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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『ネオン・デーモン』

2017年01月16日 00時15分45秒 | 映画


ファッションモデルの闇を描いた作品。

最初、主人公の女の子を予告で観たとき、誰だろうって思ったら、まさかのエル・ファニング!!
あんなに小さかったのに、もう立派な大人。
調べたら18歳になってて、身長175センチとか!
でかっ!
お姉ちゃんのダコタ・ファニングは最近見ないけど、元気なのだろうか。

で、映画なんだけど、けっこうとんとん拍子に進む。
てっきり、エル・ファニングがモデルになりたくてなれなくてっていう感じかと思ったけど、
意外とすんなり事務所から合格が出て、キャリアをスタートさせる。
完全に逸材扱いで、新人ながら有名カメラマンに撮ってもらったり、ショーのトリを飾ったりと、
かなり恵まれた環境を与えられるものの、当然それをよしとしない人たちもいて。
全身整形モデルやエル・ファニングと同じテストを受けて落とされた人なんかは当然嫉妬。
また、エル・ファニングと友達になり、割と信頼していたメイクさんは、
レズビアンでエル・ファニングに歪んだ愛情を持ってたりして。

そうした女同士のいざこざを派手に描いた映画かと思いきや、まったく逆。
静かに、ゆっくりと、その嫉妬や歪んだ愛情が押し寄せてくる。
本当に終盤までは淡々と物語が進むのだけど、
その終盤、エル・ファニングがメイクさんの住んでいる家に泊まりに行ったときに
一気に展開が変わる。

最初はエル・ファニングもメイクさんがレズビアンだとは気づかなくて。
部屋で2人で話しているときに襲われるんだけど、エル・ファニングはそれを拒否。
メイクさんは一旦は部屋を出て場所を移動するもののやはり諦めきれず、
なんと死体(もともと死体に化粧する仕事?もしてたっぽい)に覆いかぶさり、
エル・ファニングを想いながらオナニーを始める。
(この死体はちゃんと保管されているやつね。そこらへんから持ってきたものではない)

一晩経って、部屋から出たエル・ファニングは、
突然、上記のテストに落ちたモデルが現れてグーパンを食らう。
びっくりして逃げようとするも、全身整形モデルもやってきて、
レズビアンのメイクさんも現われて、完全に袋のネズミ状態。

広い家の中を走り回り、なんとか庭まで逃げたものの、
結局3人に囲まれ、庭にあるプールに突き落とされる。
プールの深さも2mぐらいはあろうかと思うのだけど、
頭から大量の血を流してエル・ファニングは虫の息。

その3人は死にゆくエル・ファニングに近づき、、、なんと食べてしまった。。。
メイクさんなんか、部屋で全裸になって仰向けで大股開いておしっこしてたからね。。。
だいぶ精神イッちゃってる感じ。

それからしばらくして、エル・ファニングを食べたモデル2人がいっしょに仕事をしていると、
全身整形モデルの方が途中から様子がおかしくなってくる。
なんか今にもゲロ吐きそうな感じ。
仕事を中断し、その場を離れるものの、一向に戻ってくる気配もない。
心配になったもう一人のモデルが様子を見に行くと、
さきほどの全身整形モデルが、エル・ファニングの目玉を吐き出す。
そして「彼女を中から出さなきゃ」と言い、近くにあったハサミで自分のお腹を切り裂いて死亡。

その様子を見ていたもうひとりは、吐き出された目玉を自分の口に入れ、
何事もなかったかのように仕事場に戻るのであった。。。

もうこのエル・ファニングが襲われるあたりから一気に展開が進むからね。
最後、本当にびっくりした。

音楽や光の使い方も秀逸で、面白い映画だったんだけど、
ちょっとアート寄りの印象だったかなと個人的には思った。