ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

NHKスペシャル 3.11

2012-03-07 | 日記
2012年3月7日(水)

ここのところ、「NHKスペシャル3.11 あの日から一年」
のシリーズが放映されている。ウィステは、昨日の夜の放映分が
頭から離れないなあ。

津波の前、年取った両親と娘(本人)と孫娘(障がいがある)で仲良く暮らしていた。
家を津波が襲ったとき、娘さんは仕事で離れたところに居た。
お父さんとお母さんは、車を出すが、孫娘は怖がって暴れるばかり。
孫を車に押し込んだお母さんは、運転席のお父さんに、「行って~!」
お父さんは、アクセルを踏んで発進。お父さんと孫は助かる。
お母さんは、叫んでいた。
「後ろを振り向くな~! 前に進め~! ばんざい、ばんざい~!」
そういって、津波に流されていった・・。
・・・なんというお母さんだろう・・。

今、お父さんと娘+孫娘は仮設住宅に隣同士に住むけれど、食事など
いっしょにとることは無い。
娘さんがインタビューに答える。「母を亡くし、父を許せない」と。
お母さんを亡くしたことにものすごいショックを受けた娘さんは、
「お父さんは、お母さんを見捨てたくせに・・」という思いに捕らわれ、
苦しんでいる。
・・・なんともいえない人の心の動きだ・・。
お父さんは、そんな娘の思いを甘受しているようだ・・。

娘さんは、「この子を助けてくれたんだ。だから、ありがとうと
言わなくちゃならないのに・・」という思いとの間で引き裂かれて
いるようだった。
「障がいのあるこの子を守っていかなくちゃと思っていたけれど、
この子の笑顔で私が救われている」とも言って泣き笑いしたときは、
娘さんは、母の笑顔になっていた。
深い心の傷を感じる、でも、美しい人だった・・。

冬になり、自宅が取り壊されることになり、久しぶりに三人で外出した。
孫娘を間にはさんで、その手をそれぞれに取って・・。

自宅の跡地で、娘さんはお父さんに、
「この子を助けてくれたんだものね・・」と、言った。
まだ、「ありがとう」までは言えなかったけれど、娘さんの心の雪解けが
近いことを信じたくなるラストだった・・。

震災で家族の絆が深まったと言われるけれど、引き裂かれた絆が回復
していくのには、長い長い時間がかかるんだ・・。
でも、亡くなったお母さんの願いのように、ゆっくり前に進みだした
三人の姿に、幸せが来るよう祈ったよ・・。

今夜は、「日テレ系音楽の祭典 音楽のちから2012」を見た。
東日本大震災の被災者への応援歌番組で、ジャニーズ系や若い歌手が、
元気の出る歌、力づける歌を歌っていく。
あまり音楽番組は見ないのだけれど、なんか良い歌だな~♪と
見ていた。
あのお父さんや娘さん、孫娘さんも、見ているといいな・・。




コメント
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