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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

夢と事業とチームビルディングを掛け合わせた『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』

2021年01月10日 17時32分46秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:1/4👑
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
実話ベース
インド映画
ビジネス
宇宙事業
チームビルディング

【あらすじ】
2010年、インドの宇宙事業の命運をかけたロケットの打上げが失敗に終わり、
プロジェクト責任者のタラ(ヴィディヤ・バラン)とラケーシュ(アクシャイ・クマール)は、
誰もが実現不可能と考える火星探査プロジェクトに異動させられる。

主婦でもあるタラは家庭料理など家事から閃いたアイデアで、
小さなロケットでも探査機を火星に送る方法を思いつき、
低予算ながらプロジェクトが始動する。

しかし、花形の月探査プロジェクトに比べれば
陰の存在であるプロジェクトにチームとして集められたスタッフは、
トップクラスとは言えない、
経験の浅い、いわば二軍の寄せ集め。

初めはバラバラのチームだったが、
女性たちの節約アイデアで、
わずかな予算でも火星打上げを成功に導くため、
チームは結束し奮闘する。

そして、2013年、彼らのアイデアと努力が詰まった
火星探査機「マンガルヤーン」が火星へと打上げられた。

【感想】
すごく面白い!!
崖っぷちチームの下剋上ストーリーみたいで、
ボリウッドらしい陽気な音楽と共に進んでいく感動作!!

とはいえ、歌とダンスはほとんどないのだけれど、
他のインド映画よりも尺は短めだし、
「夢」を主軸に、主婦の家庭の節約術を組み込みながら、
事業継続とチームビルディングに突き進む話は、
リアルとファンタジーのバランスがよくて最高でした。

宇宙関連の映画だとハリウッドの十八番みたいなもので、
ロシアに追いつき追い越せ的な内容がよく知られてると思うけど、
本作はインドの宇宙開発事業で、
実話をベースにしたお話。
正直、インドがここまで宇宙開発事業に乗り出していると知らなかったので、
それだけで新鮮な感じがする。

会社として期待されていない部署に集まる
二軍のメンバーたちが成果を残す展開はいつ見ても感動的で面白い。
ただ、今回はトップに理解があったというのは大きいと思う。

そもそも優先順位の低かった火星探索にGOが出たのは、
最優先だった月面探索が凍結したって事情もあるけど、
ラケーシュが「夢は眠っている間に見るものではなく、眠れさせなくなるものだ」
と火星探索への情熱をあきらめずにぶつけ続けたから。
それが、かつてお金がなくとも工夫してロケットの打ち上げに邁進したトップに、
若き日の自身の姿を思い出させたことも関係してくる。

また、タラとその他メンバーたちの
仕事への向き合い方の差を描いたのもリアルだった。
彼女は働き詰めでも厭わないけど、
他のメンバーはそうもいかない。
「キミにとって火星は夢だけど、他の人にとっては仕事なんだ。まずはその意識を変えないと」
とラケーシュに諭されるシーンは印象的。
特に、自分で事業をしている方からしたら、
自身の経験と重なる部分もあるのではと思った。

もちろん、科学者だからこそ意識改革のしやすさはあるかもしれない。
なぜなら、自分の研究したいことがあって科学者になっているから、
他の一般企業と比べたら「なりたくてなったわけではない」
というスタンスの人は少ないのではなかろうか。
それゆえに、説得しやすい側面はあるかと。

ただ、こういうビジネスチックな映画が現実と一番乖離しているのはまさにここで、
フィクションの世界は、夢や希望など人の感情に訴えかけるだけで物事はうまく進むけど、
現実だとそうもいかなかったりするから歯がゆいことは多い。
まあ、物語だからね、細かい事業計画なんてわざわざやらないけど(笑)

実話ベースの映画って淡々と進むことが多いけれど、
これはテンポもいいし、音楽もいいし、ハッピーな気分になれるから、
年の始めにはうってつけの映画だよ!

映画『ミッション・マンガル 崖っぷちチームの火星打上げ計画』公式サイト

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