憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

彼女の魂が・・・1  愛生中事実

2022-09-10 14:08:52 | 彼女の魂が・・  憂生中事実
1 私自身に妙な能力があると、気がつきだしたのは、知人の死を予感したことに始まった。当初、予知していたことにさえ、気がつかず今もその結果をみないと予知していたことに気がつかないという能力である。その最初は、一種、自分の思いにとけこんでしまうもので、自身、「縁起でもない」と否定してしまったり、「見納めだな」などという言葉には、「死」でなく、この人とは、もう逢うことがないのだろうという、縁のなさだと . . . 本文を読む

彼女の魂が・・・終  憂生中事実

2022-09-10 14:08:05 | 彼女の魂が・・  憂生中事実
8 私のひざの上に彼女の魂があがってきた。もちろん、私は見える人間ではない。なんとなく判る人間だ。だが、予感と同様、そのときにはなんの確証も無い。こんなことを喋ればきちがい扱いされるのが関の山だしなによりも当の本人にも証拠だてるものがない。見えたとしても、それは、幻視だと自分でも思うだろう。気にかけているからそう思ってしまう。それだけのことかもしれないとも思う。だから、誰にも、何もしゃべらずにい . . . 本文を読む