2017年3月24日(金)
今日は、ラウンドダンスの日。外に出たら、風が冷たいこと。
春らしいコートを着て、出てしまった、しまった~・・・。(^^;)
さて、今日は、先日、エッセイサークルに出したエッセイ、
「サークルは、誰のもの?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「サークルは、誰のもの?」
その日は、土曜日のダンスサークルの今年最後の練習日だった。年が明けた一月にある
ダンスパーティで、私たちは、フォーメイション(団体行動という感じのダンス)を
ご披露する予定であり、その練習をしていた。先生も張り切って指導して下さったのだろうが、
実は、先週、フォーメイションの最後に、女性が「C」の字の形のように体を反らすポーズを
指示してきていた。ダンスの締めで、大事なポーズなのだが、
その時、女性たちからは、「え、え~……」と、イヤそうな声が上がり、サークルの後、口々に、
「腰が痛いのに……」「そんなポーズ、怖いわ」「綺麗に出来ないって」と、言い合った。
私も、「フォーメイションって、揃わないと、逆に汚いのに、なんで先生は、
こんな難しいポーズにしたいの?」
と、もちろん、同意できない。
それもあって、今日、先生が、「さあ、ここの練習をして」と、言われた時に、
出席していた女性五人全員から、
「先生、それ、無理です。やれません」
と、声が上がった。ところが、先生からは、
「え、何?決まったんだから、やらなくちゃならないだろう」
と、強く言い返された。内心、
「いや、決まったっていったって、先生が一人で決めちゃったんじゃない」
と、反発する気持ちが湧いたが、私は、副会長という立場もあるので、穏やかに、
「腰が痛い人もいますし、怪我をしては、健康のためのダンスが、本末転倒ですって」
と、先生に変更を促した。皆の、「危ないし、いやです」の声もある中、突然、先生が、
「仲良しサークルをしていたいのなら、そうしなさい!」
と、言い捨て、ホールを横切って、舞台に腰かけ、ダンスシューズを脱いでしまった。
えっ、先生、切れたの……!
先生は、膝に手を当て、身構えるように、こちらを見ている。
誰も、こちらから、先生のもとへ行かず、先生と会員の間に、広い空間が出来た。
すると、男性たちが動き出した。M氏が、
「最後は、スローアウェイオーバースウェイで、ばっと決めようよ。こんな風に」
と、やってみせた。いつも練習している形だから、やり易い。他の男性たちも、
「こっち向きから入って、こっちにこうやるのか~?」と、てきぱき練習を始めた。
その間、舞台の側に居た音楽係のベテランの女性が、
「みんな、先生の指導には、納得しています。でも、これだけなんです、無理なのは……」
と、口添えしてくれたそうだけれど、先生は、怖い顔のままだった、と。
休憩時間後、なんと、先生は、「こんな気持ちでは、指導出来ない」と、帰ってしまった。
しかし、男性も含め、会員は、新しい、簡単で安全な終わり方のほうを支持している。
会長も、ヒートアップしていて、
「一時間も指導を放棄して帰ってしまうなんて、馬鹿にしている。先生に責任を取ってもらうから!
役員さんたち、しっかり自分を支えてね。さもなくば、私は、出来ませんから!
会は、会員のものなんだよ!」と、繰り返した。
確かに、会は会員で構成されており、講師の先生は、ちょっと別枠との構造だとは思う。
先生が指導して下さり、それに対しての会員からの感謝や尊敬という関係が、あっという間に崩れた。
フォーメイションが、とんだことになった。私が、フォーメイションを推奨した事に、
後悔の念が湧くとともに、ぐ~っと不安がせり上がってきた。
双方、クールダウンの時間が必要だろうと思っていたが、年末の役員間のメール連絡は、
「一時間の指導放棄に対し、先生に、新年に謝ってもらおう」という方向に向かっていった。
その頃、あの日欠席だった新人女性から、様子を聞く電話が来た。私は、十年習った先生に
不意打ちを食らわせるのは、忍びないが、役員としては、動けないので、助かったと、現状を話し、
「当日、心の準備をして来てください」との伝言を彼女に頼んだのだった。
新年の初回の練習日、いらした先生は、すぐ、「気力体力が無くなったので、辞めます」
と、宣言された。そして、
「会員は、指導者の言うことを聞くもの。会長は、指導者の指示を会員に伝え、纏めるもの。
今後の参考にして下さい」との持論を言い置いていかれた。
先生も、引かなかったなあ……。会員と考え方が、こうも違うなら、もう無理だわ……。
その後の会員の話合いでは、「新しい先生を探そう!」「会を続けよう!」と、声が上がる。
その姿に、「サークルは、出会いの場。先生とも、仲間とも。よし、この場を守ろう!」
と、私も、頷き、仲間と、しっかり顔を見合わせた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
エッセイサークルでも、この問題についていろいろと意見が出た。
「先生は、絶対」という意見もあったけれど、ウィステは、
「サークルは、何かの学びを通じての出会いの場。先生や、お仲間と。でも、基本には、指導してくださる
その先生への信頼感があるもの」との意見。
今日、ラウンドダンスサークルの後、ランチをする先生やみんなの顔を見て、それをしみじみ思いました。
ランチの後は、えっちゃんの入学祝の図書券を買いに、強風の中をスーパーへ歩いて行ってきました。
しまった、車にすべきだったと思いながらね。
今日は、ラウンドダンスの日。外に出たら、風が冷たいこと。
春らしいコートを着て、出てしまった、しまった~・・・。(^^;)
さて、今日は、先日、エッセイサークルに出したエッセイ、
「サークルは、誰のもの?」
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「サークルは、誰のもの?」
その日は、土曜日のダンスサークルの今年最後の練習日だった。年が明けた一月にある
ダンスパーティで、私たちは、フォーメイション(団体行動という感じのダンス)を
ご披露する予定であり、その練習をしていた。先生も張り切って指導して下さったのだろうが、
実は、先週、フォーメイションの最後に、女性が「C」の字の形のように体を反らすポーズを
指示してきていた。ダンスの締めで、大事なポーズなのだが、
その時、女性たちからは、「え、え~……」と、イヤそうな声が上がり、サークルの後、口々に、
「腰が痛いのに……」「そんなポーズ、怖いわ」「綺麗に出来ないって」と、言い合った。
私も、「フォーメイションって、揃わないと、逆に汚いのに、なんで先生は、
こんな難しいポーズにしたいの?」
と、もちろん、同意できない。
それもあって、今日、先生が、「さあ、ここの練習をして」と、言われた時に、
出席していた女性五人全員から、
「先生、それ、無理です。やれません」
と、声が上がった。ところが、先生からは、
「え、何?決まったんだから、やらなくちゃならないだろう」
と、強く言い返された。内心、
「いや、決まったっていったって、先生が一人で決めちゃったんじゃない」
と、反発する気持ちが湧いたが、私は、副会長という立場もあるので、穏やかに、
「腰が痛い人もいますし、怪我をしては、健康のためのダンスが、本末転倒ですって」
と、先生に変更を促した。皆の、「危ないし、いやです」の声もある中、突然、先生が、
「仲良しサークルをしていたいのなら、そうしなさい!」
と、言い捨て、ホールを横切って、舞台に腰かけ、ダンスシューズを脱いでしまった。
えっ、先生、切れたの……!
先生は、膝に手を当て、身構えるように、こちらを見ている。
誰も、こちらから、先生のもとへ行かず、先生と会員の間に、広い空間が出来た。
すると、男性たちが動き出した。M氏が、
「最後は、スローアウェイオーバースウェイで、ばっと決めようよ。こんな風に」
と、やってみせた。いつも練習している形だから、やり易い。他の男性たちも、
「こっち向きから入って、こっちにこうやるのか~?」と、てきぱき練習を始めた。
その間、舞台の側に居た音楽係のベテランの女性が、
「みんな、先生の指導には、納得しています。でも、これだけなんです、無理なのは……」
と、口添えしてくれたそうだけれど、先生は、怖い顔のままだった、と。
休憩時間後、なんと、先生は、「こんな気持ちでは、指導出来ない」と、帰ってしまった。
しかし、男性も含め、会員は、新しい、簡単で安全な終わり方のほうを支持している。
会長も、ヒートアップしていて、
「一時間も指導を放棄して帰ってしまうなんて、馬鹿にしている。先生に責任を取ってもらうから!
役員さんたち、しっかり自分を支えてね。さもなくば、私は、出来ませんから!
会は、会員のものなんだよ!」と、繰り返した。
確かに、会は会員で構成されており、講師の先生は、ちょっと別枠との構造だとは思う。
先生が指導して下さり、それに対しての会員からの感謝や尊敬という関係が、あっという間に崩れた。
フォーメイションが、とんだことになった。私が、フォーメイションを推奨した事に、
後悔の念が湧くとともに、ぐ~っと不安がせり上がってきた。
双方、クールダウンの時間が必要だろうと思っていたが、年末の役員間のメール連絡は、
「一時間の指導放棄に対し、先生に、新年に謝ってもらおう」という方向に向かっていった。
その頃、あの日欠席だった新人女性から、様子を聞く電話が来た。私は、十年習った先生に
不意打ちを食らわせるのは、忍びないが、役員としては、動けないので、助かったと、現状を話し、
「当日、心の準備をして来てください」との伝言を彼女に頼んだのだった。
新年の初回の練習日、いらした先生は、すぐ、「気力体力が無くなったので、辞めます」
と、宣言された。そして、
「会員は、指導者の言うことを聞くもの。会長は、指導者の指示を会員に伝え、纏めるもの。
今後の参考にして下さい」との持論を言い置いていかれた。
先生も、引かなかったなあ……。会員と考え方が、こうも違うなら、もう無理だわ……。
その後の会員の話合いでは、「新しい先生を探そう!」「会を続けよう!」と、声が上がる。
その姿に、「サークルは、出会いの場。先生とも、仲間とも。よし、この場を守ろう!」
と、私も、頷き、仲間と、しっかり顔を見合わせた。
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エッセイサークルでも、この問題についていろいろと意見が出た。
「先生は、絶対」という意見もあったけれど、ウィステは、
「サークルは、何かの学びを通じての出会いの場。先生や、お仲間と。でも、基本には、指導してくださる
その先生への信頼感があるもの」との意見。
今日、ラウンドダンスサークルの後、ランチをする先生やみんなの顔を見て、それをしみじみ思いました。
ランチの後は、えっちゃんの入学祝の図書券を買いに、強風の中をスーパーへ歩いて行ってきました。
しまった、車にすべきだったと思いながらね。