2019年公開映画98本中37位。
ボリウッドのスター俳優サンジャイ・ダット(通称サンジュ)
の半生を綴った映画。
陽気なインド映画を想像していったら、
確かに笑えるシーンはあるものの、
陽気さはあんまりなく、
どちらかというとシリアス寄りな映画でした。
サンジュは日本では知名度は低いけれど、
インドでは有名らしく、
彼が薬に溺れたり、
1993年のボンベイ連続爆弾テロ事件との関与を疑われたりと、
かなり踏んだり蹴ったりの人生の中、
彼を支えた両親や親友との絆を描いた話。
流れとしては、
サンジュが武器の不法所持で有罪判決を受けてしまい、
収監されるまでの間に、
彼の本当の姿を伝記にして欲しいと、
妻が有名作家に依頼するのが始まり。
その作家がいろいろ調べていくうちに、
サンジュと父親の関係、
薬に手を出した背景、
親友との出会いから決別、
武器を所持した理由などが明らかになるんだけど、
親友とのエピソードが一番泣けた。。。
いろんな経験を共に乗り越えたからこその、
最後のあのシーンはずーんとくる。
彼は薬物依存に陥ったり、
308人もガールフレンドがいたり、
親友の狙っている女性を食べちゃったり、
なかなかクズなところが多いんだけど、
それゆえか、ちょっと真面目なことをするだけで、
好感度上がるんだよね。
普段怖い人がちょっと優しくするだけで、
メチャクチャいい人に思えちゃうアレ。
ある意味ズルい。
ただ、サンジュ自身もそうだし、
テロ事件についても、
日本ではなじみがないから、
インドの内輪的な感じにも映るんだけど、
この映画の記録がけっこうヤバイ。
この作品は2018年のものだけど、
インド国内では『バーフバリ 王の凱旋』や
『パドマーワト 女神の誕生』、
そして『バンジュラギおじさんと、小さな迷子』を抜き、
ボリウッドの歴代の映画興行成績の中で第2位になったらしい。
確かに笑いと涙の両方があって感情の振り幅が大きいし、
インドにおいてスターの伝記映画ともなれば、
国内の盛り上がりはすごそうだ。
あと、やっぱりインド人の女優さん、メッチャ綺麗。
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