分に遭うと辛いよな。。。
昔、同じようなことがあったから、ちょっと思い出した(笑)

ただならぬ雰囲気を感じる犯罪者更生映画『時計じかけのオレンジ』

2019年10月19日 16時22分13秒 | 映画


「午前十時の映画祭10-FINAL」にて。
1971年のアメリカ映画『時計じかけのオレンジ』。

不良少年による悪行、逮捕、収監、更生を描いた映画であるけど、
ただならぬ雰囲気を持つ映画だった。

冒頭、普通だったら
真っ黒な背景に白字で始まるであろうオープニングクレジットが、
原色全開の真っ赤な背景で始まり、
この時点ですでにこの映画の独特な世界観を予感させたよ。

性と暴力の限りを尽くす主人公グループの悪行は目を背けたくなるほどであり、
さらにモザイク一切なしで上も下も出ている映像が強烈。

そんな自由奔放な生活を続けていた主人公アレックスが捕まり、
厳しく統制された刑務所に入れられた後は、
その180度異なる環境の対比がとても印象的であり、
さらに「更生のさせ方」がポイントだったね。

新しい手法で2週間で完了するから、そのまま外に出られると。
中身はひたすら残虐な映画を見させるだけなのだけど、
その前に薬を飲ませることで吐き気を催させ、
「残虐な行為を見ると吐き気がする」と脳を勘違いさせるというもの。

確かにそのおかげで暴力の抑止には繋がるものの、
でもそれは、本人の選択によって暴力を拒絶したものでなく、
強制的に暴力との関係性を断絶したものだから、
本当の意味での更正ではないという議論も面白かった。

しかも、その残虐な映画のBGMが
たまたま彼の好きなベートーヴェンの『第九』であったことから、
その曲を聴いても吐き気がするようになってしまい、
そこだけは可哀想だなと。。。
(まあ自業自得ではあるけど)

14年の刑期を2年で終えてシャバに出るも、
昔の仲間にいじめられたり、
過去の被害者に復讐されたりと散々な目に。

ラストのね、あのベートーヴェンの曲が流れる中、
男女のセックスシーンを思い浮かべたときのアレックスの表情は、
果たして更生が効いたのか、無駄だったのか、
意味深な形で終わるのも秀逸だったな。

とにかく世界観がかなり独特な映画。
性と暴力が主軸になっているからか、
劇中のいろんなデザインやオブジェもちんちんの形をしたものが散見されたし、
主人公グループだけの造語があって、
ちゃんとした意味もわからないまま物語は進んでいくし。
(前後の文脈から何となくは伝わるから、
 そこのバランスはすごいなと思うけど)

ある意味、とても中二感を強く感じる作りで、
ハマる人はすごくハマりそうだと感じました。

スタンリー・キューブリック、恐るべし。

バハムート降臨かと思った『マレフィセント2』

2019年10月19日 00時13分50秒 | 映画


2019年公開映画168本中61位。

2014年に公開した『マレフィセント』の続編。
今度は戦争だ!

オーロラ姫がフィリップ王子との結婚を決めた矢先、
妖精の国を滅ぼそうとする大いなる陰謀が動き出す
というアクションファンタジー。

「これディズニー映画か?」って思うぐらい、
『ロード・オブ・ザ・リング』や
『ファイナルファンタジー』感があったんだけど、
最後まで観ると「やっぱりディズニー」と思う内容でした。

相変わらず映像のクオリティが半端なくて、
特にクライマックスでのマレフィセントの登場シーンが
『ファイナルファンタジー』のバハムートまんますぎて笑った(笑)

ラストはツッコミどころも多く、
お決まり感も強いけど、
個人的には前作よりアクションが増えてて好き😊
ただ、他のディズニープリンセス実写作品と比べると異色っちゃ異色。

まあ、主人公がオーロラ姫じゃなくて
ヴィランのマレフィセントだから、
そりゃそうだろって話ではあるけど😅

とはいえ、原作の悪に徹したマレフィセントではなく、
普通にいい人になってるから、
もっと悪の限りを尽くす彼女か、
はたまたオーロラ姫を主軸にした
『眠れる森の美女』の実写も観てみたい👀

てか、MIYAVI出てたんだよね。
最初気づかなくて、後から「あれか!」と思ったけど。

フィリップ王子は前作と配役が違う(笑)

あと、前になんかの記事で、
タイトルに『2』ってつけると前作観てない人が来なくなるから、
邦題は別名にすることが多いとか言ってたけど、
今回は普通に『2』だな。
『アナ雪』もだけど。

マニアってか精神病んでるだけじゃないか説の『モトカレマニア』:第1話

2019年10月18日 00時20分27秒 | ドラマ


今期唯一のキャピキャピしたラブコメかな?

5年前に別れた元カレの高良健吾を忘れることが
“できなさすぎる“新木優子が、
偶然職場で再会し、あれやこれやしていくドラマ。

彼女は元カレと訪れた場所を再訪しては、
彼の幻覚を見て自撮りツーショット(実際にはひとりw)をしたり、
とにかくネットで検索しまくったりと、
「元カレマニア」とはていのいい言葉で、
精神病みすぎじゃないかっていうほどの重症(笑)

でも、美しい。
美しすぎることに間違いはない。

そんなときに出会った浜野謙太とね、
いい雰囲気になるもんだから、
このスタイルのいい美女と、ちっこいおっさんのペアは
『101回目のプロポーズ』の再来か!と期待したんだけど、
実際は浜野謙太にも忘れられない人がいて、
この2人の間には妙な連帯感が生まれるという。

第1話の時点だと、新木優子がある意味病みすぎてて、
「そんなことある?」って違和感があったから、
あんまりハマらなかったんだけど、今後どうなるのかなー。

新木優子がもっとコミカルなキャラに寄ってくれるといいなと思った。
今は脳内会議ってことで、
複数の新木優子が幻で出てくるけど、
ただのコスプレ大会にしか見えない(笑)
しかもAR対応で、
アプリ使うとスマホを通じて複数の新木優子が現れるという謎仕様。。。

いらない、、、純粋にキャラ単品として、
言うなれば過去の“音無可憐さん”並みにぶっ飛んで欲しいwww

しかし、個人的には関口メンディーが好きだ。
あのダンテ・カーヴァーのような出で立ちに、
松本零士の帽子のような髪型、
彼にしかできないwww

安定感がものすごい『ドクターX ~外科医・大門未知子~』:第1話

2019年10月18日 00時14分29秒 | ドラマ


御意(笑)

初めてこのシリーズ観たけど、
さすがに6シーズン目だからか、
ものすごい安定感あるな。

群れを嫌い、権威を嫌い、束縛を嫌い、
専門医のライセンスと叩き上げのスキルだけを武器に持つ
フリーランス外科女医のドラマ。

今シリーズでは、
病院の経営を立て直すためにコストカッターの市村正親を外部から招集し、
米倉涼子とバチバチやり合う感じ。
それだからか、医療モノってより、企業モノ感満載だった。
スカッとする展開ではあるけど。

てか、意外とあの決め台詞多用するんだね(笑)

正直微妙すぎてコメントしづらい『真実』

2019年10月17日 00時09分32秒 | 映画


2019年公開映画167本中133位。

なんか、コメントしづらいな(笑)
つまらなくはないけど、メチャクチャ面白いかと言うと、
個人的にはそんなこともなく。

フランスの映画スターであるファビエンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)が自伝本を出し、
家族がお祝いに駆けつけるも、中身は事実とは程遠い内容。
しかし、そこに書かれていることをきっかけに
母娘の真実が明らかになるという話。

予告を観る限り、サスペンス系かなと思ったんだけど、
実際には心温まるヒューマンドラマなんだよね。

女優として生きるプライドの高い母親と、
そんな母親だから、亡き叔母になついていた娘の確執ある関係がね、
どうなっていくかっていう変化を楽しむ映画かなあとは思うんだけど、、、
特に感動するわけでもなく、イマイチ掴めなかったなあという印象。
何かがわかりそうでわからない、ふわふわした感覚のまま終わってしまった。

多分、是枝裕和監督の作品が単に自分の好みとは違うってだけかな(笑)
『万引き家族』も安藤サクラの演技はすごいなと思ったけど、
話としては刺さらなかったし。

静かな世界観を舞台に、
その人の中から人間性が滲み出るようなキャラクターが織り成す
芸術寄りの映画とかよりは、
エンタメ全開のブロックバスタームービーが好きだから(笑)

あとは、やや過剰な宣伝というか煽りがある気も。
“あの『万引き家族』の是枝裕和監督作品!”
“フランスの名女優カトリーヌ・ドヌーヴ!”
つって。

しかし、カトリーヌ・ドヌーヴよ。
お年を召しても存在感抜群。
75歳には見えない。
まあ、最後に見たの1967年の『ロシュフォールの恋人たち』だけどw
あのときはまだ23歳か(笑)