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サンって楊端和かなって今なら思う『もののけ姫』

2020年08月06日 00時33分13秒 | 映画


【基本情報】
製作年:1997年
製作国:日本
⠀ 配給:東宝

【個人的順位】
旧作のため今年のランキング対象外。
⠀ ストーリー:★★★★★
キャラクター:★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 映像:★★★★★
⠀ ⠀ ⠀ ⠀ 音楽:★★★★★

【あらすじ】
舞台は中世の日本。
エミシの村に住む少年アシタカは
、村を襲ったタタリ神と呼ばれる化け物を退治するが、
右腕に呪いを受けてしまう。

タタリ神の正体は、何者かが鉄のつぶてを撃ち込んだことで、
人への憎しみを持ち、化け物になってしまったイノシシの神だった。

呪いのため村を追われたアシタカは、
タタリ神がやって来た西の地を目指すことに。

しかし、道中立ち寄ったたたら場にて、
エボシや山犬に乗った少女サンと出会うことで、
自然や神々と人間との争いに巻き込まれていくことになる。

【感想】
これは当時のこと覚えてるなー。
中1のとき仲良かった友達6人で観に行った。
新宿のコマ劇場の映画館に。
ひとり遅れてきたせいで(僕だったかもw)、
途中入場で一番後ろで立ち見。
当時は今みたいに全席指定じゃなかったから、
終わった後にしれっと居残って、
見逃した分を観てから途中退出。
その後に当時高島屋の上にあった
新宿ジョイポリスに遊びに行くという。
青春(笑)

さて、あれから23年も経ったけど、いまだに面白いね、これ。
さすが、当時の日本映画の興行記録を塗り替えただけのことはある。
むしろ、昔よりも今の方が面白く感じるわ。

和テイストゆえのセリフが聞き慣れなかったり、
「タタリ神」と「たたら場」の字面が似ていたりで、
当時中学生だった僕にはちょっとわかりづらい
イメージがつきまとっていたのだけど、
今観たらもうね、あの世界観と圧倒的なアニメのクオリティに脱帽。

ジブリ作品最後のセル画アニメかつ、
3DCGを取り入れた最初の作品とのことで、
懐かしさと目新しさが混在した画は今なお美しい。

自然と人間の対立、神々と人間の対立、
これは歴史を紐解いても日本人と切っては切れない事象だから、
日本人なら観ておかなければならない作品だろう。

この映画は古き良き日本やそこに住住まう神々という
「和」に特化した世界観に想いを馳せ、
それだけでも充分に楽しめるんだけど、
やっぱりメイン2人のキャラクターの存在感は大きい。

アシタカの正義感溢れる人物像は主人公たるゆえんだけど、
「罰を受ける覚悟」で冒頭でタタリ神を殺し、
村を追い出されることを受け入れる意志と覚悟の強さは、
さすが一族の長として育てられただけのことはあるものの、
17歳にしてその域に達しているのはすごくないか。
四捨五入して40歳になる自分でもそんな強さ持てるかどうか。。。

しかし、個人的にはサンの方が辛い立場だなと今なら思える。
生贄のような形で人間から捨てられ、
モロの娘として育てられ山神の一族だと思うものの、
どうしたって見た目は人間。
作中では描かれないけど、その曖昧なポジションに
アイデンティティの喪失が起こってもおかしくないよね。。。
(ちなみに、サンの声好きなんだけど、
 当時の石田ゆり子が27歳の若さと知ってちょっとびっくりw)

そして、今になって思うことが2つ。
1つは、サンって『キングダム』の楊端和っぽいなってこと。
見た目が。
でも、仮に実写化しても長澤まさみではないと思うw

もう1つは、ラストでサンは山に戻り、アシタカはたたら場に残ったけど、
この構図は『アナと雪の女王2』に似ているなと思った。
あれもアナとエルサはいい関係を保ちつつも拠点は別々にしたしね。

世代的なものもあって、やっぱりこの作品は感慨深いなー。
ああいう大自然に囲まれたところに行ってみたいし、
たたら場のたくましい女性にどやされながらちょっと生活してみたい(笑)


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