1いくつか、同時多発的におきた精神にかかわる「物事」をあげてきたが、
この内容をあまり詳しくはかきたくないとは、思っている。
と、いうのも、実在の人物であり、
本人はむろん、まわりで、関わった人も二次的なショックをうけるということがありえる。
実際のことであるが、たとえばとして、二次的ショックのひとつをあげてみる。
本人が抱えている状況を知らず、心無い嘲笑やいやがらせを行う。
と、いう . . . 本文を読む
8今、思うと本当に馬鹿であり
純粋だと思う。
だが、こういう馬鹿だから、できた?ことだったかもしれないとも思う。
彼の申し出は
ー自分は脳腫瘍で、手術をうける。
憂生みたいに応援してくれる人がほしいー
と、いうことだった。
それは、意識をなくした彼女に対する憂生の応援をみて
彼もまた、確率的に低いとされる手術に望むための勇気を与えてほしい
と、いう意味なのだろう。
憂生としては . . . 本文を読む
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そして、憂生は何人かの人に相談にいった。
実際のところ、憂生も混乱していたと思う。
頭では、理解しても
なぜ、そういう状態の人間をのばなしにしているか。
たとえば、被害者の女性の親族などが
彼をうったえたとしたら?
当然、刑事裁判とかになり、
そして、彼には責任能力がないから
無罪放免になる。
そうでなくても、法定にたたされたとき
彼の精神もどうなるか?
悪いいいかた . . . 本文を読む
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憂生が決断したことは、正直を言うと、
いちかばちかの賭けだったとおもう。
そして、なぜか、それが、解決の糸口になると、
しんじていた。
それは、今までの憂生を自分が信じていたといっていいかもしれない。
決めると、覚悟した。
どっちが先だろう。
覚悟してから決めた。
か。
おそらく、誰も理解しないだろうし、
孤立無援になるだろうし、
多くの人間からもののしら . . . 本文を読む