ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

福島泰樹 バリケード・一九六六年二月

2009-12-16 05:28:51 | クンストカンマー(美術収集室)
暁闇の半裸の汝れのかたわらを鶴とびさりしのちのぬくもり

夜明け方の薄明るい闇に、半裸の女がいる。その傍らを鶴が飛び去ったという。もちろん、比喩だろう。鶴とは何だろうか。二人が絶頂に達した時に見えたものではないだろうか。
激しさの後には温もりだけが残る。