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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

バスケを通じて障害者との交流を描いたヒューマンドラマ『だれもが愛しいチャンピオン』

2019年12月28日 00時04分08秒 | 映画


2019年公開映画216本中47位。

珍しくスペイン映画です。
が!
クッソ泣けるわこれ。・゜・(ノД`)・゜・。
2018年のスペイン国内での年間興行収入第1位なのも頷ける。・゜・(ノД`)・゜・。

ハンディキャップを持った人たちのバスケ映画なんだけど、
そこには『スラムダンク』にも勝るとも劣らない人間ドラマがあった。

主人公のマルコ(ハビエル・グティエレス)は短気な性格が災いして、
スペインのプロ・バスケットボールチームのコーチを解雇されてしまう。

さらに、ヤケクソの飲酒運転で捕まり、社会奉仕活動として、
知的障害者のバスケチームのコーチを務めることになるって話。

設定からして「こんなん感動するに決まってるじゃん」って、
ある意味ズルさを感じるところはあるんだけど、
そんなのおかまいなく面白いんだわ。。。

健常者なら普通にできることができないから、
バスケを教えるのも一苦労だし、
そもそもバスケ以前に日常のコミュニケーションもうまく取れないしで、
何度も何度も投げ出したくなるんだよね。

それでも、自分が犯した罪の償いでやってるから投げ出すこともできず、
強制的にやらなければならない状況に落とし込んでいるのは腹落ち感ある。

いや、ここでプライドが邪魔してとか、下心があってとかだと、
「そこまでしてやるか?」と違和感出ちゃうかもしれないけど、
社会奉仕活動の一環じゃ仕方ないよねっていう(笑)

で、彼らと触れ合っていくうちに、だんだん打ち解けてきて、
マルコの妻の助力もあり、バスケの全国大会出場まで成し遂げていく過程がね、
王道ながらもいい流れなんだ。

途中、メンバーの一人が言った
「誰だって僕たちみたいな子供は欲しくないけど、父親はあなたのような人がいい」
というセリフで号泣。

バスケを通じて障害者と触れ合うことで、
今まで「勝ち」にこだわってマルコが、
勝ち負けではないところに魅力を見出す、
「主人公の価値観の変化」も感動的なポイント。

しかも、この映画、
本物の障害者をオーディションで選ぶという徹底ぶりなので、
とてもリアルなところもいい!

踏んだり蹴ったりな状況でも、
新しい一歩を踏み出すことで
予想だにしない未来に繋がっていく展開は一見の価値アリ。


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