どんなに天気が良くても登山靴を履かない日にすると決めていました。午前中は両替、軽めのランニングで過ごしました。画像は朝の風景です。この地点の後方にある橋にはモルゲンロートの時間帯には多くの人（ほとんど日本人）が集結します。
Wellenkuppe からの氷河が左に見えています。チナールロートホルンはこの右奥に位置しているはずです。小屋の後ろに回り込めば見えそうな感じですが、恐怖心が先走ったのでやめました。４０分ほど小屋で休んだ後下り始めました。途中のトリフトアルプでの休憩を含めて約４時間後にツェルマットに戻りました。
意外なことに「オーバーカーベルホルン」も「チナールロートホルン」も見えない位置に小屋はありました。主役は「ヴェーレンクッペ」です。ゴルナーグラート側から見るとほとんど目立たない山ですが、ここでは目の前にそそり立っています。この山の向こうに「オーバーカーベルホルン」が位置します。
着きました。タイムは３時間５９分。石造りの小屋には風格があります。何年も風雨に耐えた石と窓の赤が対照的でした。
登り始めて３時間半、やっと小屋の姿を間近に確認しました。ここからさらに３０分ほどかかりました。数日前に降った雪が残っています。滑らないように慎重に登ります。
ジグザグの登りは意外と楽なのですが、そうでない登りには体力を強いられました。標高３０００ｍ近くなると呼吸も苦しくなります。以前にガイドから教わった「鼻から脳に空気を送り込む感覚で」を心がけました。それにしてもルートの整備状態には相変わらず脱帽します。徐々に氷河が近づいて来ました。
ひたすら高度を稼ぎます。徐々に展望が開け、モンテローザやリスカムが姿を現わします。残念ながらマッターホルンは雲の中でした。