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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

彼には何が見えていたのかとても気になった『永遠の門 ゴッホの見た未来』

2019年11月13日 21時04分13秒 | 映画


2019年公開映画186本中101位。

あの有名な画家、ゴッホの映画です。
彼が死ぬまでの2〜3年がメインかな。

まさに孤独と狂気に満ちた人生でした。
性格はとてつもなく極端で精神的にも不安定。
正確な診断はないものの、
彼の病状については最大100以上の説があるとのこと。

だから、自分で耳を切っちゃうんだろうけど。。。
それも、絵のことで反りが合わず、
共同生活していたゴーギャンが家を出て行ってしまい、
彼の心を繋ぎ止めるためだったようだから、
リストカットしちゃうメンヘラを超えたメンヘラ
をさらにもうひとつ超えた感はある。。。

ただ、もともと絵もまわりに受け入れられず、
誰にも認められなかった背景があるからこそ、
その孤独な環境において、
絵を通じて出来た友人だったから、
喪失感がハンパなかったんだろうなと思う。

絵はご存知の通り、かなり独特。
塗料をキャンバスにベチャっと厚塗りするから、
表面は彫刻のように凸凹していて、
同じ時代の他の画家と比べても、
人々の目には異質に映っただろう。

ゴッホは「自分が見たものを他の人々にも見てもらいたい」と言っていた。
ということは、彼の目を通して見た世界が絵に表れているということだけど、
あの絵に描かれるような色合いや構図が、
彼の目には映っていたというのは、才能なのか幻覚なのか。
(彼は幻覚や幻聴もあったそう)

もちろん、「心の目」で見たことも反映されているだろうから、
一概に物理的な視覚情報だけではないと思うけど。

もし彼が、ある程度多様性が認められるようになった
今の時代に生きていたら、
どんな評価を受けていたのかなー。

なんにせよ、何かが欠けている分、
他の何かで補おうとする過程で、
その能力が突出し、
それを天才と呼ぶのかもしれないなと思う映画でした。

しかし、僕が日本人だからそう見えるのかもしれないけど、
向こうは本当に似せてくるよな。
ウィレム・デフォー、とてもゴッホっぽく見えた。

あと、この前北極で遭難しかけてたマッツ・ミケルセンも出てるよ!


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