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正しいことをした者ほど損をするのかとやるせなくなる『新聞記者』

2019年07月07日 16時02分03秒 | 映画

2019年公開映画108本中74位。

『新聞記者』というタイトルだけど、
中身はサスペンス調の映画でした。

国が新たに設置しようとしている大学の
真の目的を明らかにしようと凡走する
女性新聞記者(シム・ウンギョン)と、
エリート官僚(松坂桃李)との対峙を踏まえつつ、
真実にたどり着くまでのサスペンス感が見ごたえありです。

こういう映画だと、国が悪者、
それを暴こうとする報道が正義みたいな構図になりがちだけれど、
報道については、シム・ウンギョンの属する東都新聞社はともかく、
自殺した松坂桃李の元上司の遺族にたかる報道陣の姿など、
「マスゴミ」と揶揄されそうな部分もしっかり映していて、
報道そのものに善悪はなく、
あくまでもそこに属する人なのだということを
考えさせられるところが印象深い。

そして、ラストシーン。
最後の松坂桃李の無音の中でのセリフ、
あれは何だったのか、、、いまだにわからない。。。
正義を追求した結果、上から圧力をかけられたことは間違いなく、
下手したら自殺するんじゃないかっていうぐらいの感じだったけど、、、
はて。

国が悪いのは間違いのだけど、
彼らによって、正しいことをした者が追い詰められるのは納得いかないな。。。
生きていると、正直者や素直な人ほど損することもあるなと感じることもあるので、
やるせない気持ちになるけど。

報道関係に携わっている方の感想を聞いてみたい。

ちなみに、この映画の原作の方、
調べたら小・中・大学が僕の先輩に当たる方でした(笑)


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