ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

炎環 尾崎左永子

2009-12-25 05:59:35 | クンストカンマー(美術収集室)
撓むといふ力したたかに紫陽花の重たき花は地に触るるまで

紫陽花が自らの重みで地に触れている。それでも折れない枝に自然の持つ本来の強さを感じたのだろう。撓むことは硬直していては不可能だ。柔らかく反発する。そしてそれは自ずと理想の生き方に重なる。決して折れない紫陽花のように生きたい。