冬の皺よせゐる海よ今少し生きて己れの無惨を見むか
冬の海に寄せる波を皺と表現し自らの無惨な姿を重ね合わせる。そうすることで、今少し生きる勇気をもらう。
結句で「見む」とあるのはとても興味深い。中城ふみ子は自らを見ているのだ。
人はなかなか自分を客観視するのは難しい。それを可能にするのはある種の才能と表現に対する情熱だろう。
冬の海に寄せる波を皺と表現し自らの無惨な姿を重ね合わせる。そうすることで、今少し生きる勇気をもらう。
結句で「見む」とあるのはとても興味深い。中城ふみ子は自らを見ているのだ。
人はなかなか自分を客観視するのは難しい。それを可能にするのはある種の才能と表現に対する情熱だろう。