ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

時の孔雀 尾崎まゆみ

2009-12-24 05:51:12 | クンストカンマー(美術収集室)
とめどなく夏の日差しのなかに立つ父の背中に時は流れて

とめどないのは父なのか時の流れなのか。
夏の日差しは強くて暑い。それが父の存在と重なり幻を見せる。しかし、その背中にも確実に時は流れている。だんだん、曖昧になる記憶のように。そして、どちらももう止められない。