【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:12/19
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★★
映像:★★★☆☆
音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆
【要素】
サスペンス
殴り合い
肉体美
消費社会
【元になった出来事や原作・過去作など】
・小説
チャック・パラニューク『ファイト・クラブ』(1996)
【あらすじ】
不眠症に悩む保険会社の若きエクゼクティブであるジャック(エドワード・ノートン)は、
出張に出かけた際、
飛行機内でタイラー(ブラッド・ピット)という男と知り合う。
タイラーはエステ・サロンのゴミ箱から人間の脂肪を盗み出し、
石鹸を作って売っているという素性不明の男。
ジャックはタイラーに導かれ、
謎の組織「ファイト・クラブ」のメンバーになるが、
そこは鍛え抜かれた男たちが拳のみで闘いを繰り広げる野蛮な空間だった―。
【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1999年のアメリカ映画。
何気に初鑑賞。
とにもかくにもプラピの肉体美に惹き寄せられる。
公開当時35歳。
太すぎず細すぎない筋肉量に体脂肪率低めに絞られた体。
あれこそ細マッチョと言えるだろう。
今と昔じゃ筋肉の在り方も変わっていそうだけど、
公開してから20年以上経った今でも憧れられる肉体美だった。
お話も面白かった。
一見すると男たちがただ殴り合うだけのアクション映画に見えるけど、
実際はそうではない。
物質的豊かさと精神的豊かさの乖離を示唆しつつ、
後半の予想外な展開にサスペンス要素も感じられる内容だ。
何不自由なく生活しているジャックも、
精神的には満足を得られず、
常に行き場のない気持ちを抱えていた。
タイラーと“出会い”、
ファイト・クラブのメンバーとなることで、
まるで消費社会への反旗を翻すかのような生き様へと変わっていく過程は面白かった。
これはSNS社会へと変わった
今の時代に置き換えても共感できそうな部分がある。
もう20年以上も前の映画なので、
ネタバレもクソもないとは思うものの、
一応伏せてはおくけど、
ジャックとタイラーの“関係”や、
すべてが終わった後に振り返るとわかる、
随所に散りばめられた伏線なんかは、
とても興味深い作りの映画だったと思う。
サブリミナルが入り込む映像も初めて観たけど、
あんな一瞬でも意外と何が映ってるかは判別できるもんだ(笑)
ただ、結局、タイラーが計画して、
スペース・モンキーと名付けられた
ファイト・クラブの選抜メンバーたちが実行している
「騒乱計画(プロジェクト・メイヘム)」の目的がいまいちわかりづらかった。
世直し的な意味があるのかもしれないけど、
ただの暴徒やテロの類にしか見えなかったから。
あと、今ではDCのジョーカーや、
マーベルのモービウスを演じている
ジャレッド・レトが脇役で出ているのも、
個人的には感慨深かったところ。
この映画を監督したデヴィッド・フィンチャーが
今の自分と同い年というのにも驚きだけど、
とにかくプラピの肉体美だけでも一見の価値がある映画かと!
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